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消えたサバ缶に見る日本人の異常性の中で下がっていく人々の幸福度

「あれ、ないな...」

正月明けの出勤を終え、久しぶりに近所のスーパーに買い出しに出かけたが、探している品がないので一瞬戸惑ってしまった。

近くを店員が通りかかったため、聞いてみる。

「あのすいません、サバ缶てどこに置いてあるんですか?」

「お客様、申し訳ありませんがサバ缶は売り切れなんですよ」

中年の男性店員はさも残念そうにそういった。

サバ缶が置いてあった棚を見てみると、「おひとり様、2缶まで」という張り紙だけがしてあって、サバ缶は置いていない。

「サバ缶てそんなに人気があるんですか?」

「ええ、最近は入荷したらすぐに売り切れるので、買える個数に制限をつけないといけないくらいなんですよ」

サバ缶に購入制限?

一瞬、ギャグかと思ったが、どうやらマジらしい。確かにサバ缶は旨いし保存が効くので重宝されるのは分かるが、それにしても売り切れるほどのもんでもないだろうに...。

家に置いてあったサバ缶が切れたので、2年ぶりくらいに補充をしようと思ったら、いつの間にかサバ缶が大人気となっていたらしい。

いや、サバ缶だよ笑?

一歩間違えれば、猫用の魚フレークを使った缶詰と大差ないような商品が、まさかここまでの人気となっているとは。

気になったおいらは、家に帰って現在のサバ缶事情を少し調べてみた。

調べてみると、それまでは缶詰コーナーに常備されている定番商品だったサバ缶の人気に火がついたのは、テレビ番組がきっかけだったらしい。

2013年ころに「サバは美容と健康にいい」的な感じでテレビ番組で取り上げられたところ、一気にサバ缶人気が爆発してしまったというのだ。

それは、ネット記事で見たので一応なんとなく知っていたが、それにしてもサバ缶がソールドアウトして缶詰コーナーから姿を消すほどの事態になるっているとは。

さらに調べていくと、そのテレビ番組以降、本屋や雑誌、それからネットにテレビ番組の特集などで次々とサバ缶の効用が宣伝され、サバ缶人気はとどまるところを知らない勢いとなってしまったらしい。

最近では、心臓病などの生活習慣病にも効果があると宣伝され、その人気は加速するばかりだそうだ。

1個あたり100円という安価な価格もうけたんだろう。

しかし、おいらはそのサバ缶人気に、少し以前まで米国株式市場を包み込んでいた熱気と同じ種類の異常性を感じてしまった。

確かにサバ缶は魚を丸ごと圧縮しているため、カルシウムやタンパク質を豊富に含んでおり、なおかつヘルシーなので健康にいいのは分かるし、価格も非常に魅力的だ。

しかし、はっきり言ってブームになるほどの商品かと言われると非常に疑問が残る。

おいらの中ではサバ缶など保存食の一種で、それがイワシ缶であろうが、サンマ缶であろうが、はっきり言って大差などない。

そもそも健康面から考えると、サバ缶を食いまくるよりも、魚、肉、そして野菜をバランスよくとり、それにヨーグルトや納豆などの発酵食品を食った方がいいに決まっている。

サバ缶の場合は固形物なので、体の中に取り入れた後に「消化する」という過程があり、どの程度まで消化出来るのかは個人の胃腸の強さによって大分に差がある。

そのため、栄養素を体に取り入れるといった意味では、カルシウムやタンパク質はヨーグルトや牛乳などの液体、そしてEPAやDHAなどの青魚特有の必須脂肪酸はサプリメントで摂取したほうが効率的なのだ。

