米国ブログ界隈で人気の超下落株、泣く子も黙るデス株、その名はGE=ゼネラルエレクトリック。空前の上昇相場を演じる米国株式市場において、問答無用で下げ続ける死の株。デス株オブザキング。様々な投資家がポートフォリオに組み入れ、そして様々な投資家がこれからも売りを浴びせ続ける可能性が非常に高い危険度MAXの株だ。
元々ゼネラルエレクトリックは米国を代表する優良株で、ダウ工業30種平均が出来た時から約110年もの間唯一採用され続けているザ・アメリカという企業なのだ。事業内容はヘルスケア、電力、航空、保険、その他さまざまな事業を展開しているコングロマリット企業だ。
しかし、保険事業で巨額の赤字を計上し、さらに企業年金の積立不足(その額なんと約3兆円)など投資家を不安にさせる要素てんこもりで、凄まじい勢いで売りたたかれているのが現状だ。
株を始める前までは大企業というのは安全な投資先だと考えていたが、株を始めてからはもしかしたらGEのような巨大企業のほうが投資先としては危険なのではないだろうかと思うようになった。なぜなら、大企業の株価というのはだいたいが重く、短期間で上昇したとしても30パーセントも上げることは中々ないだろう。あるとすれば、アベノミクスやトランポリン相場など何か強烈な着火剤で市場全体に火が付いたときくらいだと思う。
かといって、大企業の株価が下落に強いというわけではない。東芝やシャープをみればそれがよく分かる。業績不振や不正会計等の不祥事があれば、すさまじい勢いで株価は下がってしまう。
いっぽうで、JSDAQや東証2部に上場している銘柄や東証1部に上場している時価総額の小さい中小型株の場合、業績が少しよければ30パーセントや50パーセント程度短期間で上昇することはざらにある。それに、2月にNY市場が下げたときも、大型株よりも業績のよい中小型株のほうが戻りが早いように感じた。実際、おいらが保有している銘柄はそうだった。
GEに投資するのであれば、地道な商売で増益を繰り返している日本の企業に投資するほうがよほど安全だと思うのはおいらだけだろうか。
だけどGEの株がほしくなるその気持ちはよく分かる。おいらも実は保有したいと思っている。航空、ヘルスケアについては業績良好で、問題になっている保険事業についても慎重な引き受けを行うようになれば業績は反転すると思うからだ。保険事業というのは引き受けの姿勢が大きく収支に影響する事業であるとおいらは理解している。医療費高騰が問題とされているが、おそらくはそれ以前にかなり甘い引き受けをしていたのではないかと思う。
そして今GEの株価はなんと13ドル!アップルの10分の1以下(アップルは175ドル)。そして配当利回りは約3.6パーセント。だけどまだまだ減配→無配へ転落→株価1セント、というシナリオも捨てきれない。
だがくさってもアメリカを代表する元優良企業、最後は何とかするだろう。そんな考えも浮かんでくる。そしてもしも復活するとしたら今が下値付近のような気がする。期待と恐怖が交錯するデス株・ゼネラルエレクトリック。
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