おいっす!!
配当金を無駄遣いすることで有名な投資家、かぶまくらでございます!!
早速ですが、このブログで何度も書いている通り、おいらは株式を何も考えずに保有しているだけで貰える配当金が大好きです。
おいらが思うに、配当金というのは不労所得の究極系だと言ってもいい、キングオブ不労所得の部類に入る収入に分類されると思います。
なぜなら、完全に手間がかからないからです。
銘柄を選別し、証券会社の口座で成り行きでも指値でもいいので注文を出し、あとはそれが成立してしまえば晴れて株主になることが出来ます。
その後は何もする必要はなく、四半期か半期に一度配当金を受け取ればいいだけです。
キャピタルゲイン狙いの投資であれば毎日株価を見る必要があるのでしょうが、配当金狙いの投資であれば、そんなことをする必要は一切ありません。
マジで何にもしなくても貰えるお金、それが配当金なのです。
それに、株式の配当金にかかる税率は給与所得にかかる所得税の累進課税方式とは違い、所得税と住民性で課せられる20.315%と決まっています。
累進課税方式が適用される給与所得の場合、収入が695万円を突破すると、突破した部分に対して23%の税率が適用されます。
ちなみにこれは所得税の税率なので、別途住民税が源泉徴収されるという素晴らしい仕組みになっています。
給与所得の場合、所得税の税率だけで、配当金にかかる所得税+住民税を巻き上げられてしまうというわけです。
※ちなみに、695万円に対して一律で23%の税率が適用されるわけではなく、超過した部分に段階的に5%~45%の税率が適用されます。また、収入に対して控除される額もあるので、詳しく知りたい方はググってみて下さい。
一方で、金持ちは給与所得ではなく、配当所得や家賃収入などの不労所得が主な収入源となっているので、自動的に優遇された税率が適用され、ますます豊かになっていくのです。
...。
やはり、我々サラリーマンは、優秀な社会の家畜というわけですな。
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さて、そんな社会の家畜であるサラリーマンを抜け出したい方が多いからでしょうか、日本人投資家はおいらも含め、配当金が好きな方が結構多いように思います。
特に長期投資に取り組んでいる方の中には、配当金を重視した投資戦略を採っている方も少なくありません。
投資はしたことがないが、配当金には興味があるという方も結構いらっしゃるでしょう。
ところで、最近日本株の配当利回りがどんどん上昇し続けていることはご存知でしょうか?
以前までは4%の配当利回りがあれば、日本株の中では相当高配当な印象がありましたが、現在は株価が下落している半面、日本企業の配当金は過去最高を記録しているという相反する現象のおかげで配当利回りが急上昇しています。
そこで、今回は日本企業と外国企業の配当金について比較したいと思います。
まず、大前提としてこの二つには大きく違う点が一点あります。
それは、受け取れる通貨の種類が違うということです。
この記事で書いた通り、お恥ずかしながら、エクソンモービル君から配当金を受け取るまで、おいらはそのことを知りませんでした。
どういうことかというと、日本企業から配当金を貰う場合、受け取る通貨は我々お馴染みの円です。
しかし、米国企業から配当金を貰う場合、受け取る通貨はアメリカの通貨であるドルです。
だから、円安のときにドルで配当金を貰えば円換算の評価額が増えてハッピーです。一方で、円高のときにドルで配当金を受け取ると円換算の評価額が目減りしてしまいます。
為替による影響は、外国株投資を行う上で、結構無視できない要素だと思います。
1ドル120円の時に受け取ったドルは、1ドル108円まで円高が進むと、その価値が10%も目減りしてしまいます。そして、これはここ4年~5年ほどの間に普通に起こっている為替の値幅です。
配当再投資に使うためだけに保管しておくのであれば、じっと為替が動くのを待っていればいいのですが、配当金を生活費などに使っている場合は、もろに影響が出てしまうでしょう。
さらっと高配当株の比較をするだけでも良かったのですが、実際に外国株投資をやってみたうえで為替は結構な影響があるなと思ったので、一応書いておきます。
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それでは、まずは日本企業の高配当株についてですが、特徴として安定性に欠けるという難点があります。
安定性というのは、安定的に配当金を支払ってくれるということを指します。
日本企業は、業績が悪くなったり、財務基盤が弱くなってきたりするとすぐに配当金を減配したりします。
おそらく、それで面と向かって怒る株主が少ないからなめてるんでしょうね。
しかし、最近では結構頑張って毎年増配をしている会社もあります。
日本株の高配当株上位ランカーでは、日産自動車が今年で9年連続増配と奮闘しています。
今年発表されている決算内容はあまりよろしくなく、利益は大分減っているのですが、それでも今年も増配することを発表しています。
現在は株価が下げまくっており、配当利回りは5.5%まで上昇しています。5.5%といえば、米国企業でもかなり高配当な部類に入ります。
将来の見通しや、日産が置かれている事業環境、不正問題なんかを悲観してボコボコに売られているのでしょう。
確かに自動車の販売ビジネスという事業の特性上、もろに景気の影響を受けてしまうわけですから、配当金の安定度には少し疑問が残る銘柄ではあります。
実際、日産はリーマンショック後の2009年には無配となっているので、現在は高配当だけど安定配当には不安が残る銘柄だと思います。
