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米国のスーパーマーケットに行ってみたい

21:00、おいらはスーパーマーケットのお惣菜コーナーに立っていた。横にもう一人、悲しい目をしたサラリーマン。その瞳は、世の中のすべての不幸を凝縮したような悲しい色をしている。きっと単身赴任なんだろう。すりきれたスーツにボロボロのネクタイ。お金はきっと離れた家に住む家族に吸い取られているはずだ。うつろな目は、お惣菜コーナーに1つ残ったお弁当のあたりをさまよっている。

そこに天使が一人。赤いシールをお弁当に張る。おつとめ品。そう書かれた赤いシール。赤は情熱の赤。その色を目にした瞬間、サラリーマンの目に生気がよみがえる。おいらとサラリーマンの瞳が交錯する。どうぞお先に。今日はあなたの日だ。

次の瞬間、ものすごいスピードでそのサラリーマンがお弁当をひったくるように抱え込み、レジへ走る。おいらはゆっくりと歩き出す。あなたは知らない、この先のお寿司コーナーに1つだけちらし寿司が残されていたことを。そして天使はそこにも赤いシールを張ることを。

「あれ、おばちゃん、ここにあったちらし寿司は?」

「もうなくなったよ」

「...」

閉店間際のスーパーは、希望と絶望の物語に満ち溢れている。

10倍株はスーパーでさがせ

米国の伝説的ファンドマネージャーであるピーターリンチを皆さんはご存知だろうか?1970年代から1990年代に活躍した方で、マゼランファンドというフィデリティ社が運用するファンドを700倍に育てたという天才的なファンドマネージャーだ。

そのピーターリンチが著書の中でこう言っている。テンバガー(10倍株)は身近なところから発見できる。私はいつも妻と一緒に買い物に行くショッピングセンターで有望株がないか調査を行っている。

どういうことかと言うと、スーパーマーケットやショッピングセンターといった場所は、人々の消費の傾向を顕著に反映する。ようするにスーパー等で売れている商品をつくっている会社の中に10倍株となる会社があるかもしれないということだ。

これはなるほど、と思った。確かに実際に人々がお金を一番毎日つかうであろうスーパーマーケットで売れている商品を作っている会社を調べれば有望な株が見つかるかもしれない。だけどここは日本だ。アメリカではないので、おいらは日本の10倍株を探してスーパーを探索した。

そこで、そのころ株価が低迷していたカルビーを発見した。ポテトチップスやフルグラを作っている会社だ。米国の超優良企業であるJ&Jの取締役を務めた方を経営に迎え入れてどんどん成長路線を突き進み、株価も上場時の700円程度から5000円(7倍!)ほどまで株価は暴騰していたカルビーだが、あるときから株価が下落し始めていた。成長に陰りが見えはじめていたのだ。

おいらはお恥ずかしながら、調べるまでカルビーが上場していることすら知らなかった。そのころカルビーは台風によるジャガイモの供給不足等で苦しんでおり、株価は最高値の5500円ほどから3300円くらいになっていた。おいらは毎日お菓子コーナーとグラノーラのコーナーを徘徊した結果、カルビー株を購入した。

なぜなら、①ポテトチップスのコーナーはほとんどカルビーに占領されており、②グラノーラのコーナーで売られているフルグラも毎日商品が売れていることが確認できたからだ。それを見て株初心者のおいらはカルビー株を買ってみた。

すると、その後数か月で4200円くらいになったので売ってしまった。PERが30倍を超える水準まで上昇していたので何となく売ったのだ。その後また株価を下げて今は3700円くらいになっているが、また値を極端に下げるようであれば買ってもいいと思っている。

これは単なる初期のしょぼい成功体験だが、スーパーマーケットやショッピングモールできちんと今売れている商品やよく品切れしている商品を探せば、その中からいずれは本当にテンバガー=10倍株を見つめることが出来るのではないかとマジで思っている。

アメリカのスーパーならもっとみつかる

ショボ腕投資家として米国株デビューを果たしたので、出来ればアメリカのスーパーマーケットに一度は行って調査をしてみたいと思っている。ターゲット、ウォルマートストアーなどの巨大スーパーマーケット。きっと日本の消費者とアメリカの消費者では商品の好みに大きく差があるはずだ。

例えば日本で大成功しているカルビーも北米事業は大不振だ。確かハーベスター?とかいう野菜スナックのようなものを売り出していたと思うが、事業は思わしくはないらしい。だとすればアメリカ人はどういうスナック菓子が好きなのだろうか、そして今リアルタイムでどういう商品が人気なのか。恐らくそれはその時アメリカのショッピングモールやスーパーに行かないと分からないと思う。

今はアマゾンドットコムなんかのECが幅をきかせており、実店舗をもって商売をしている販売店等を駆逐していると言われているが、なんだかんだで実店舗というのは一定のニーズがあるはずだ。

なぜなら買い物というのは、商品を見て、確認して、買うという体験に楽しさがあるはずなので、日常生活での消耗品や商品を実店舗で買うという行為がなくなることは永久に無いと思う。家の中の主婦はどこかでストレス発散をする必要があるし、仕事帰りのサラリーマンはお惣菜コーナーをさまようことで意外とストレスを発散している。アメリカ人は違うかもしれませんが笑。

だからもしもアメリカに行くことがあれば、テンバガーを探しにスーパーマーケットをうろついてみたいと思っている。

買い物は投資のヒントにあふれている

最近、おいらは色気づいて香水を買った。とびきり甘い香りのするメスをひきつけそうな匂いの香水だ。そして思った。香水専門のメーカーで上場している米国株は無いのか。なぜなら香水というのは一度気に入ったのを見つければそうそうは別のに乗り換えたりはしない。だとすれば、香水を作っているメーカーも強力なブランド力があればコカ・コーラのようなワイドモート(深い堀)を持った企業になれるんじゃないかと思うのだ。

それに、今新興国の所得はどんどん伸びている。そういう国の若者たちが金銭的に余裕ができてくればファッションにも気を配るようになるだろう。そうすると当然香水も買い始めるはずだ。また、米国は今先進国で唯一労働人口が増えていく可能性の高い国だ。米国の若者たちも今の勢いで経済が成長していけば、懐に余裕が出来て香水を買うんじゃないだろうか。

そんな浅はかな考えで今いくつかの企業にめぼしをつけている。当然、単細胞のおいらがやる投資なので外す可能性のほうが高いと思うが、そもそも「香水を買う」という行為を行っていなければこういう投資も思いつかなかったはずだ。

みなさんも、ぜひ身近な商品から投資先を探してみてはいかがだろうか。それにはスーパーマーケットが一番身近でいいかもしれない。ただし、一つ注意点がある。

私が行くスーパーのお惣菜コーナーには近づかないように!!

あそこは私の聖域なんです!!いつも残されているお弁当は一つなんです!!

うばわないでください!!

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