高配当株の配当利回りが上がったり下がったりしまくる相場について
ここ最近、すさまじいくらい株価が上下していて、本日は日経平均とNYダウが記録的な上昇を見せていたのだが、はっきり言ってもはやファンダメンタルもクソもなく、メチャクチャな値動きを見せている。
その様子は、壊れる前に暴走しているロボットのようで、多くの人が息をのみながらその様子を見つめていたり、少し株を買ってみたり、さらには損切をして悲鳴を上げていたりする。
ここまで株価が急速に上がったり下がったりする相場は、これまでの歴史を振り返ってもないくらいの凄まじさで、多くの投資家がこの相場に振り回されている。
そんななか、高配当株たちの株価も激しく上下しており、それに合わせて配当利回りも上下し続けている。
配当利回りは株価の上下によって下がったり上がったりするものなので、株価が大きく下がった時点で配当利回りが著しく高くなっていることもある。
しかし、今現在の経済状況を考えると、今企業がアナウンスしている配当金がそのまま支払われるとはとても考え難いので、その点には注意が必要だろう。
つまりは、高配当株を配当金目的で買ったにもかかわらず、目的の配当金が減配や無配などで自分の予測額が支払われない、という悲劇に襲われてしまう可能性があるのだ。
コロナショックでお金が動いていないことを理解しよう
さて、先日自分もNYダウが20000ドルを切ったときにS&P500に連動するETFであるVOOを買ったわけだが、はっきり言って上がるなどとは微塵も思っていない。
というよりも、今は瞬間的に上がっているが、まだまだ下がるだろう。
というのも、コロナウイルスの感染拡大はまだまだストップする気配すらなく、ワクチンも全く開発されないし、当初甘く見られていた症状についても予測外に重症化する可能性が高く、世界の主要都市が閉鎖という信じられない状態になっているからだ。
その結果何が起こっているかというと、すでに経済がマヒしており、「お金」の循環がストップしてしまっている。
なぜなら、「人」が動けないので「お金」も動かないからだ。
なので、いくら金融緩和や経済支援をやったとしても、その場を持ちこたえるための風邪薬くらいの効果しかないだろう。
そう考えると、本来は「お金」が内部を循環することによって「お金」をさらに増やす装置となる株式会社にもお金が循環せず、配当金の原資である「利益」が生まれなくなって当たり前だ。
これは、遠く離れた海外の国々のことだけではなく、すでにここ日本においても「お金」が循環しないことによって倒産する株式会社が出てきている。
この現象をどう捉えるかはその人次第だが、今多くの株式会社は血流が滞った病人のようになりつつあるのだ。
異常に高配当な銘柄には要注意
個人的には今、すでにVOOの配当利回りが3パーセント前後になっているので、コロナ後の経済回復を期待して株を買うにしても、安全を優先してVOOを選択する方がいいように思っている。
というのも、今の経済環境だと、あと数か月もすればクラッシュする企業が大量発生し、もはや配当金どころの騒ぎではなくなってしまう可能性が非常に高いからだ。
であれば、倒産する可能性もなく、将来的に経済が回復したときにキャピタルゲインも配当金も期待できるVOOを選択した方が確実性は高い。
むろん、アメリカ経済が本気で破綻したらVOOもダメになり、可能性は限りなく低いがVOOが償還されるような事態になればジ・エンドだ。
しかし、そうなったときは恐らくもはや普通の生活は成り立たず、お金よりも命の方が優先されるような社会環境になっているはずなので、そうなってしまえば株も投資もクソもない。
なので、今異常に配当利回りが高いが減配の可能性もありような株を逆張りで買うよりも、長い目でみればS&P500連動型のETFを個人的には選択しているといった次第だ。
表面上で、むろんこれから激下がりするとは思うのだが、VOOの配当利回りが3%超えはそそるね...、これまでの株式市場の状態ではありえんだろ。
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