回復力の早さとは、市場で暴落した後の回復、つまり株価の上昇のことを指す。
何でこんな投資ブログっぽいタイトルにしたかというと、暑いからだ。毎日、毎日、まるで蒸し風呂の中にいるようだ。
これだけ暑いとさすがのおいらも頭がおかしくなって、投資に関するウンチクを語りたくなってしまう。
投資に関することを他人に語るときには、一つコツがある。それは、アルコールをうんと摂取して気分を最高にハイにすることだ。
ビールを何杯も飲み、次に芋焼酎を飲み、最後は日本酒で完成だ。気分が最高にハイになり、すでに自分が億万長者となっているような高揚感に包まれる。株をやっていない奴は大馬鹿者で、そして株をやっている自分は万能の天才。
少し待ってほしい。そんな状態まで自分を仕上げないといけない。それでないと、とても投資に関するウンチクなど語れたものではない。
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いい感じに体がしびれてきて、脳の中心の辺りがぼうっとした感じになってきた。
そろそろ始めようか...。
さあ、今夜も始まりました!!かぶまくらの株ミッションラジオ!!
「今日は気分が最高にハイだからどんどん飛ばしていくぜ!!マイキー、おい、マイキー!!最近の最高にHOTな市場の話題は何だい!?それとナンシー!!もっと酒を持ってきてくれ、最高に濃いやつを頼む!!」
「おいおい、カブ!!今日はちょっと酔いすぎじゃないか??市場の話題といえば、フィリップモーリスの株価がまたまた暴落していることが、日本の個人投資家の間で話題になっている。この点について、カブはどう思うんだい?」
「ナンシー!!早く酒を持って来いこのアバズレ!!」
「まあ、誰がアバズレなのよ!!この短小のクソジャップ!!」
「ちょっと待て、ナンシー。おいらのことをバカにするのは構わないが、おいらのジュニアをバカにすることだけは許さないぞ」
「まあまあ、お二人さん、夫婦漫才はその辺にして、そろそろフィリップモーリスについてカブの見解を聞こうじゃないか」
「OK、OK、サンキューマイキー。それについて答えよう。おい、ナンシー、君との言い合いは後に取っておく」
「待っておいてあげるわ、短小さん」
ハハハハハハハハハハハハハ!!
ピイイイイイイイイイイイイ!!
「おいちょっとみんな静かにしてくれ!!これじゃまるでコメディーだ!!これは真面目な株番組なんだ!!オーディエンスはちゃんと静かにしておいてくれ」
「あんたの話がつまんないからみんな笑ってんのよ」
「また君は...。よーし、いいだろうこのアバズレ女!今日はとことん君と言い争ってやる」
「おい、カブいいかげんにしてくれ!!ちゃんとコマーシャルのあとはフィリップモーリスのこととシーゲル流の連続増配株について語ってくれよ」
「台本棒読みでね」
「ナンシイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」
「もういいよ二人とも!!コマーシャル!!」
...。
という株番組をツイキャスで発信しようとしていたところ、隣の住人がハードコアバンドのドラマー並に壁を叩きはじめたため、やむなく発信を断念することとした。
そのため、ここからは静かに市場暴落の後に回復力のあるシーゲル流連続増配株について論じたいと思う。
まず、シーゲル流の連続増配高配当株とは、業績は右肩上がりであれ、凸凹であれ、ひたすら株主に支払ってくれる配当金を増額してくれる企業のことだ。
その中でも代表的なのはエクソンモービルとフィリップ・モーリスだろう。ちなみに正式な呼び方はフィリップ・モリスなのかもしれないが、おいらがまだヤニを吸っていたころはフィリップ・モーリスと伸ばして呼んでいたので、このブログではモーリスでいかせてもらう。
二つの銘柄に共通していたのは、投資家の期待値は低いが株主還元意欲は旺盛で、ひたすら配当金を増配し続けてくれたという点だ。そしてその増配してくれた配当金でさらに株を買い増していくと、買い増した株がさらに配当金を生む。その結果、最終的に株価が上昇することにより資産が爆発的に増えていく。
シーゲル教授の本を読んで、おいらもなるほどと思った。書き方は違うが、有名な投資指南書の古典であるバビロンの大富豪にも同じようなニュアンスのことが書かれていた。
二つの本を読んで思ったのが、配当金や利子の再投資で資産を増やしていく方法は、かなり繊細な銘柄選択と根気よく分母である投資元本を増やしていくことが重要だと思った。
