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【高配当株】たばこ株のJTを配当利回りの高さだけで投資対象にするのか【配当金】

たばこ株のJTを配当利回りの高さだけで投資対象にするのか

たばこ株といえばJTというほど日本人にとって馴染みの深い銘柄だが、JTはその配当利回りの高さから、配当金に着目した投資を実践している投資家たちの人気が非常に高い。

というのも、配当金は何もしなくても手に入る所得で、我々サラリーマン汗水流して手に入れる労働所得とは全く違う種類の所得だからだ。

JTの場合、配当利回りが6~7%の水準で現在推移しているので、高配当株を選好している投資家たちや配当金の額を出来るだけ多く増やしたい投資家たちには非常に人気があるのだ。

そんなJTだが、現在飲食店などの禁煙化が物凄いスピードで進んでいたり、喫煙人口が減っていることなどにより、非常に国内の事業環境は悪化しているといえる。

加えて、ESG投資というJTには極めて不利な投資概念が機関投資家たちの間に浸透しており、株価に下落圧力がかかっている。

そんな環境下なので、JTへの投資を躊躇する投資家たちも多く、配当利回りは高いが投資をするのかは判断に迷う、という人もかなり多いのではないだろうか。

実際、配当利回りが高い銘柄が好きな自分も、JTへの投資についてはまだ踏み切れないでいる。

というのも、JTは配当利回りの高さや独占事業を保有しているという点で魅力的だが、リスクもあるからだ。

JTの配当金支払いが継続されるのかを予測しておく

JTの配当利回りの高さに魅力は感じているが、いまいち投資に踏み切ることが出来ない、という方に共通しているのは、恐らくは「配当金の支払い継続性」が不安という点だろう。

というのも、配当金というのはその企業が生み出す利益の内から支払われるものなので、利益が減少する可能性がある企業の場合は、配当金目的で買うことに躊躇してしまうケースも多いからだ。

その点を考えると、JTは前述したとおり、現在国内の事業環境が悪化しており、海外事業の比率が高い分為替の影響を受けやすいことから、かなり利益がぶれる可能性もある。

さらには、安定的に配当金を支払えるのかを推し量るために利用される指標である、配当性向も70%を超えているような状態だ。

こういった事実を一つ一つ積み重ねて検証していくと、確かに配当利回りは高いのだが、投資をするのかどうかという観点で考えると、JT株への投資は慎重に検討せざるを得ないと言ってもいいだろう。

たばこは何故これほどまでに排除されているのか?

それにしても、最近たばこへの風当りが非常に強く、それはここ日本だけではなく、多くの先進国でたばこ排除の動きが進んでいる。

最近、インドで電子タバコの販売を規制するというニュースが話題となっていたが、先進国だけではなくて、新興国の間でもたばこに対して規制するような動きも出てきている。

一体なぜ、ここまで「たばこ」を排除しようとする動きが広がっているかというと、それには医療費の増加や健康志向の広がりが影響している。

というのも、たばこがガンなどの病気を誘発する極めて害の強い嗜好品であるということが科学的に証明され、それだけではなく、様々な病気の原因となり、そういった病気になった患者たちの医療費の国家負担がもはや看破出来なくなってきているからだ。

そして、先進国では人間がより人間らしく生きるために、「健康」というものに焦点が当てられる機会が増えており、今後は新興国でも健康志向が広がっていくのは確実だ。

なぜかというと、新興国は先進国がこれまで辿ってきた道と同じ道を歩むことが多いからだ。

そのため、今後はますますたばこ産業全体に逆風が吹き荒れる可能性が高いように思う。

一方で、そういったリスクを織り込んでたばこ株の配当利回りはこれまでにないほど上昇しているので、投資をしてみたくなる投資家も多いだろう。

もしも投資をする場合は、この記事で述べたようなリスクを自分自身で十分に吟味してから、分散投資の先の一つとして選択するべきだと個人的には考えている。

株で夢をかなえよう

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