年金保険料を支払うと強制的に投資をしていることになる
ここ日本においてサラリーマンをするということは、それ即ち各種税金を強制的に徴収されるということであり、年金保険料を支払うということである。
サラリーマンであれば、通常は厚生年金と国民年金に加入し、相当な保険料を給与天引きで徴収されるのだが、今現役で働いている世代が将来的にその恩恵を受けられるかというと、かなり微妙なところだ。
というのも、ここ日本という国家では完全に逆三角形型の人口ピラミッドが完成してしまっており、下の現役世代が大量にいる高齢者たちを支えているという歪な構造なので、将来的には年金制度は崩壊することが目に見えている。
要するに、支払われる保険料は少ないのに、年金として出ていく支出は多い状態になりつつあるので、そうなった場合は年金原資はひたすらに目減りしていくことになるだろう。
それがわかっているため、年金を運用するGPIFはリターンがより期待できる株式の保有割合を増やしており、現在のポートフォリオの割合はすでに株式の割合が50パーセントとなっている。
そのため、株価が好調だった直近の運用成績はよかったのだが、コロナショックにより市場が変調をきたしているので今後どうなるのかは微妙な感じだ。
ここで少し考えてほしいのだが、我々サラリーマンたちは、実は年金保険料を支払うという行為を通じて、強制的に資産運用をしているという状態になっている。
それも比較的リスクの高い株式を運用しているという状態なのだ。
年金制度を維持するのは株式しかないという事実
投資嫌いの日本人が聞くと、「おいおいマジかよ」と思われるケースもあるかもしれないが、実際のところ今の日本の年金制度を緩やかにでも崩壊させずに維持するためには、もはや投資する資産は株式しかないのが事実だ。
というのも、資本主義社会が存続する限りは理論上世界の時価総額は膨らんでいくはずなので、そこにお金を置いておくのが最も合理的な資産運用方法だからだ。
ひと昔前であれば債券への投資だけでも年金制度を維持できていたが、現在の世界的な低金利環境や、年金構造の変化などにより、比較的多めのリターンを得られる資産でないともはや年金制度を維持するのは難しい。
そのため、我々サラリーマンたちは、必死で朝から晩まで働き、満員電車に乗って窒息しそうになりながらGPIFが株式を購入するための費用を稼ぐために頑張っていることになるのだ。
インデックス投資はやはり理にかなっている
今現在はコロナウイルスによるコロナショックが市場を襲っているため、この話を聞いてもあまりピンとこない人も多いかもしれないが、株式市場の成長にかけるインデックス投資は、やはり最も理にかなった合理的な投資方法だと言える。
というのも、GPIFという最も保守的な資産運用団体が選んでいるのが株式という資産だからだ。
それも、年金制度を維持させるため熟考を重ねた結果選ばれたのだ。
そして、実際にGPIFの運用成績は株式の割合を増やしだしてから伸びている。
ということは、我々サラリーマンであっても、保険料だけではなく毎月の余剰金の一部は市場平均に投資をするインデックス投資に振り分ける方が資産保全といった意味では非常に理にかなっていると言えるだろう。
インデックス投資は現在、ネット証券などの投資信託を買えばだれにでも簡単に始めることが出来る投資方法だ。
なので、毎月貯金が出来ている人の場合は、月に1万円程度からインデックス投資をはじめ、コツコツと資産形成に取り組んでいくことを検討してみるのもいいかもしれない。
GPIFがいくらよい運用成績を上げたところで、年金が我々現役世代にきちんと支払われるという保証はどこにもないからね...。
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