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【高配当株】ゆうちょ銀行の配当利回りは4.8%だが配当金の支払いは継続されるのか

ゆうちょ銀行の配当利回りは4.8%だが配当金の支払いは継続されるのか

ゆうちょ銀行は配当利回りが高く、以前は官営の金融機関だったため、ここ日本において極めて知名度の高い金融機関だ。

ゆうちょ銀行はアベノミクスの目玉的存在で、日本郵政やかんぽ生命などと同時に上場し、その当時は極めて高い注目度を誇っていたのだが、今では見る影もないほど株価は下落してしまっている。

ゆうちょ銀行の株価はもともと高く、3%を超えている状態だったのだが、直近の株価下落から続く低迷状態により、配当利回りは現在約4.8%にまで上昇している。

配当利回りの高い株は、一般的に高配当株投資家に好まれる傾向があり、ゆうちょ銀行の配当利回りは一般的な定期預金の利率の約480倍になっていることも考慮すると、通常であれば当然買いの対象になるような配当利回りの高さだ。

しかし、いくら配当利回りが高くても、配当金の支払いについて継続性が危ぶまれる要素がある場合は投資をためらってしまうのが当然だ。

ゆうちょ銀行は、現在様々な問題に直面しており、投資家たちはリスクの方がリターンを上回る可能性が高いと考えている。

そのため、現在ゆうちょ銀行の株価は配当利回りが高いにも関わらず、低迷しているのだ。

ゆうちょ銀行の利益から配当金の継続性について考える

ゆうちょ銀行の業績は現状昨年比から微減でそこまで悪化しているわけではないのだが、金融商品に関する販売問題などが今後、どの程度の影響を及ぼしてくるのかを投資家たちは推し量りかねている。

最近は、かんぽ生命に関する問題もそうだが、日本郵政グループに対する信頼感が揺らいでしまっているので、長年信頼で顧客をグリップしてきた同社として非常に暗雲が立ち込めている状況だと言ってもいい。

「信用」というのは曖昧なものだが、商売をするうえでは非常に大切なもので、一度信用を落とすと顧客は離れていってしまう可能性が高い。

現在のゆうちょ銀行は、国債での運用だけに頼る事業構造から脱却しようと頑張っており、投信の販売もそのうちの一つなのだが、最近の報道なんかを見ていると今後少なからず影響が出てきそうな感じがしないでもない。

そんな感じの現状なので、ゆうちょ銀行株を配当金目的で買う場合は、様々な角度から同社の状況を確認してからにすることをお勧めしたい。

配当金は企業利益のうちから支払われるお金なので、配当金が継続されるのかどうかについてはよくよく考えた方がいいだろうね。

金融機関に投資をする際のリスクについて

かんぽ生命やゆうちょ銀行に関する一連の報道や、最近の地銀の状況を見ていれば分かると思うのだが、ここ日本では金融機関の運営が極めて難しくなってきている。

というのも、銀行業などの金融業は、基本的に経済が拡大している時期には、それに乗って金利収益を得られるので成長していく確率が高いのだが、現在の日本はそれとはほど遠い状況になってしまっているからだ。

日本の金融機関のPBRやPERが異常に低いのに買われないのは、そういった理由があるからだ。

一方で、海外の金融機関を買収しまくっていけばいいかというと、確かにそれはやらざるを得ないのだが、あまり行き過ぎると負ののれん代等の問題も出てくるので、非常に舵取りが難しい。

さらには、最近の株価の乱高下を見ていれば分かると思うが、金融株は下がる時は真っ先に下がり、上がる時は非常に遅い、という投資家にとっては最悪な値動きをする傾向が強い。

なので、配当利回りが高い金融株を買う時は、その時の株価水準が高いのか低いのか、また、配当金はきちんと継続されるのかを自分なりに調べることは非常に大切だと言える。

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