サラリーマンは楽な職業。そんなのはとっくの昔に終わった話だ。
先日、目をキラキラとさせた新入社員が部署に配置されてきた。そして、昔一緒に働いていた上司が出向させられた。
資本主義社会の歯車としてサラリーマンになってずいぶん経つが、これはあんまり楽な商売じゃない。
定期的に金がもらえるという意味では楽なのだが、それ以上に心が擦り切れていく商売だとつくづく思う。
最近、使えないオヤジへの世間の風当たりは冷たい。どこの会社でも40代や50代で使えないおっさんはどんどん出向させられたり、部署をたらい回しにされている。そしてひどければ早期退職だ。
確かに仕事のできないオッサンは会社や株主にとって有害以外の何物でもない。それは分かっているのだが、そんなオッサンがごみのように扱われているのを見ると、なんとなく悲しくなってしまう。そして、明日は我が身だなとも思ってしまう。
そんなオッサンだって、最初は色々社会に夢を見て会社に入ってきたはずだ。それが会社人生の後半戦でゴミのように扱われたならどんな気持ちになってしまうんだろうか。
そんなオヤジに行き場などほとんどない。そして家族だって抱えているし、どうしようもない侮辱に耐えて笑顔で頑張るしかない。つまり、会社にすがりつくしかないんだ。そう考えると、やるせない気分になる。
資本主義に生きる社会人として、そして投資家としては甘っちょろい考えで完全に間違っていると分かっている。しかし、そういうオッサンたちの集合体が今までの日本社会を支えてきたのは紛れもない事実だ。
あまり力にはなれなかったが、そんなどうしようない環境で頑張っている元上司においらはエールを送りたい。
そして、その仕事のどこかに生きがいを見つけて輝いて欲しい。
あんたはゴミなんかじゃない、これまで立派に日本社会を支えてきたリスペクトできる人生の先輩だ。
おいらは、心からのエールを送るよ。
全てのサラリーマンと、そして自分自身にもね。
株で夢をかなえよう