「あなた儲けさせてくれるって言ったじゃない!!」
「やかましい!!このアバズレが!!」
「ひどい...この嘘つき!!夜役立たず!!貧乏人のくせに粋がってるクズ野郎!!」
「そ、そこまで言わなくたって」
「黙れこのカス男!!」
付き合っている彼女と喧嘩して、ここまで言われたら傷つかない男はいないだろう。
まさに口でフルボッコ。男は本気の言い合いになると中々女には勝てない。
感情的になった女はまさしく罵詈雑言の宝箱。
もうメチャクチャ言われて傷ついたことのある男子諸君も結構いるのではないだろうか?
だから、できるだけ女は怒らせないに限る。
普段静かな女ほど、本気で爆発したときの激しさと言ったら...。
それはまるで、一瞬部屋にナマハゲが瞬間移動してきたのかと錯覚するほどの恐ろしさだ。
👹
さてと、現在SNSでフルボッコ状態となっているのが、超人気投信のひふみ投信を率いるレオスキャピタルワークスだ。
誰でも知っていると思うが一応説明しておくと、ひふみ投信とは、成長株、中小型株を中心としたポートフォリオを形成している日本を代表する超人気投信である。
その超人気ファンドを運用するレオスキャピタルワークス代表の藤野英人氏は、有名株雑誌にも度々登場するカリスマ的人気を誇っているファンドマネジャーであり、経営者でもある。
最近、ひふみ投信の基準価格が下がったため、運用会社であるレオスキャピタルワークスがツイッター上でフルボッコ状態となっていると騒がれていたので、少し興味が出てツイッターをのぞいてみた。
見てみたら...まあひどい笑。
「給料泥棒!!」
「基準価格が下がっているんだから、社員全員休まず働け!!」
「金をかえせ、この嘘つき!!」
「運用の勉強をやりなおせ!!」
などなど、もうメチャクチャに書かれている。
投資の勉強しなおせて...藤野さんの経歴ちゃんと見たら絶対にそんなこと言えないでしょ笑。
恐らく人生の大部分において、ほぼ投資のことしか考えてこなかった方だと思うのだが。
要するに、投資の鬼だ。
しかしいくら投資の鬼が指揮を執る運用会社が、厳選に厳選を重ねた株でポートフォリオを組んでいようとも、結果としてベンチマークであるTOPIXなどの指数よりもここ数か月下げたりしているので、それはもうボロクソに言われているのだ。
そこで一体どんな株に投資している投信なんだろうと思い、運用報告書をのぞいてみたら、なんと組み入れ銘柄の1位は米国株投資家お馴染みのVISAなんだよね。
そして、2位がAmazon。
日本を代表するもう一つの人気投信であるさわかみファンドも、最近米国株をポートフォリオに組み込んだと話題になっていたが、規模が大きくなってくると、どうしても世界NO1の市場である米国市場の銘柄を組み込まざるを得なくなってくるのではないだろうか。
投資資金の規模が大きくなってくると、成長性の高い小型株をいくら組み込んでも、一つの銘柄がポートフォリオ全体に与える影響はどうしても小さくなってしまう。
したがって、大型株でも成長性の高い銘柄がそろっている米国株に手を出さざるを得ないのではないかと思うからだ。
さらに組み入れ上位の日本株を見てみると、おいらの素人目にもかなりいい株ばかりが組み込まれている。
ショーボンドHDや、ネットワンシステムなんかはかなりいい会社ではないだろうか。
と思ってチャートを見てみたら、やはり2017年の時点から結構上がっている。
ゲーム会社のガンホーは謎だが、大ヒット作であるパズドラ以上のヒット作が生まれると見込んでいるんだろうか?
