配当利回り5%オーバーの三菱UFJが大量の人員削減へ
三菱UFJフィナンシャルグループは、三菱UFJ銀行を中枢に据える日本を代表する金融グループで、かつては就活生からもトップクラスの人気を誇っていた超人気企業だった。
そして、三菱UFJフィナンシャルグループは、配当利回りが高い高配当株で、多くのインカムゲイン投資家に愛されている銘柄だ。
三菱UFJフィナンシャルグループは、ここ最近で配当性向を上げ、配当金を投資家により多く支払ってくれていたように、株主還元意欲が非常に高い企業だ。
三菱UFJフィナンシャルグループの配当金については、下記の記事でも触れている。
高配当株投資家にとっては、配当金の増配ほど嬉しいことはない。
その一方でここ最近同社は構造改革を進めていて、どんどん人員数を削減して効率的な経営体制を整えようとしていた。
そして今回、なんと従業員を従来の削減計画よりもさらに多く削減し、平成17年度には4万人いた従業員数の2割にも及ぶ8000人を削減することにしたと報道されていた。
今回の人員削減については、自然退職者の増加や新規採用の抑制によって行うようだが、新型コロナによる世界景気の後退が業績に大きな影響を及ぼし始めれば、三菱UFJだけに限らず、他の大企業も人員削減を始める可能性があるだろう。
ただ、今回の三菱UFJの人員削減はコロナの影響というよりも、AIなどによる業務効率化による影響が非常に大きいだろう。
高配当株は人員削減が進む可能性がある
ところで、日本の高配当株を見ると分かると思うが、結構な確率ですでに大きな成長が望めいないような成熟株が多い。
というのも、企業と言うのは利益を事業に再投資してもそれ以上成長しない段階までいくと、配当金や自社株買いによって投資家に利益を還元していくからだ。
なので、高配当株にはすでに成熟段階に入っている企業が多いのだ。
そして、こういった企業ではこれから次々に人員削減が行われていく可能性が高いだろう。なぜなら、そういった企業はすでに相当数の人員を抱えているのだが、AIなどによる技術革新によって実際に必要な労働力が圧縮できるような状態になっているからだ。
最近、証券会社や銀行などのHPでもよく見かけるようなチャットポッドや、コールセンターの自動化などによりオペレーターを削減したり、コールセンター自体を縮小したりすることが可能だ。
さらには、人間にしか不可だとされていた融資の査定もAIが実施をするようになるなど、金融分野はAIによる自動化の恩恵を最も受けるのではないかと言われている。
金融機関はマンパワーに頼ることが多く、自動化や効率化が遅れていたが、やはりAI化の波を受ける分その反動は大きいかもしれないね。
「人」がいらない会社は果たして社会的に必要なのか?
ところで、企業の社会的な役割の一つに、雇用の創造というものがある。
社会に企業が雇用を提供することにより、人々が職や住居、そして安定した生活を得られるため、治安が安定したりする。
雇用はいわば社会の根底を支える土台のようなものだと言ってもいいのだが、AIによる自動化が進み、企業が「人」を必要としなくなった場合、一体どのような社会になるのだろうか?
今度、コロナの影響で政府が全国民に10万円を支給することが決まっているが、ベーシックインカム的なものが導入されるのだろうか?
ただ、ベーシックインカムについては社会主義国家で成立する可能性はあるが、資本主義を採用している国家では長期間成立させるのは困難だと考えられる。
日本はすでにセーフィティネットが充実しており、もはや社会主義国家だと揶揄されることもあるが、今あるセーフィティネットを徐々に解体していき、ベーシックインカムの方向にシフトしていくのだろうか。
社畜であるサラリーマンの身でいうのもなんだが、やはり労働というのもは人間の心身を健全に保つ効果も確かにあるので、ベーシックインカムで何もしなくても暮らしていけるような世界は、それはそれで物足りないようにも思うね...。
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