今配当利回りが5%以上あっても、3年後に無配になってしまえば、配当目的で買っているその株は目減りした額で売却するしかありません。
それでは、本末転倒ですよね。
ただ、個人的には日産自動車は、電気自動車部門で他社に先駆けてリーフを発表していますので、その分野で他社に先行して世界シェアを押さえることが出来れば、将来的に配当金もキャピタルゲインも狙える銘柄だと思っています。
電気自動車の中で、街中で実用車として走っているのを見かけるのは、リーフだけですからね。
他にも、日本郵政なんかはマジで人気がないザ・クソ株なんですが、事業環境が変わってきているので、案外いいかもしれないなとも思います。ちなみに今の配当利回りは、3.8%ほどです。
最近は、日本でも以前よりかは株主重視の傾向が強まってきたと言われており、確かに配当金を増配したり、自社株買いを積極的に行う企業が増えています。
米国株投資家にはボロクソに言われる場合もある日本株ですが、案外悪いもんでもないと思うので、ポートフォリオの一部として加えるのは悪くないと思います。
ま、あくまで自分でよく調べてから、という前提ですけどね。
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次に、外国株の高配当銘柄についてですが、これはもう無限に選択肢があります。
おいらが保有しているエクソンモービル君も、配当利回りが4%を超えているので、高配当株の部類に入ります。
そのほかにも、ペプシコ、コカ・コーラ、IBM(買っちゃダメ!!)、AT&T、チャイナモバイル、などなど。
国を選ばなければ、それこそ無限に数があるのですが、やはりその中でも米国株が一番配当金の支払いについて安定感があると思います。
米国企業は本当に株主ファーストが徹底されているので、基本的には株主に支払う配当金を増配することを目指しています。
そのため、手元に金がなくても銀行から金を借りて株主に還元しまくったりします。これは、日本企業ではまず考えられないことです。
以前、バフェットがIBMを保有していた際にも、その株主還元姿勢が非常に魅力的だと語っていました。要するに、銀行で借りてきた金で自社株買いや配当金を増配したりする、ということなんでしょうね。
※結果的にはそれを凌駕するほど業績が悪かったので、IBMは味がなくなったガムのようにバークシャーのポートフォリオから吐き出されました。
ちなみに、どれくらい株主ファーストかというと、エクソンモービル君を例に上げると、なんと30年以上も連続して増配を繰り返しています。
また、ファブリーズで有名な日用品大手のプロクター&ギャンブルなんかは、なんと60年以上も繰り返し増配をしています。
もう、どう考えても日本企業よりか株主を大切にしているのが分かりますね。興味のある方は、ネット証券のスクリーニング機能を使ったり、連続増配企業をまとめた表を作成しているサイトなんかを見てみてはいかがでしょうか。
他にも、ETFでも米国株の優先株式を集めたPFFなんかが候補として挙げられると思います。PFFの配当利回りは5%を超えているので、値上がりは見込めないが、配当金目的であればポートフォリオに組み込んでもいいと思います。
しかし、米国株を配当金目的で買う際にも注意点があります。
米国企業から支払われる配当金は、米国で10%の税金が差し引かれたあと、日本でさらに20.35%税金が差し引かれます。
つまり、二重に課税されてしまうというわけです。
確定申告をすればある程度は二重課税部分を返してもらえるようですので、額が大きくなった場合はそういった手続きをする手間がかかります。
また、為替の問題もあるので、そういう注意点があると踏まえたうえで、やってみることをお勧めします。
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ここまで長々と日本株と外国株の配当金について書きましたが、最近思うのは、やはり配当金目的の投資であっても、かなり銘柄選択は重要だということです。
どういうことかというと、単に今の時点で高配当だからという理由で投資することは、かなり危険だという意味です。
配当金目的の投資というのは、基本的にはキャピタルゲインを確定させずに株を持ち続け、そして受け取った配当金や追加入金でまた高配当株を積み増していくという投資方法です。
ということは、持ち続けていた株が突然減配を発表したりした場合、それまで積み上げてきた配当金によって押し上げた資産評価額が一瞬で溶けてしまう危険性があります。
だから、より慎重に銘柄選定を行い、長期で安定的に配当金をもたらしてくれる銘柄を選ぶ必要があります。
配当金重視での投資を実践している方のブログを見ると、やはり相当慎重に銘柄選択を行い、適度に銘柄を分散させています。
高配当株という言葉には、とても甘い響きがあります。
しかし、重要なのはその高配当株が、いつまでも今と同じ高配当株のままでいられるかということだと思います。
したがって、単に高配当だからという理由で集中投資をしてみたり、適当に銘柄を選んだりすると大やけどをする可能性があるでしょう。
だから結局、配当金目的の投資ではあっても、キャピタルゲイン狙いの投資と同じく、慎重な銘柄選択は必須ということです。
やはり、投資は甘くないですからね...。なめてかかると痛い目に逢います。
だから、その辺の勉強をおこたらずに、せっせとやる必要はあるんでしょうね。
そうすると、もしかしたら配当金であっても頭を使ってカロリーを消費してシステムを構築しているので、完全な不労所得とは言えないかもしれないですね。
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