おいっす!!
今日はみんなに朗報がある。なんと、あの世界最強のグロース株であるAmazonから、人工知能搭載のWi-Fi接続型の電子レンジが発売されるというのだ。
正確には、人工知能を搭載したAmazonのスマートスピーカーであるAlexaと連携して、音声コマンドにより操作出来る世界初の電子レンジだそうだ。
何でも、ポップコーンを自動で注文する機能まで搭載されているらしい。
まったくすばらしいの一言につきる。
これで、世界中の人々が電子レンジを音声で操作し、常にポップコーンを切らさない快適な生活を送ることが出来るというわけだ。
...。
その機能いるか?
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Amazonという企業は、以前の記事でも書いたが、従来の企業とは全く違う発想で市場のパイを奪いまくり、最終的には元々いたライバルたちを駆逐してしまうという恐ろしい企業だ。
Amazonが通販事業を拡大させ続けた結果、様々な小売店が駆逐され続け、Amazonが進出した後はペンペン草も残らないという状況が続いている。
一番の特徴は、採算を度外視したその価格設定で顧客の心をつかんでしまう点だ。
要するに安価だが質の高いサービスを提供するAmazonの誘惑に、消費者たちは抗うことが出来ないのだ。
「Amazonする」
そんな言葉が生まれてしまうほど、Amazonは人々の生活に浸透しきってしまっている。
そんなAmazonだが、実は一度スマホ事業で失敗している。
CEOのジェフ・べゾスが、自信満々で旗を振っていたAmazon製のスマートフォンである「Fire Phone」は全く売れず、最終的には事業撤退を余儀なくされてしまった。
世界最強のグロース企業であるAmazonでも、事業に失敗してしまうことはあるわけだ。
しかし、そんなことはお構いなしとばかりに、Amazonは様々な分野の事業に進出し続けている。
一番成功しているのは、現在収益の柱となっているクラウド事業だろう。
色々な分野で先行投資をしまくるため、極めて利益が出にくいという特殊体質の企業であるにも関わらず、アマゾンのクラウド事業であるAWSは、すでに多額の利益を出して他の事業の赤字を相殺している。
しかし、果たして電子レンジを製造する事業がAmazonに利益をもたらすのかは、非常に疑問だ。
その一方で、はっきり言ってAmazonはこの6800円くらいする電子レンジが売れても売れなくても、そんなことはどうでもいいのだろうとも思う。
電子レンジの販売は赤字であっても、Alexaと連動する家電製品をユーザーに使わせることによって、ますます強力に顧客をグリップすること目的なのではないだろうか。
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最近、IOTという言葉をよく耳にする。
IOTとは、物とインターネットの融合のことで、ありとあらゆるものがインターネット接続されることを指す。
工業用ロボット、自動車、スマートスピーカー、家。
近い将来、様々なものが常時インターネットと接続され、あらゆるところで自動化が進むという風に言われている。
自動車メーカーなんかは、将来的にはIT企業に近い形態の業種へと変化するのではないかとさえ言われているくらいだ。
イーロンマスク率いるテスラモータースが、販売している電気自動車のデータをネット接続でUPデートするサービスを行っているが、近い将来、きっと世界中の自動車メーカーが同じようなことをやり始めるのだろう。
日本では、トヨタ自動車が「コネクテッドカー」というコンセプトのもと、常時ネットと接続出来る車をすでに売り出している。
この流れは自動車のほかにも、様々なもので進んでいくのは、ほぼ間違いないと言っていいだろう。
そして、ついにAmazonがスマート電子レンジを発売してしまったのだ。
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おいらとしては、何でもかんでもIOTでネット接続出来るようにしてしまうと、今度は人間がやる仕事がなくなってしまい、逆に人々にあまり優しくない社会が出来上がってしまうのではないかと思っている。
IOTが進んでいくと様々な物がネット接続で自動管理され、今までは人力で行われていた作業がすべて自動化されていくことになるからだ。
そうすると、当然人力の部分を請け負っていた人たちの仕事がなくなってしまう。
例えば、IOT技術の発達により、アパートのガスメーターを自動で調節できるようになってしまったら、ガスの検針をしている人たちの仕事が奪われることになってしまう。
また、Alexaに話しかけるだけで、電子レンジが様々な調理設定を自動で行ってくれたり、なくなってしまったポップコーンを注文するようになってしまえば、家政婦や主婦の仕事が減ってしまう。
そう考えると、これ以上IOTが進み続けるのは非常に危険なことでもあると言える。
現在、自動車の自動運転技術の開発競争が各社で激化しているが、もしも自動運転可能な車両が本格的に発売されてしまったら、確実にタクシー運転手やトラック運転手といった、ドライバーの仕事が奪われていってしまうだろう。
そして、自動運転可能な車両が社会に行きわたってしまえば、今度は自動車の整備工場や、自動車ディーラーの仕事が減ってしまうかもしれない。
なぜなら、自動運転機能を搭載した車両ばかりが走行する社会では交通事故がほとんど発生せず、したがって車の修理や買換えの需要が減ってしまうからだ。
IOTで世の中が便利になっていくのは、もちろん歓迎すべきことなのだが、どこかに不自由な部分を残しておかないと、今度は人間がやることが無くなってしまう。
やめてや、Alexa、人間の仕事を奪わんといてや...。
そんな風にAlexaに言えば、一体なんと答えるのだろうか?
ーウバイマセン、クチクスルダケデスー
そんな風にぬかすかもしれない。
...。
Amazonのスマート電子レンジは、まだアメリカで発売されたばかりの段階だが、評判がよければ日本にも上陸するかもしれない。
だけど、もしも上陸したとしても、おいらは恐らく買わないだろう。
なぜなら、電子レンジのボタンを押すくらいの作業は、人間の仕事としてとっておきたいからだ。
それが、急速にIOT化する社会への、おいらのささやかな抵抗だ。
株で夢をかなえよう
※「お前はよAmazonの電子レンジ買えよ!!」と思った方は、下記のボタンを猛プッシュして欲しい。また、「人工知能に仕事を奪われる恐怖に震えている」という人も猛プッシュしてくれ。それ以外の人は、押さなくてもいい。
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