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清宮選手はAmazonになれるかもしれない

清宮君が覚醒している

日本ハムファイターズのドラフト1位ルーキーである清宮選手への注目度が驚異的に回復してきている。

あまりにも注目されすぎていたせいか、オープン戦では本来の実力を出すことができず、ホームランどころかヒットすら打てなかった清宮選手だが、ここにきて一気にプロの環境に順応してきているのだ。

オープン戦で極度に打てなかったせいでストレスを溜めたのか、体調を崩して入院、そして2軍スタートとなったときは正直今年はダメだろうなと思った。

それまで清宮選手を絶賛していた野球評論家たちも手のひらを返したように、「木製バットに全く順応できていない」「プロは甘くない」などと清宮選手を叩きまくっていた。ネットでの叩かれ方はさらにひどく、それまで好意的な意見で溢れていたのが一転、もうめちゃくちゃな言われようだった。

しかし、清宮選手は突然覚醒した。2軍戦である日ホームランを打つと、その後1試合2発のホームランを放ち、その後一気に一軍への招集がかかった。

さすがに1軍ではまだ厳しいだろうと思ったが、短期間でコツコツとヒットを重ね、ついにホームランを打ってしまった。

まだ完全には順応してはいないようだが、プロの水に慣れきったらこれはとんでもないことになりそうだと予感させる何かがある。バッターボックスの構え方を見ると、元巨人の松井秀喜やDeNAの筒香といった日本を代表する左の強打者とは違う独特の迫力がある。

松井や筒香はどちらかと言えば固い石のような印象を受ける。そのスイングは当たったらボールが砕けそうなほど固くて強い。しかし、清宮選手には柔らかさがある。ゆったりとした構えから放たれる柔らかいスイングで驚くほどボールを遠くに飛ばすのだ。

巨人の高橋監督の現役時代もかなり柔らかさを感じさせる打撃フォームだったが、清宮選手はそれに重量感を加えたような感じだ。バットにボールが吸い付いたかと思ったら、遥か彼方まで白球が飛んでいる。そんなイメージだ。

いずれにせよ、これから紆余曲折があったとしても相当な活躍が期待できるだろう。

そんな清宮選手を見ていると、もしかしたらAmazon級の選手になれるかもしれないなと思わず期待を寄せてしまう。

Amazonは無敵すぎる

Amazonの決算や事業内容を見れば見るほど他の企業が色あせて見えてしまう。

たとえどれだけ高配当株や、市場トレンド最先端をいっている企業に投資することに抵抗がある逆張り投資家であっても、Amazonの事業自体を評価しない人は皆無だろう。

何が凄いかというと、すでにもう一つの経済圏を作ってしまっている。1億人を突破したAmazonプライムの会員はAmazonのネット通販に相当依存しているし、Amazonのスマートスピーカーを持っている人もAmazonで買い物をする。そして、AmazonPayという決済サービスを持っているおかげで決済もスムーズ。さらに広告事業も順調すぎるくらい順調だ。

Amazonの顧客は広告を見る→商品を探す→代金を払うというすべてのプロセスを自社で完結させてしまうのだ。普通の小売り企業は広告は広告代理店に依頼するし、代金決済サービスは他社のものを使うのが一般的だろう。しかしそれだと費用もかかるし、自由度も非常に低い。Amazonはそんな費用は一切不要だし、自社サービスなので好きなようにカスタマイズしていくことが簡単に出来る。

普通に考えて他の小売り企業が勝てる要素はほとんどない。日本の楽天も金融を中心に相当優秀な経済圏を作っているが、Amazonが金融事業を本格的に展開し始めたら一瞬で駆逐されてしまうかもしれない。

しかもAmazonはECだけではなく、実店舗の経営にも進出している。AmazonGoという無人コンビニ事業をすでにアメリカでスタートさせているが、YouTubeの動画で見ただけで半端ではなく近未来的な店舗であることが解る。

顧客は店舗の入り口の改札機のようなものにスマホで情報を読み取らせ、あとは好きに買い物をするだけでいい。出口の改札を通るとすでにスマホを通じてお会計が完了しているのだ。

あんなのをバンバン作ってしまったらレジ打ちをしている人間は全員首になってしまう。本当にありえないような発想を実現させてしまう物凄い企業だ。

もしも実店舗でもAmazonがシェアを取ってしまったら、アメリカ人のほとんどはAmazonに支配されていることになる。政治的な大統領はトランプでも、経済的な大統領はジェフ・べゾスということになりかねないのだ。

Amazonはまさに天下無双の企業なのだ。

Amazonでも株価が落ち込んだことがある

そんなAmazonでも株価が大きく落ち込んだことがある。

その幅も20%や50%ではない。2000年初頭のドットコムバブルの崩壊で株価が90%以上下げたことがある。

そのころのAmazonは今のように利益を出しておらず、事業ポートフォリオもほぼECというただのネット通販企業だった。

こりゃもうダメだなと思った思った投資家もかなりいただろう。しかし、その後はご存知の通り時代の波に乗って世界を代表するグローバル企業へと成長した。もちろん株価も上昇に上昇を続け、300倍以上にまで上昇してしまった。

清宮選手の場合も第一弾のピークが入団までだとすると、もしかしたら今がドットコムバブル崩壊後のAmazonと同じ状態で、ここから物凄い快進撃が始まるのかもしれない。

日本ハムからエンゼルスに移籍した大谷選手はあまりにも完璧すぎるが、清宮選手は欠点がありながらもすれを凌駕する長打力という魅力を備えている。キャラクター的にもどこか愛嬌があるので、つい応援したくなってしまう。

ぜひ、これから頑張ってほしいね!

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