普通に考えたら、固形物で栄養を摂取するよりも液体やサプリメントで摂取するほうが効率的に栄養素を摂取出来ることは誰でも分かるはずだ。

だが、最近の論調は「サバ缶は最高の食物」と歌い上げ、まるでサバ缶を超えるスーパーフードなど存在しなかとばかりにサバ缶を祭りあげている。

これぞ、まさに日本人の異常性が見事に発揮されている代表的な事例ではないだろうか。

サバ缶がブームになる以前だったと思うのだが、一時期アマニ油という植物油が健康にいいというので爆発的な人気となり、一瞬でスーパーから姿を消したことがある。

このときも、確かテレビでアマニ油に含まれるオメガ3脂肪酸という物質が健康にいいということが宣伝され、人気に火がついてしまったのだ。

そして、今アマニ油がどうなっているかというと、スーパーの油コーナーに行けば大量に置いてある。アマニ油に含まれる健康成分には何の変化もないにも関わらず。

なぜなら、もうみんなが買っていないから。

もうね、日本人の右に倣え精神は異常なんだよ笑。

サバ缶のブームを見ると分かると思うが、以前は猫の餌程度の認識しかなかったサバ缶が、少し健康にいいと喧伝され、みんなが買い始めると「私も買わなきゃ」と一気に人気に火がついてしまう。

「みんながいいと言うものはいい」

「みんながダメというものはダメ」

多くの日本人が義務教育の過程で刷り込まれたこの呪縛を解けずにいる。そのため、「出る杭は打たれる」という諺が生まれ、その結果日本では一切イノベーションが起きず、日本企業は米国などの外国企業に二歩も三歩も遅れをとってしまっている。

そして、おいらも含めた多くの日本人が、社会の奴隷であるはずの労働者でいることに安心感を覚え、労働者として働き続けることこそが正しい生き方であると考えている。

なぜなら、みんなと一緒だから。

だけど、はっきり言ってそれは完全に間違っているというデータがすでに出ていて、世界中の国々の幸福度ランキングを調べた結果、日本は先進国ではぶっちぎりの最下位で54位という位置にランキングしている。

みんなと同じような行動を取らなければいけない、という圧倒的な同調圧力にしたがっている我が国の国民たちは、圧倒的に幸福度が低いのだ。

幸福度ランキングの調査は、一人あたりGDP、社会的支援、健康寿命、人生の選択の自由度、寛容さ、腐敗の認識の項目で調査を行うのだが、日本はこのうちの「寛容さ、腐敗の認識」で著しくポイントが低く、「人生の選択の自由度」もまあまあポイントが低い。

このことからも、経済的な環境ではなく、社会を取り巻く環境や空気感のようなものが日本人の幸福感を押し下げている可能性が極めて高いと言ってもいいのではないだろうか。

そして、その環境や空気感の中に占める「みんなと同じでなければいけない」という同調圧力の割合はかなり高いのではないだろうか。

これだけ経済発展を遂げ、なおかつセーフティネットも充実した安全な社会を作りあげているにも関わらず、ここまで日本の幸福度が低いというのは、はっきり言って異常以外の何物でない。

つまりは、同調圧力に従いながら我慢して生きることは、人間という生物に異常なほどにストレスを感じさせる生き方だとも言える。

そして、大多数の日本人は、圧倒的な同調圧力のもと、そのような生き方を選択せざるを得ないのだ。

アナ雪ではないが、「ありのままの、私でいるの」、と叫ぶことも許されないこの日本社会は、まさに精神の牢獄と言ってもいいような環境なのかもしれない。

このような環境下で、我々日本人が幸福度を上げながら生きていくにはどうすればいいのだろうか。

はい、ではみなさん、僕が紹介していたウェルスナビで投資を始めて経済的な自由を手に入れましょう!!とかいうつもりはないよ笑。

はっきり言って、いくら金があったとしても、いくら人間関係に恵まれていたとしても、幸福度を感じられない人生であればほとんど生きる意味はない。

「幸せだな」と思える瞬間を連続的に感じられる人生こそ、恐らくは多くの人々が本当に求めている人生だろう。

周りに誰もいない大草原で、神が宿ったウサギにこう質問されたらあなたはどう答えるだろうか?

