「くそう...座れないじゃないか」
土曜日の午後にイオンに行くと、大体の場合スターバックスは満員となっていて、キャラメルフラペチーノや抹茶フラペチーノを買うために客が長蛇の列を作っていることが多い。
そのため、いつもホットコーヒーのSサイズを買うことを断念せざるを得ないのだが、土曜日の午後のイオンは新宿や渋谷の改札構内並みに混んでいるので、人気があるチェーン店の場合は高確率で並ばざるを得ない。
土曜日の午後のイオンに来ている客層は、ほとんどが家族連れかカップル、それから若い学生たちなので、すでにアラフォーの領域に突入している自分が1人でポツンとベンチに座っていると違和感が半端ない。
そして、いつも行くと思うのだが、イオンモールはすでにショッピングセンターの領域を超えていて、一つの街と化している感がある。
以前、イオン銀行のローンを紹介したこの記事でも書いたが、イオンにはアパレルや雑貨に食料品、それから各種専門店にアミューズメントも揃っていて、半分テーマパークのような感じさえする。
イオンに行けばなんでも揃うし、なんでも買える。だから、イオンが進出した地域の住民は買い物のほとんどをイオンで済ませることになるのだ。
そして、最近ではイオングループの銀行であるイオン銀行が様々な金融サービスを提供しており、メガバンクや地銀の領域をじわじわと浸食しているのだ。
そんなイオンに生活の大部分を依存する地域住民のニーズを取り込んでいるイオン銀行だが、地銀などと同じく投資信託の販売にも力を入れている。
イオン銀行は新生銀行と同じく、インターネットバンキングで投資信託を買うことも出来るし対面での販売も行っているので、地銀等に比べると利便性に優れている。
そのため、イオン銀行で投資信託を買う層も徐々に増えてきているようだが、イオン銀行では銀行であるという特性を生かして「投資信託+定期預金の金利優遇」というサービスを展開している。
それが、「しっかり運用セットNEO」というペットネームのプランだ。
一体どのようなプランかというと、イオン銀行指定の投資信託を購入すると定期預金に優遇金利が適用されるというもので、現在は下記の通りのラインナップとなっている。※最新の内容やプランの詳細は、かならずイオン銀行のHPで確認するようにしよう。
プラン名 | 組合せ割合 | 3カ月もの定期預金金利 | |
定期預金 | 投資信託 | ||
セット70 | 30%以下 | 70%以上~100%未満 | 年利7%(税引後 年5.577%) |
セット50 | 50%以下 | 50%以上~70%未満 | 年利5%(税引後 年3.984%) |
セット30 | 70%以下 | 30%以上~50%未満 | 年利3%(税引後 年2.390%) |
投資信託と一緒に定期預金をセットで50万以上申し込むことで、定期預金の部分には高い利率が適用されるという感じのプランだ。
購入する投信の比率によって、利率は年利で3~7%となるので、定期預金の利率としては破格といっていいだろう。
ただ、注意点としては3か月ものの定期なので、年利で計算した場合と利息の金額が異なるということだ。
例えば、年利5%でつく利息の金額を、1年ものの定期と3か月ものの定期で比べてみると下記の通りだ。
■1年もの定期預金
・税引き前:50000円
・税引き後:39843円
■3か月もの定期預金
・税引き前:12328円
・税引き後:9824円
このように、同じ利率であっても期間が違うと受け取る金額は全然違ってしまうのだ。
また、もう一点注意しないといけないのがセットで買う投資信託の販売手数料だ。
このプランで買える投資信託は販売手数料の高いアクティブ系ファンドばかりなので、定期預金の利息部分が相殺されてしまう場合もあるからだ。
例えば、このプランで指定されている投資信託の中には、日本で最も有名なアクティブ系ファンドであると言っても過言ではない「ひふみプラス」も含まれているが、販売手数料は2.16%に設定されている。
そのため、定期預金で高い利息を受け取ったとしても、販売手数料の金額と相殺されてしまう可能性が非常に高いだろう。
なので、定期預金の利率優遇というよりかは、アクティブファンドを買う際の販売手数料割引的にとらえた方がいいように思う。
おいらも大分以前だが、新生銀行で投資信託を買っていたので分かるのだが、ネット銀行で資産運用の管理を並行して行うと非常に使い勝手がいい。
おいらは今、ネット証券2社+ネット銀行3社で資産管理をしているのだが、はっきり言ってログインパスワードを忘れそうになってしまう時すらある。
また、色々なところからメールがきたり書面が届いたりするので、わけがわからなくなってしまうこともある。
一方で、一つのネット銀行で貯金も資産管理もまとめておこなうと、全資産の把握もしやすく使い勝手自体はよかったと記憶している。
ただ、純粋に資産運用の観点だけで考えると、ネット証券は投資信託の販売手数料が圧倒的に安く、また、ライナップも豊富なので、おいらであれば資産運用口座にはネット証券の方を選ぶ。
投資信託の場合はわずか数パーセントの手数料が、後々のパフォーマンスに大きく影響してくるので、複数の金融機関で手数料を比べてみて購入するのも悪くないだろう。
というか、手間を惜しまないのであれば絶対にした方がいい。
数パーセントの手数料をケチると聞くと、何となくせこいように思えるが、例えば1000万円分の投資信託を購入する際に2%手数料を差し引かれたとしよう。
そうすると、20万円が差し引かれることとなる。
この場合、手数料差し引き前の1000万円と差し引き後の980万円で同じ条件を使って運用シュミレーションを実施すると下記の通りとなる。
・運用期間:30年
・年利:5%
■100万円→43219398円
■ 98万円→42355015円
■差額:864383円
なんと、86万円も差額が出てしまうのだ!
こんな感じで実際にシュミレーションしてみると、自分が思っている以上に最終的なパフォーマンスに差がついてしまうので、投資信託を購入する際にはやはり手数料の比較は行っておくべきだろう。
ノーロードの投資信託を購入するのも非常に賢い選択になりうるので、個人的にはそういった選択肢も踏まえて様々な金融機関を比較してみることをお勧めする。
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