配当利回りが高いタバコ株の株価が下落しているが配当金は支払われる
高配当株といえばタバコ株というほど、一時期はタバコ株がブーム状態となっていて、フィリップモリスやアルトリアグループ、そしてJTにBTIなど、巨大なタバコ企業の株式はかなりの人気を誇っていた。
2015年頃はJTやPMの配当利回りは確か3%程度だったが、それでもかなり高配当な銘柄として扱われていて、「安定的に配当金を支払えるビジネス」を持った企業だと言われていた。
しかし、最近ではタバコ株の株価が暴落しまくり、その結果平均でも6%以上まで配当利回りが上昇している。
タバコ株には様々な逆風が吹いており、起死回生のファイナルウェポンだと思われていた電子タバコなども規制が強まっており、もはやどうすればいいの?という状況だ。
2015年頃はまだ自分は株式投資を開始はしていなかったのだが、配当金には興味があり、配当利回り3%程度の株などを見ると、「定期預金の利率とは比べものにならないな~」と思って少年のように目を輝かせていたものだ。
それが、今となっては配当利回り6%超の超高配当株状態になっても全く人気がない。
一方で、配当金はひたすら支払われ続けている。
石油株やタバコ株が下落しているのはESG投資の影響?
タバコ株の株価は下落し続けているが、一方で、コカ・コーラ、プロクター&ギャンブル、それからペプシコなどの生活必需品の株価はかなり大きく上昇している。
自分が保有しているペプシコは、買値からすでに約1年で35%も上昇しているが、これらの生活必需品株もタバコ株と同様に米国の長期金利が上昇していた時に大きく株価が下落していた。
一方で、タバコ株や石油株の株価は低迷がずっと続いている。
これには、おそらくだがESG投資の概念が影響しているように思う。
ESG投資とは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字から名づけられた投資概念のことだ。
サステナビリティという言葉を聞いたことがある人もいるかもしれないが、地球環境や社会環境において、現在では、より「持続性」という観点が世界中の国家・企業において意識されており、その観点から考えるとタバコ株や石油株は完全に除外されてしまう。
現在、ESG投資は機関投資家の間でかなり浸透しており、企業単位でもサステナビリティやSDGsなどの概念が意識されている。
SDGsとは、2015年の国際サミットで採択された、持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成されている目標のことだ。
SDGsの目標の中の3番目「健康」、7番目「クリーンエネルギー」の箇所に、タバコ株と石油株は当てはまらないタイプの企業だ。
昨今では、インターネットで世界中が繋がってしまっているため、SDGsなどの統一的な概念が浸透しやすくなっている。
中東の国で女性の運転が解禁されたりとかも、そのいい例のように思うね。
そのため、そういった概念から外れてしまっている企業の株式が機関投資家の投資対象から外れてしまう、ということはかなりあるのではないかと思っている。
そういった観点から考えるに、タバコ株や石油株にはこれからも強い株価下落圧力がかかってくるのではないかと思っている。
タバコ企業は完全にダメになってしまうのか
タバコ株の下落によって、タバコ企業は完全にダメになってしまうのではないだろうかという風潮が広まっている。
確かに、JTやPMなど、以前は安定配当企業と評価されていたタバコ企業の評価は個人投資家たちの間でも著しく下がっている。
確かに、タバコ企業が置かれている環境から考えると、今これらの企業に投資するのはかなりリスクが高いかもしれない。
ただ、これらの企業はかなり企業体力があるので、配当金の支払いが途切れる可能性は今のところは相当低いように思う。
なので、株価が著しく下落して、配当利回りがあり得ない状態になったときに買っておけば、意外とリターンはあるのではないかと思って、最近ちょいちょい株価を見ている次第だ。
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