ー朝のニュースー
「皆さん、大変です!!今すぐに株を売ってください!!株式市場は完全にリスクオフです!!」
ー昼間のゴシックニュースー
「株のせいでひどい目にあった、おかげで一文無しさ!!」
「残念だったね、ジョージ、だけど君には女優のミザリーがいるじゃないか」
「株で借金をした話をしたら、すぐに家を出て行ったよ」
ー夜のニュースー
「みなさん、本日のNY株式市場は爆上げです!!今すぐに株を買いましょう!!」
ー迷える子羊=おいらー
「どっちじゃあああああああああああああああああああああああああ!!」
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こんな感じで、最近月替わりでリスクがオンしたり、オフしたりしている。
もうね...どっちやねんと。
上げるんか下げるんか、どっちやねんと。
おいらとしては、日経平均3万、NYダウ3万までは上昇するのではないかと思っているのだが、果たして本当にジャイアントブル相場がやってくるのか。
その入口にすでに立っている気もするし、実はそんなものは幻想のような気もする。
経済指標等の強さや、全く値下がりしないNY株式市場の値動きなんかを見ていると、これからも米国株は上がり続けていくような気もする。
それに、ウォーレンバフェットも、以前よりかは割安感は無くなったといいつつも、株の買い増しを行っている。
ほんま、訳わからん。
しかし、恐らくピーターリンチが活躍していた1980年代も、投資家は同じようなことを思っていたのだろう。
いつかは暴落がやってくるかもしれない。
今の水準からみればウルトラ激安以外の何者でもない当時の株価も、その当時の人々にしてみれば割高に感じられていたのだ。
なぜそうなっていたのかというと、その当時はスマホが登場したり、Amazonが既存産業を駆逐しまくったりというミラクルが起きまくるということが予測出来ていなかったからだ。
せいぜい、カラーテレビの画質をよくしたり、ポラロイドカメラが小さくなったりすることを皆期待していただけに違いない。
だから、経済の発展にはある程度の限界があると考え、限界=リセッションがきたら全てがジ・エンドとなると恐れていたのだ。
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しかし、実際はジ・エンドどころか、経済はさらに発展しまくり、様々な新しい製品やサービスが登場しまくり、そして経済の基盤となる株式市場は上昇し続けた。
例外なのは日本だけで、バブル経済という経済の赤本的奇跡を起こしてからは、永久に沈み込んでいた。
しかし、そんな日本株も政府の後押しで復活を遂げている。自力ではなくて。
これが、日本株がオワコンと言われているゆえんだろう。
ほかの株式市場は自力で上昇しまくっているのに、なんで政府主導でやっと上昇してんねん。
だから日本株はいつもバカにされていて、米国株投資家は日本株のことをメチャクチャに言う。
そのため、日本株をもっているおいらは、毎回心を痛めている。
「お前ら絶対に三越伊勢丹に行くなよ!!」
株主であるおいらは、泣きながらそう言いたくなる。
だけど、最近VTIのチャートを見ていて考えが変わった。
日本株は間違いなくオワコンだ。
だから、おいらも米国株へ投資しているので、これからはバンバン日本株をディスろうと思う。
まあ、それは冗談として、やはり経済が発展していくには、新しい産業やサービスがどんどん生まれる必要がある。
経済が新陳代謝していくことで、常にみんなが先行きに明るい希望を持ち、結果として株がバンバン売れて市場全体が上昇していくからだ。
したがって、全然新しいサービスや産業が生まれない日本の株式市場は、盛り上がりに欠けてしまうのだろう。
一方で、米国では次々とそういったイノベーションが起こっているので、結果的にみんなが明るい先行きを持ち、株が売れ続けて市場全体が上昇しているのだろう。
確かに、割安という観点では日本株の方が遥かに上だが、やはりこれからどちらが上昇しそうかというと、米国株式市場になるのかもしれない。
だから、リスクオフになったときに買い増しするのは米国株の方がいいんだろう。
実際に、今年になってから追加資金で買ったのは、おいらも米国株だけだ。
日本株は、1銘柄だけ入れ替えて、そのまま放置している。そして、最悪なパフォーマンスを記録しているところだ。
しばいたろか、日本株...。
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ところで、現在は再びリスクオンとなっているが、このままその雰囲気が続くかというと、恐らくそうはならないだろう。
中国との貿易問題、トルコの通貨危機など、世界中の株式市場が一斉崩壊しそうなリスクはまだてんこ盛りだ。
とくに、トルコリラが再び下げ基調にあることは要注目だ。
みんなもう飽きてしまったのか、高速でトルコリラの問題は忘れ去れてしまったようだが、実は全く解決なんかしていない。
トルコ中銀が頑張っているようだが、やはりあまり効果はないようだ。
これ、万が一トルコリラが崩壊しまくって、トルコ経済に赤信号が灯ったらどうなるんですかね。
トルコ国際は、欧州の銀行が大量に保有しているそうだから、またギリシャ危機のときみたいになってしまうのだろうか。
ギリシャの時もそうだが、こういうのって1国だけの問題では終わらないんだよね。
これからどうなるか分からない問題だが、忘れ去るには早すぎる。
なんかあれば、また一発でリスクオフになるだろう。
投資家がリスクに敏感なのは、ピーターリンチの本に書かれている1980年代の様子を見ても今と全く変わっていないようなので、実際に世界経済が崩壊することはないにしても、何かあれば株式市場は過剰反応を起こすからだ。
それにしても、なんで投資家ってこんなにリスクに敏感なんですかね。
いっそのこと、「一度買った株は30年は配当金は受け取れるが換金出来ない」、というルールでも作ってしまえば、どこの株式市場も安定するのだろうか。
そうなれば、誰も株を買わなくなる可能性はあるんでしょうけどね。
なんとなく、そんなことを思った。
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