緊急事態宣言解除で日本株が爆上げ開始しているが長続きするのか
ついに、緊急事態宣言がここ日本において解除された、という極めて嬉しいニュースが飛び込んできたのだが、その影響で日本株も爆上げしている状態だ。
日本株は緊急事態宣言の影響により日本経済がメチャクチャになっていたせいで、ずっと上値が抑えられていたのだが、ここに来てついに緊急事態宣言が解除されたため、待ちかねていたように投資マネーが日本株になだれ込んだ形になる。
緊急事態宣言の解除により、以前のように人や物が自由に移動できるようになるのではないかと期待する人々は非常に多く、個人的にも日本経済が正常化されることを望んでいる。
緊急事態宣言は非常に多くの企業や個人に大ダメージを与え、多くの人々が家の中に閉じこもっているしかない、という極めてストレスフルな状況に人々を追い込んでいたため、緊急事態宣言の解除に喜びの声を上げている人も多いのではないだろうか。
しかし、緊急事態宣言が終わり、自粛が緩和した後にすぐに以前の通りの経済状況が返ってくるのかというと、それは少し時間がかかる可能性があるのではないだろうか。
日本株の爆上げにしても、相当な勢いで株価は回復しているのだが、実体経済と株価があまりにも剥離しているので、その点についてはまだまだ警戒を続けざるを得ない状況だ。
日本株に資金が流れ込んでいる理由
いま、日本経済は新型コロナウイルスによる自粛の延長等によりメチャクチャなダメージを受けているわけだが、なぜか日本株はひたすら３月の底値から株価を回復させている。
その理由についてだが、それは、政府がひたすら市場にお金をバラまいているというのもあるが、ここ日本は不思議と新型コロナウイルスによる感染拡大がマイルドで、なおかつ欧米と比べると驚異的に死者が少ないから、という点にある。
つまり、日本は欧米よりも新型コロナに対するダメージが人的に少なく、本格的な終息が早いのではないのか、という期待もあって個人投資家たちが日本株に買いを入れているような状況なのだ。
明けない夜はない、という言葉あるのだが、日本は長期間新型コロナウイルスの対応に耐えて耐えて耐えきったため、もしかしたら夜が明け始めているのかもしれない。
ただ、世界を見れば分かる通り、新型コロナウイルスの感染拡大は地域を広げてまだまだ続いているような状況だ。
そのため、世界経済が以前のような状態に戻るまでには相当な時間がかかると覚悟しておくべきだろう。
そして、世界経済が完全に戻らない限りは、依然のように日本を代表するグローバル企業が莫大な利益を稼げるような状況には戻ることは難しいだろう。
期待先行の株価は期待が裏切られると暴落する可能性がある
はっきり言って、今の日本企業の決算は発表されている大企業のものを見れば分かると思うのだが、すでにボロボロの状態だ。
しかし、それはあくまでも１～３月期の業績を反映したものであって、４～６月期は一体どのような決算内容になるのかもはや予測もつかないところだ。
先日、日本の超老舗企業であるレナウンが倒産していたが、さらに倒産する企業が増えてくるのではないかと考えられる。
というのも、通常大企業など財務体力がある企業を除くと、内部留保で耐えられるのはせいぜい半年くらいがいいところで、それ以上キャッシュが入らない状況が続くと、例え素晴らしい事業を営んでいても普通にクラッシュしてしまう。
今現在は、ホテルや観光業なんかを中心に倒産ラッシュがすでに始まっているのだが、今後は他の業種にもその影響が波及していく可能性があるだろう。
ホテル業については、すでに地方などでそれなりに名が通ったホテルが倒産したりしているが、老舗企業なんかが潰れていくのは非常に悲しい。
ただ、今回の新型コロナショックで業界再編や業界の縮小が起こっていくことは間違いがないだろうね．．．。
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