「お前は幸せな人生を望むのか、それとも不幸な人生を望むのか、どっちだ?お前が望んだほうの人生を送れるようにしてやろう」

恐らく、99%の人が幸せな人生を望むと答えるのではないだろうか。というか、普通の人であればほぼ100%自分が幸せだと感じられる人生を望むはずだ。

だが、ここ日本における日常生活においては、自分の意思に反した「不幸な人生を構成する選択」を選ばざるを得ない場合が多い。

例えば、ハゲやバカの上司に「飲み会に行くぞ」と誘われた場合、飲み会に行かずに家でユーチューブでも見ている方が遥かに幸せにも関わらず、飲み会に参加するという選択肢を選ばざるを得ない場合がある。

これは、「みんなが行く飲み会に行かなければいけない」という同調圧力があるためだが、行かないと後々仕事がやりにくくなったりして、さらに幸福度が下がるため行かざるを得ないからだ。

つまり、同調圧力に抵抗した場合、同調することに違反した人間に対する罰が待っている場合が多いのだ。

これは、日本社会に蔓延する異常な空気感をあらわした一例に過ぎないが、まあこういうことだ。

同調圧力に従うとなぜ幸福感が下がるのかというと、それは「自分自身を否定した行動を取る」ことになるからだ。

つまりは、本来の自分を否定して、本当はやりたくないことをやったり、思ってもいないことを言ったりしなければならない。

特に、おいらと同じ企業勤めをしている人間はその傾向が顕著で、同調圧力に従っているうちに、もはや本来の自分というのが何者なのか分からなくしまう。

「それを大人になったというんだ」

「社会人らしくなってきたな」

と、バカやハゲの上司たちは言うかもしれないが、はっきり言ってそれは全く的外れな表現で、正確には「同調圧力に慣れてきて本来の自分を忘れてきたね」が正しいのだ。

つまり、我々サラリーマンは幸福度を上げるという意味では、最悪な生き方をしているといっても過言ではないのだ。

ここまで読んでくださった皆さんに、もう一度さっきと同じ質問をしよう。

まずは目を閉じて、風がエメラルドグリーンの短い草を波のように揺らす大草原をイメージして欲しい。

そして、そこに神が宿ったウサギが現れ、あなたにこう質問する。

「お前は幸せな人生を望むのか、それとも不幸な人生を望むのか、どっちだ?お前が望んだほうの人生を送れるようにしてやろう」

どうだろうか?

恐らくは、圧倒的大多数の方が幸せな人生を望んだのではないだろうか?

では、どうしたらいいのだろうか。

おいらにはそもそも神は宿っていないし、ウサギでもないが、確信をもって言えることがひとつある。

それは、幸せを感じながら生きるためには、自分で自分を認めるのが一番効果的だということだ。

「自分で自分を認める?」

一瞬、そんなクエスチョンが頭に浮かんだ方に聞きたいのだが、最近、あなたは心の底から「自分は凄い、自分は最高だ」と思ったことがあるだろうか?

ないという方は、小学生くらいまで遡ってもいいので、自分自身で自分は凄いと思った時のことを思い出して欲しい。マラソンで3位になった、勉強したテストでいい点数を取った、自分の予定通りに仕事のノルマをこなせたなど、なんでもいい。

恐らくは、その瞬間、あなたは非常に濃厚な幸福感を感じていたはずだ。

その感覚を人工的に再現することが出来れば、人生における幸福度を上げて行くことは可能だ。

その方法を教えようか?

非常に簡単なんだが、それは幸せな状態の自分をイメージすることだ。出来れば、なにかを達成していたり、何かになっている瞬間をイメージするのが一番いい。

いや、何も宗教的なことや観念的なことを言っているわけじゃないよ。

本当に、ただイメージするだけでいいんだ。例えば、なりたい芸能人でも、金持ちでも、憧れている上司や先輩でもいい。その人に自分がなったシーンを想像するだけでいい。

例えば、具体的に自分が顧客とその先輩のように上手に接して契約を取っているところや、なりたい芸能人になって豪華な食事をしているところなど。

イメージがしにくければ、テレビやユーチューブで画像を見ながら自分がそのシーンの主人公だったらと想像すればいい。想像力に乏しい人でも、実際の画像を目にすればある程度の想像は出来るだろう。

