ひふみ投信と日本株は今後上昇していくのか
日本人は投資が嫌いで貯金が大好きな民族であることは、世界的に有名な事実であり、それによって市場にお金が回らず、日本の株式市場は低迷を続けていたという意見もあるくらいだ。
実際のところ、日本の株式市場に参加している者の多くは外国人投資家であり、日本の個人投資家の割合はまだまだ少ない。
そんな投資嫌いの日本人だが、徐々に貯金ではなく投資をした方がいいと考える人の割合も増えていて、そういった人々に人気があるのが投資信託だ。
投資信託は、株や債券などを集めた金融商品で、プロに運用を任せることが出来るため、まだ投資をやったことがない人々にも人気があるのが特徴だ。
最近は投資信託も優良なものが増えてきており、手数料が安いインデックス型のものや、世界中の株式に投資が出来るものなど、投資家たちの選択肢もそれに合わせて増え続けている。
そんな個人投資家に人気の投資信託の中でも、最も注目度が高い投資信託といえば、レオスキャピタルワークスが運用する「ひふみ投信」だろう。
ひふみ投信はテレビ番組で宣伝されたことなどもあり、一般の人々にも抜群の知名度を誇っている投資信託であり、リターンも他の投資信託と比べて突出して高いパフォーマンスを示してきた。
しかし、現在はというと、日本株が伸び悩んでいることが影響して、ひふみ投信のパフォーマンスも停滞気味となっている。
米国株に投資を続けるひふみ投信
日本株の低迷は今に始まったことではないが、アベノミクスで相場が爆発しはじめた頃は、日本株の勢いは凄まじく、誰もが日本株でお金持ちになれる夢のような相場が展開されていた。
その波に乗って、ひふみ投信も凄まじいパフォーマンスを上げ、基準価格はひたすら上昇を続けていた。
ひふみ投信の基準価格はリーマンショック後の相場崩壊状態から上昇に上昇を続け、一時は設定時の5倍以上まで基準価格が上昇していた。
しかし、2018年頃から急に勢いを失ってしまい、現在は絶頂時の基準価格から20%近くも下落してしまっている。
その理由はいくつかあるが、日本株の低迷と小型成長株を組み入れるのが限界にきていることがメインの理由だと言える。
ひふみ投信は時価総額の低い小型株をポートフォリオに多く組み込むことで、規格外のパフォーマンスをここまで示してきた。
しかし、規模が大きくなりすぎた結果、そういった小型株でポートフォリオを組むのは限界にきてしまい、現在では大型株や米国株をポートフォリオに加えている。
米国株の場合はマイクロソフトやビザなど、大型株であっても成長性が高く、非常に業績が伸びている企業が多いので、そういった企業をポートフォリオに加えることでパフォーマンスを向上させようとしているのだ。
しかし、何といっても日本株の割合が多いので、ひふみ投信が本格的に基準価格を上昇させていくためには、日本株の上昇が必須条件となってくる。
そんな日本株だが、果たして株価は上昇していくのだろうか?
日本株を取り巻く環境は実はよくなっている
日本株式市場が世界最弱の市場であることは、株価急落時やその後のリバウンド時の状況を見ていれば明らかで、米国市場こそが最強の株式市場であることに疑いはない。
なので、ひふみ投信も米国株をポートフォリオに加えている。
一方で、米国株の良さだけを見ていると、それは最上だけを見てその他は「悪くなっている」というバイアスがかかった考え方に繋がる可能性もある。
ファクトフルネス的な観点で考えるならば、日本の株式市場を取り巻く環境というのは、過去に比べて段違いによくなっている。
まず、いいか悪いかは別にして、日銀がETF買いをしているので下値支がされている今の環境は、投資家にとって極めて有利だと言っていい。
また、日本企業全体が支払う配当金の額は過去最高を記録しており、最近では米国企業のように自社株買いも積極的に行うようになってきた。
日本国内の低金利環境が企業経営に好影響を与えているのも見逃せない。
さらに、最近はROE重視の経営が徐々に浸透してきており、現状よりもさらに株主還元に力を入れる企業が増える可能性がある。
しかも、市場全体のPERやPBRは割安な状態で放置されている。
こういった現状を考えると、日本の株式市場を取り巻く環境というのは、決して悪くはないということが分かる。
なので、今後何らかの出来事がトリガーになって日本株への資金流入が増える可能性というのは十分にあると考えている。
そうなった際は、もしかしたら日経平均が3万円に到達する可能性もあると思うし、そうなればひふみ投信の基準価格も過去最高値を突破する可能性はあるのだろう。
なんにせよ、日本株にはもう少し頑張って欲しいところだ...。
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