おにいいいいいいいいいいいいいいちゃあああああああああん!!
IRENAの再生可能エネルギーに関する報告書を呼んで、思わずそう叫んでしまった。
IRENA(International Renewable Energy Agency)とは、太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーの普及および利用促進を目指して2011年に正式に発足され、現在世界150カ国とEUが加盟している機関のことです。もちろん、日本も加盟しています。
IRNAの報告書によれば、2017年度の再生エネルギープロジェクトのコストは、大体が化石燃料ベースの発電費用の範囲内に収まっているそうで、中には化石燃料ベースの費用を下回るものもみられたそうです。
日常的に生活をしているなかでは、再生可能エネルギーであろうが化石燃料ベースのエネルギーであろうが、洗濯機やスマホ、電子レンジなんかが動けば何でもいい。だから、自分が使用している電力が再生可能エネルギーか化石燃料か区別のついている人なんてほとんどいないでしょう。※太陽光発電をしているお宅は除く。
「ママー、今日の電力は再生可能エネルギーだね」
「そうね、今日のシチューは再生可能エネルギーを使って煮込むから、作るのにちょっと時間がかかるかもしれないわね」
「そうなの!?だったら化石燃料を使ってよ!!僕、めちゃくちゃ腹が減ってるんだ!!」
こんな会話を交わしている家庭は中々ないでしょう。しかし、再生可能エネルギーは着々とおいらたちの生活の中に浸透してきているようです。
IRNAの報告書に書かれていることをザクッとまとめると、以下の通りです。
・再生可能エネルギーの発電コストが物凄いスピードで下がっている。
・中でも太陽光発電と風力発電がやばい。
・技術革新によって、さらに発電コストが下がる可能性が極めて高い。
中でもおいらが特にヤバいなと思ったのは、太陽光発電の発電コストの下がり方が尋常なないということだ。2010年と2017年の地点でのコストを比較すると73%も低下しているのです。
おいらの会社の同僚で、ご自宅に太陽光発電装置を設置されている人がいるのだが、その人の話によれば生活に必要な電力のほとんどを太陽光発電装置で賄っており、さらに余る分が出るのでそれは電力会社に売っているそうです。
いやいや、太陽光電池ってカシオの計算機や、シチズンの腕時計を発電させるのが精一杯なんじゃないですか??
そう思っていたおいらは驚いてしまいました。太陽光エネルギーはすでに化石燃料の代わりとして確実に浸透してきているのです。
また、風力発電は最も競争力のある発電装置のひとつですが、そちらもこれまで蓄積されているデータや装置の進化によりさらに発電効率が改善され、主要なエネルギー源の一つとなってくるのは確実とのことです。
そして恐るべきことに、2020年には再生可能エネルギーによる発電価格が化石燃料の発電価格を下回る可能性すらあるのです。
いやいや、2020年ってあと2年後なんですけど...。そんなことになったらおいらの大親友のエクソンモービルさんが死んじゃうんですけど!?
今はまだガソリンでしか動かない自動車がほとんどだが、EVが徐々に普及し始めればさらに化石燃料が不要になってしまうじゃないですか。
これは人類という立場からすると、CO2を削減し、地球温暖化という大問題を解決してくれる素晴らしい技術革新なので喜ばしいことです。太平洋に浮かぶ珊瑚礁に囲まれた美しい島国であるツバルは地球温暖化による海面上昇により、10年後には島自体が消滅してしまう可能性があるそうです。
日本だって島国で沿岸部に主な都市や人口が集中しているので、他人事ではありません。数百年という単位でみれば日本だって結構影響を受けるでしょう
FloodMapsというサイトで海面の上昇度合に応じて、どの程度その地域が浸水するのかが見れるのですが、海面が現在+7mとなった時点で浦安市が消滅しています。ということは、東京ディスニーランドも消滅してしまうということなんですね。面白いので、暇な方はググって確認してみてください。
人類は追い込まれると素晴らしいイノベーショを起こして問題を解決するという能力を持っていますが、地球温暖化問題はマジで待ったなしで解決していかないといけない問題なので、今後も再生可能エネルギーの普及は加速していくと思います。
だって、普及させないと人類自体が全滅してしまう可能性もありますからね。そうなったら株式投資もクソもあったもんじゃありません。
しかし、ですよ...。
このまま再生可能エネルギーの普及が加速してしまえば、我らがエクソンモービル氏の息の根が止まってしまう可能性があります。
いや、エクソンモービルに限らずシェブロンやBPなど他の石油会社も息の根を止められてしまうのではないかと思って非常におびえております。
みずほ総合研究所が出している「激震原油安経済」という本読んだことがあるのですが、原油価格が下落を続けると国家レベルでのパワーバランスが崩れ、資産価値の変動が起こる可能性があるそうです。
原油で潤っていた産油国の財政が破綻し、結果として持っている資産を投げ売ってしまったり、それらの国の経済力が弱まることによって様々な分野での需要が崩れてしまい、世界経済全体の成長が減速してしまうという構図かな、と理解しております。
現在原油のニーズはシェールオイルの台頭によって十分に脅かされていますが、そこにさらに再生可能エネルギーまで加わってきたら石油会社は相当苦しくなりそうだなと思います。
色々調べてみると再生可能エネルギーの普及は待ったなしのようなので、これからも増々普及のスピードは上がっていくでしょう。
ということは、エクソンモービル氏は真綿でじわじわと首を絞められているような状態だということです。
おにいちゃん、エクソンモービルさんを助けてあげて!!
助けてあげたいが、少し無理っぽいな...。おいらに出来ることといえば、配当金をもらって「ガンバレ、ガンバレ」と叫び続けることと、時価10万円の化石燃料式の愛車に乗り続けることでガソリンを消費しまくって支援することくらいだ。
ただし、エクソンモービルさんが頑張りすぎると浦安市と東京ディズニーランドが消滅してしまう可能性があるということが分かったので、今後はほどほどに頑張っていただければと思っております。
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