10倍株、テンバガー、夢のように甘美な響きだ。
もしも10倍株を手に入れることが出来たならば、100万円投資していれば１，０００万円、１，０００万円投資していたら1億円を手に入れることが出来る。
株式投資をやっているものであれば、一度は手にしてみたいと思うのが10倍株だ。
おいらは日本株にも投資をしているが、持ち株の中でどれかテンバガーになりそうな株はありますか？と聞かれて自信を持ってこれと答えられる銘柄はない。そもそも、おいらにそこまでの選球眼はないだろう。
しかし、一つだけもしかしたらと期待を寄せている銘柄がある。
今回はその銘柄を紹介させていただく。ただし、真似をすることはおすすめはしない。所詮おいらの選球眼なので外れる可能性や損を被る可能性が極めて高いということは言っておく。
日本トリム。それがおいらがテンバガーになる可能性があるのでは？と夢想している銘柄だ。
日本トリムは水素電解水を作る整水器の販売を事業の中心としている企業だ。数年前、水素水が爆発的にヒットしていたのを覚えていらっしゃる方もいるだろう。日本トリムは水素水の分野ついてはリーディングカンパニーと言っていい企業だ。
水素水というのはそもそも科学的にその効果がまだ実証されておらず、「理由はわからないが何となく体にいい」というレベルのものだ。しかし、日本人は、「理由はわからないが何となく体にいい」ものが結構好きなので結構なブームとなっていた。
だが、ブームが発生すれば悪質な業者も湧いてくるのが常だ。ダイエットに効く水素水や、得体のしれない効用をうたった水素整水器などが出回り始めるにつれ、国民生活センターに数々の苦情が寄せられ、ついに同センターより「試験の結果ただの水と同じ」という注意喚起が出てしまった。
その結果、2016年に水素水バブルははじけてしまい、日本トリムの株価も暴落。一時は８，０００円をつけていた株価も４，０００円台まで下落してしまった。おいらはその時点で興味を持って買ってみた。
一時期はそこから６，０００円台まで戻したのだが、その後再び４，０００円台まで株価は下落している。
ここまでの話から総合的に考えると、ただのやばい銘柄じゃないの？と思ってしまうだろう。
ただ、日本トリムはただの整水器メーカーではない。水素水の効能についてかなり真面目に研究しているメーカーで、様々な医療機関や大学と提携して研究を行っている。その結果、今後以下のような分野で水素水を応用したビジネスの展開を広げていこうとしている。
■医療分野
日本トリムが最も力を入れている分野がこれで、糖尿病患者への人工透析に使用する電解水透析はすでに国内の医療機関に導入が開始されている。研究の結果、ある程度の効果が実証されたため、今後はさらに拡大していく領域だと考えられる。
■農業分野
水素水で育てた作物は通常よりも高品質な作物がを栽培することが出来、なおかつ収穫量の増加も期待できるという。すでに高知県や高知大学と共同で研究を進めており、水素水で栽培したいちごが販売されている。1箱5,000円と高価だが、かなり糖度が高く旨いらしい。
■海外事業
日本トリムは中国で日本の慢性疾患患者に対する医療を提供出来る病院事業の開設を進めていたが、2018年5月9日についにその第一号病院がオープンした。また、インドネシアで水のボトリング事業も展開している。
以上のように様々なビジネスを展開しているのだが、個人的には中国での病院事業が本格的にスタートしたことがカタリスト、つまり株価上昇の材料になるのではないかと考えている。
また、水素水の効能について何らかの科学的なエビデンスが出れば、かなり業績が底上げされ、それに同調する形で株価も急上昇するのではないかと考えている。
現在日本トリムの株価はEPSが市場予測よりも弱くて売り込まれている。理由は一連の水素水に関するネガティブな報道により、メイン事業である整水器の販売が落ち込んだからだ。
決算短信を見れば分かるが、どの事業項目も文章的には非常にポジティブなのだが、内容的には非常にネガティブ、つまり減益となっている。ただし今減益となっているということは、少しでも事業に明るい兆しが見えてくれば株価が反転する可能性がある。
中国の病院事業もはじめは投資先行なのでそうは簡単に黒字とはならないだろうが、もしも万が一早期段階で黒字が確保できるほど順調に成長すれば、これは相当協力なカタリストになる。
ちなみに日本トリムは1％程度だが配当金もきちんと出しているし、自社株買いも行っている。オーナー社長が経営しているというのも、おいら的にはポイントが高い。
そういった観点から、漠然とした期待をもっている銘柄だ。なので40％程度上昇して売りたくなったが放置しておいた。おかげ様で今は１年ほど保有して含み益はたったの3％程度だ。
だけどまあ、宝くじよりかは当たる確率の高い10倍株候補だとは思っているので、今後株価がさらに下がればもう少し追加してもいいかなと思っている。
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