分配金を増配したが物件を売却するJリートを売却するのか
高配当株やJリートを我慢強く握りしめているか、もしくは完全に忘れて放置していると、いつの間にか配当金や分配金が積みあがっていく。
サラリーマンとしての仕事が多忙だったり、資産運用にあまり多くの時間を割くことができない方、または株のことばかり考えたくない投資家にとって、高配当株やJリートは絶好の投資対象になることも多い。
というのも、高配当株やJリートの場合は、放っておくだけで配当金や分配金を投資家の懐に落としてくれるありがたいインカムゲイン銘柄だからだ。
そのため、安定的なインカムゲインを好む投資家たちにこれらの銘柄は非常に人気があるのだ。
一方で、実はそういった高配当株やJリートといったインカムゲイン銘柄も、まったく見ずに放置しておくとドえらいことになるため、定期的に業績を点検しておく必要がある。
というのも、それらの銘柄から生みだされる配当金や分配金といった不労所得は、あくまでそれらの株式を発行している企業や投資法人が生みだす利益から支払われるからだ。
そのため、業績をチェックして雲行きが怪しいと思ったら、株を売却することを検討する必要がある。
業績の悪化により、減配や無配になってしまった場合、配当金や分配金を期待してそれらの銘柄を買った投資家たちが投げ売りをし、結果として株価が暴落してしまう可能性があるからだ。
保有するJリートが物件を売却して増配するが
自分が保有しているJリートに、このブログでも何度か書いている「いちごホテルリート」というリートがある。
このリートは、ポートフォリオをビジネスホテルなどのホテルで構成しているリートで、全国に物件を分散して保有している。
その中の一つである京都のホテルを、含み益が乗っていており、事業判断的に売却が適切だと判断したので売却するというのだ。
その結果、今期の純利益は49.4%増加し、2020年1月期の分配金も当初予測よりも約49%上昇することになる。
それ自体は喜ばしいことかもしれないが、正直自分はJリートの物件売却による利益計上はあまり好きではない。
というのも、物件を売却してしまうとその時の利益は上昇するが、その後は安定的な収入が減少してしまうからだ。
自分は、Jリートをインカムゲイン目的で保有しているので、分配金が増えるのはいいが、長期的な観点から考えると少し不安な感じがする。
新たにホテルを取得するには、また相当な資金がいるし、その資金を銀行融資で借りるとなると財務が悪くなってしまうし、増資という選択肢も出てくる可能性があるからね。
Jリートは利益のほとんどを内部留保せずに投資家に還元するので、出来れば物件数は減らさずに経営でそれらの物件の収益率を向上させて利益を増幅させていって欲しいんだけどね...。
景気の悪化でホテル業に影が差している可能性はあるかもしれない
いちごホテルリートの月次の業績を見てみると、ほとんどのホテルで売上高が前年同月比で落ち込んでしまっている。
それを見て、もしかしたらインバウンド客の需要が減少しているのかもしれないな、と思ってしまった。
というのも、一つのホテルの売り上げが落ちるのなら個別要因かもしれないが、全体が落ち込んでいるということは、中国や韓国からのインバウンド客の需要が減っている可能性があると考えるからだ。
日本のビジネスホテルの多くが中国語や英語に対応出来るスタッフを雇っていることからもわかるように、ホテルの主な顧客がインバウンド顧客にシフトしつつある。
現在、米中貿易戦争により中国経済は悪化しているし、韓国も日本と大喧嘩をした結果経済が悪化しているので、もしかしたらその影響がジワジワと出てきているのかもしれない。
景気が悪化してくると、旅行やレジャーなどのお金からまずは削られていくと思うので、もしかしたら本格的に今後世界景気が後退していくかもしれないね。
保有している銘柄の業績の変化を見て、なんとなくそう思った。
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