なぜかというと、銘柄を一歩間違えてしまうと、長期間含み損を抱えていたにも関わらず、最終的に全く報われない可能性があるからだ。また、根気よく投資元本を増やしていかないと、再投資する配当金も増えていかないため、分母を増やすことが非常に重要だ。
株価の上下にとらわれず、作物を育てるようにせっせと投資金額を増やしていく作業は、農耕民族の日本人にとても合っていると思う。かくいうおいらもそうで、高配当株と低配当の株を比べると、やはり高配当株はホールドしていて安心感がある。
そんな連続増配かつ高配当な株たちが、今年の2月頃にもうメッチャクチャに暴落してしまった。それを見ていたおいらは、ついにチャンスがやってきたと思い、エクソンモービルを買って米国株デビューを果たした。
その後、数銘柄を買い揃えて今に至る。まあ、バリバリの米国株初心者なわけだが、初心者なりに市場を観察していて感じたことがあるので、誰かの役に立てばと思い、ここに少し書き出してみる。
まず、市場全体が暴落した際には、PERの低い銘柄ではなく、PERの高い銘柄の方が回復力があるということを知った。相場環境にも左右されるのだろうが、期待値の高い銘柄ほど一度売られても欲しいという人間が多いため、すぐに値を戻すというシンプルな理屈に基づく現象だと思う。
そのため、2月の暴落時に株価の下落幅が少なかったのは意外にもAmazonなどのグロース株のほうで、高配当株たちは金利上昇というマイナス要素もあり、下落幅は大きいし回復はしないしでもう散々だった。
そしてそれから数ヶ月しても、連続増配高配当株たちの株価は暴落前の水準に中々戻さず、Amazonやネットフリックスはその後の株価回復局面で一気に最高値を更新している。
グロース株と成長性の低い高配当株ではやはり回復力が全然違っていたのだ。しかし、よく観察していると連続増配高配当株の中でも、市場暴落後に回復力のある株と、回復力の無い株に別れている。
まず、おいらが最初に買ったエクソンモービルは非常に値動きが鈍く、株価の回復局面でもほとんど値を上げていない。IBMも株価の回復力が弱い。この二つの銘柄は、もともとPERが十数倍と低い。
一方、炭酸飲料兼菓子銘柄であるペプシコは株価をかなり回復させている。理由は業績が意外とよかったからだ。ペプシコは、もともとPERが25倍を超えていた。
ほかにも色々と観察していて思ったのだが、連続増配高配当株でも、恐らくはPERが高い銘柄の方が暴落後の回復力が強い可能性があると感じた。
理由は、PERが高いということは市場の期待値が高いということで、市場の期待値が高いということは、その時点まである程度市場参加者を納得させる業績を出していた企業だということだ。もしくは、業績はついてきていなくても、高PERを許せる何かを持っている企業かだ。
そのため、一時的な市場全体の暴落で株価が落ち込んだとしても、継続的にある程度の業績を出す企業であれば再び市場参加者に評価され、株価が上昇するという原理ではないかと思う。
しかし、マクドナルドやジョンソンエンドジョンソンはPERがある程度高かったにも関わらず、2月の暴落後から株価を戻していない。だから一概にそうとは言えないんだろう。
株の初心者がまず覚えるのは、PERやPBRが低い銘柄はリスクが低く割安である、という教えだ。しかし、株を続けていくと、実はPERやPBRが高い銘柄の方がリスクが低いのではないかとも考えるようになってきた。
PERが高いということは人気があるということで、人気があるということは株価が上がりやすいということだ。また、PBRが高いということは資産を内部にため込まず株主に還元する会社なので、増配や自社株買いが期待できるということだ。
だから最近、セオリーとは別の考え方で株を買うこともある程度必要なのではないかと考えている。それは、恐らく日本株でも米国株でも共通していている現象なので、一定の再現性がある投資基準なのではないかと思う。
最後に、市場全体の暴落後に回復力のある銘柄とは何か?
非常に難しい問題だが、おいらの中での現時点での答えは、こうだ。
PERが高くて(人気があって)、ある程度確実に安定した業績を叩き出すことの出来る企業。
これに該当する株を普段からある程度ピックアップしておいて、暴落時には買っていこうと思っている。
ただ、まだまだPER30倍でも高いと思ってしまうので、もう少し考え方を変えていかないといけないのかな、と思う。
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