たばこ株のJTに投資をするのかソニーに投資をするのか問題
★ケース1.人気高配当株であるJTは配当金をまき散らしながら株価が下落した。
★ケース2.復活したソニーはグロース株となり、株価が大きく上昇した。
最近、株式市場で日本を代表する企業の運命が相反する二つの方向へと突き進んでいる。
そう、それは、ケース1、ケース2、にある通り日本を代表する超人気高配当株のJTと今や日本を代表するグロース株として大復活したソニーのことだ。
JTは、たばこ事業という極めて安定的なキャッシュフローが見込まれる事業を展開しているため、投資家たちはこれまで安心してJT株を保有し、そしてJTも日本を代表する高配当株としてそれにこたえて配当金を支払い続けてきた。
しかし、近年の国内たばこ事業の急速な収縮などにより、JTの業績は鈍化していき、ついに先日配当金を減配してしまうというアナウンスを出してしまった。
一方で、一時期は世界のソニーとして名を馳せたが、つい数年前まではもうオワコンだという烙印を押されていたソニーだが、最近の復活ぶりはすさまじい。
株価はなんと12000円を突破し、日経平均を引っ張る超絶グロース株へと変貌を遂げたのだ。
この二つの銘柄に長期投資をしていた投資家たちは、幸福と絶望という相反する二つの感情を抱く結果となっている。
高配当株を選ぶのかグロース株を選ぶのか
さて、JTとソニーの対比は単に高配当株を選ぶのか、それともグロース株を選ぶのか、という単純な問題ではない。
というのも、JTは高配当株なのだが、ほかにも高配当株はたくさんあり、中にはソニー並みに株価が上昇している元高配当株もある。
例えば、Zホールディングスは一時期株価が200円台まで下落していたが、今では600円台を回復してその付近をウロウロしている。
Zホールディングスの配当利回りは200円台の時は3パーセントを超えていたのだが、今では株価が上昇して1%台になっている。
一方で、ソニーは配当利回りは極めて低いが、どんどん業績を回復させてきていて今では2016年から株価は約5倍くらいにまで上昇している。
ソニーの業績が急速に回復してきたのは、時世に合った商品をどんどん市場に投入しているからだ。そのため、市場が将来的な成長性を評価して高い値を市場でつけているのだ。
Zホールディングにしてもそうで、完全に時世に合ったサービスを展開しており、なおかつそれが業績に反映しているから株価が上昇しているのだ。
一方で、JTの方はどうだろうか?
時代に合った製品を出さないと企業の評価は下がる
JTの主力商品であるタバコについてだが、現在の時代背景を考えると誰がどう考えても逆風しか吹いていない状態だ。
先進国で高まる健康志向や、タバコによる健康被害、医療費の圧縮、などなど。タバコを取り巻く環境はどんどん厳しくなってきており、それを投資家たちも十分に理解している。
そのため、JTの株価は下がっており、配当金の額も下がっているのだ。
これがJTがメチャクチャ将来有望な事業を展開していて、その事業の伸びがたばこ事業の減収を完全に相殺している、という状況であれば例え配当金の額が下がったとしても、市場の評価はそこまでは下がらないだろう。
つまり、株式市場は将来的な部分に焦点を当てて株価を上げたり下げたりするので、将来的に利益が伸びそうだという要素がありそうな株を買った方が株価が伸びるのだ。
高配当株を買うか、グロース株を買うかで悩んだ際は、もう一度「将来の利益はどうなりそうか?」という点を考えて株を買った方がいいだろうね。
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