しかし、上位銘柄を見る限り、相当厳選されたポートフォリオであることが、このおいらでさえも分かる。
そして、ひふみ投信自体のチャートも見てみたが、これすごいね...。
リーマンショック後から5倍近くまで基準価格が上昇している。そら大人気になるわ...という成績なのだ。
資金量が増え、運用するボリュームが巨大になり続ける中でここまでの成績を残すのは、相当大変だったのではないだろうか。
アメリカを代表する伝説的ファンドマネジャーであったピーターリンチも、その著書の中で投信は運用額が巨大になればなるほど、運用成績を上げるのが難しい的なことを書いていたような気がする。
まあ、とにかく、少し調べてみてひふみ投信が押しも押されぬ人気投信である理由が分かった。
それに、どんだけ下げているのかと思っていたのだが、確かに2月の下落から大きく下げてはいるのだが、そこからさらにメチャクチャ下げているという感じでもない。
個別株のひどいのに比べたらポートフォリオをきちんと組んでいるので、全然、わずかな程度の下落だ。
10年の長期チャートを見るとさらにそれが顕著で、単に横ばいになっている期間に見える。
ひふみ投信のコンセプトは長期投資を前提としているので、本来であれば今のような調整期間に買い増しをするのがセオリーのはずだ。
だけど、少し調整が発生しただけで、顧客である投資家たち(※中には買っていない人もいると思うが)からボロクソに言われている始末だ。
この原因は、恐らく株のことをあまり調べずに、何となくひふみ投信を購入している人が多いからではないだろうか。
投信を買うということは、株式運用のプロにすべてお任せして自分のお金の運用を依頼するということである。
だから様々な媒体で紹介されまくっているひふみ投信であれば安心と思い、あまり今の株式市場の状況や、株の仕組み自体を調べずに投信を購入している方が多いのだろうと思う。
しかし、いくら投信といっても、その中身は株の詰め合わせだ。
だから、いくらポートフォリオを分散していても下がるときは下がるし、株式市場全体が暴落すればもはや成すすべはない。
株式運用の神様であるウォーレンバフェットが勧めるS&P500でさえ、市場全体が暴落すれば必ず下げる。
S&P500は株式投資における世界で唯一の最適解と言われるほど、長期で見れば確実に資産を増やせると言われている指数だ。
その指数でさえ、上げたり下げたりするのだ。
なぜなら、S&P500も厳選された500の株を詰め合わせた商品だからだ。
要するに、株というのはその本質的価値とは関係なく上げたり下げたりするので、もはやそういうものだと思うしかないのだ。
おいらが保有しているケンコーマヨネーズなんかは、いったん4000円ほどまで上昇した後、今3,000円近くまで下げるということを、1年ほどの短い保有期間の中で2度繰り返している。※現在、決算の影響で絶賛下げています。
また、もう一つのお気に入り銘柄である日本トリムも4000円ほどから6000円まで上昇して下げ、また今6000円まで上げている。
この二つは紙屑にはならないまでも、買値から2倍になる可能性もあるし、半分にまで下げる可能性もあると思っている。
確かに含み益が吹っ飛んだり、含み損が膨らむとかなり凹むし、想像以上に気分も悪いが、もうそれは仕方ないことなのだ。
株歴が浅く、投資の素質も無いのであまり偉そうなことは言えないが、色々な本を読む限りは、頻繁に売り買いをしたり毎日株価を眺めたりせず、ひたすら株をホールドし続けるほうが最終的にはいい結果を生むのだと最近思うようになった。
ピーターリンチが言うように、保有している株のどれか一つでも爆発してくれれば、最終的に他の銘柄で損を出していたとしてもカバーできるのかもしれない。
ひふみ投信が組み入れている銘柄の中には、プロが選んだ爆発しそうな銘柄がしこたま入っているのだから、焦って解約してしまうよりも放っておいたほうがいいのではないだろうか。
投信は解約が増え続け、資金流出が悪化しすぎると、内部の株を売って出金に充てないといけなくなのでポートフォリオの比率を保てなくなる可能性がある。
だから、SNSなどであおられすぎて資金流出が始まると、ポートフォリオマネジャーたちが思うような運用ができなくなってしまう可能性があるのだ。
おいらも昔一切の知識なしで投信を買って、リーマンショックの恐怖ですべて解約してしまったクチなのだが、それから株価が大きく上昇したので、結果的には絶対にそのまま持っておいたほうがよかったはずだ。
本当に後悔している。
よく、「投資に充てる金は無くしてもいい金にしろ」と言われるが、どうしても株価や基準価格の下落が心配なのであれば、本当に無くしてもいいだけのお金だけにとどめておいた方が無難だろう。
せっかく資産を安心して増やしたくてお金を預けているのに、安心できない毎日を過ごすのでは本末転倒だからね。
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今回は、昔のおいらにこんなアドバイスをしてくれたら、というような内容を最後に少し書いてみた。
何の参考にもならないかもしれないが、もしも誰かの役にたてば非常に嬉しく思う。
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