そうすると、一体どういう現象が起こるかというと、率直に言って「気持ちいい」と感じる人が多いのではないだろうか。

なぜなら、自分がなりたい状態にイメージをシンクロさせているのだから、気分がよくなって当たり前だからだ。

自分がなりたい状態をイメージするとなぜ気持ちがいいかというと、それは、そのイメージの中では、「自分が自分を認めている」という状態が成立しているからだ。

そして、その状態を継続的に味わっていると、人生の幸福度がどんどん上がっていく。

そう、なりたい自分をイメージし続けるだけで、サバ缶など買えなくても幸福になることが出来るのだ。

そうしてイメージを続け、自分自身を認めるという作業を繰り返してくとどういうことが起こるかというと、今度はそのイメージが現実化し始める。

成功哲学の元祖とも言っていいナポレオン・ヒルという有名な作家がいて、その著書に「思考は現実化する」というこれまや有名な本がある。

ナポレオン・ヒルは、「考えていること、つまり思考は現実化する」と言っているわけだが、最初にその概念に触れたときは、「いや、せんでしょ」とおいらは思った。

しかし、年を重ね、様々な出来事を経験する中で、今では完全にこう言い切れる。

「思考は現実化する」

ただし、「具体的になりたい自分をイメージできる人」というのは圧倒的に少ないので、この考え方は結構オカルトのように扱われることが多い。

そう、なりたい自分をイメージするということは、同調圧力の中で生きる大人にとっては結構難しいことなんだよ。

なぜなら、同調圧力の中でストレスを抱えながら長期間生きると、その状態が正しい状態であるという錯覚を起こしてしまい、本来自分が望む自分自身の姿というのが分からなくなってしまうからだ。

だけど、イメージ力というのはトレーニング力によって鍛えることが出来る。

その方法は、前述したとおり身近な人物を使ってイメージの訓練をしたり、紙に文字で書いてみてそこからイメージをする、という方法が個人的にはいいと思っている。

思考が現実化するメカニズムについては、はっきり言っておいらには全く分からない。

ただし、ずっと続けていれば分かると思うが、イメージが現実化するというのは恐らく紛れもない事実だ。

注意深く周りを観察してみて欲しい。

いつもネガティブワードを吐いている人がどんな人生を送っているか、いつも楽しいことをしている人がどんな人生が送っているか、いつも金を持っている人がどんなマインドで生きているのか。

そして、そこにイメージの力が作用していないのかと。

そして、観察と検証を終えた後、あなたはこう思うのではないだろうか?

「思考は現実化する」

クドクドと長ったらしく書いてしまったが、恐らくは「バカなこと書きやがって」という方が多かったのではないだろうか。

このブログを見てくださる方というのは、基本的には投資をしている方や、投資に興味のある方が多いと思うからね。

そういった方というのは、基本的には極め付きのリアリストである場合が多いと思うので、「思考が現実化するとは何事か」と、中には激オコ状態の方もいらっしゃるかもしれない。

しかし、もしもなんだが、今このブログを読んでいらっしゃる方の中に「少し興味があるな」という方がいれば、ぜひ時間があるときにでも試してみて欲しいと思う。

今回の記事で書いたことを実践するのにお金はかからないし、なりたい自分になっているシーンを想像するのは、はっきり言ってそれだけでも結構気持ちのいいもんだ。

なので、効果については一切保証などしないが、興味があればやってみればいいと思う。

この記事に書いたことに興味があるということは、恐らく現状に何らかの閉塞感を覚えており、その状況を打開したいということだと思うからね。

そして、効果があるなと感じれば続ければいいし、意味がねえなと思えばやめてもいい。

何事も、やってみないと物事の真偽というのは分からないので、実際に一度やってみるて検証してみるのは悪くないと思う。

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