米バーニーズニューヨークの破綻と未来の高配当株
資本主義とは残酷なもので、今日栄えてきた企業が、明日には倒産の憂き目にあうという壮絶な競争環境の下に成り立っている。
高配当株にしても同じで、昨日まで高配当な株式だと思っていたら、その翌日には減配を実施して極めて魅力の無い紙屑と化しているというケースもある。
それはまるで、断崖絶壁を歩く山羊と同じ境遇のようで、資本主義に生きるものはそれが法人であれ、個人であれ、いつも崖から真っ逆さまに落ちる恐怖と戦いながら存在していると言ってもいい。
米バーニーズ・ニューヨークにしてもそうで、現在破産申請を検討している同社もかつては繁栄をしていた企業の一つで、日本にも出店し、セレブが好みそうなブランド品を販売していた。
甘い香水の香りの漂う店内には、ユナイテッドアローズやビームスには無い高級感が漂っていて、海外ブランドの驚くほど高いアパレル製品が陳列されていた。
「ス、スキニーなジーパンください」
上下白のジャージ姿で店内に入り、勇気を出して店員にそういったところ、店員に「スキニージーンズでございますか?」、と真顔で返されて恥ずかしい思いをしたのも、今となってはいい思い出だ。
そんな老舗企業にも、やがて終わりの日はやってくるのが資本社会の理なのだ。
未来の高配当株を探す
株式投資では、投資する企業が生み出す未来の利益に対して投資するケースが多い。
現在、アマゾンやネットフリックスなどは非常にPERが高いが、それは人々がそれらの企業が将来生み出す利益に期待して投資をしているからだ。
そういった株は現状無配であったり、もしくはマイクロソフトや自分が保有するアップルのように高配当ではなかったりする。
しかし、将来的にはやがて成長しきってしまうと成熟株となり、利益を再投資するよりも配当金として投資家たちに支払うようになる可能性がある。
そして、その後は年々増配したりなどして配当利回りが高くなり、最終的には高配当株となっていく株もあるだろう。
そのころには、今のアマゾンやネットフリックスのような成長企業が生まれているはずだ。
つまり、株式市場に上場している企業には四季のような成長サイクルがあるので、将来的に高配当株となりそうな成長株を今のうちに買っておけば、極めて高い利回りを享受できる可能性がある。
フェイスブックとかは、意外に真っ先にそういう株になりそうな感じがするね、なんとなくだけど...。
老舗企業の破綻は何を意味しているのだろうか?
代表的な不労所得である配当金を受け取ることは、投資家として最も喜ばしい瞬間の一つだが、株式を長期保有すると増配の恩恵を受け続けることが出来る。
米国に上場する企業には連続増配企業が日本とはくらべものならないくらい多く、それらの企業の株式を保有していると、長期間、増配され続ける配当金を受け取ることが出来る。
そういった意味では、成熟株に該当する株は長期間株主に報いてきた、極めて優秀な株だと言っていい。
しかし、最近は米国で老舗の小売り企業は経営破綻するケースが増えていることからも分かる通り、企業というか業種の新陳代謝が進んでいる。
小売り企業が衰退しているのは、アマゾンなどのECサービスにシェアを奪われているからだが、今後もテクノロジーの進歩によって旧来型の老舗企業がITを駆使した新たな企業群に駆逐されていく可能性が高い。
その中には、もしかしたら高配当株に該当する企業もあるかもしれないが、そういった企業が姿を消すと、次は成長株が成熟株価して新たな高配当株となる。
旧来型の企業が姿を消していくのは非常に寂しいが、逆にそういった循環があるからこそ米国では魅力的な企業が生まれ続けているのだ。
なので、未来の高配当株を現在の成長株から探してみるのも、案外悪くない作業だと思う。
ちなみに、自分はまだIBMを一株も売らずに握りしめている。
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