配当利回り3％超の高配当株が30％上昇
配当利回り3％超で買った高配当株の株価が上昇し、約1年で株価が30％超上昇していた。
高配当株の場合は配当金をもらえるだけでもうれしいが、株価が上昇するとさらに嬉しくなるのは当然だ。
その高配当株とは、米国株ポートフォリオの中で唯一上昇しているペプシコのことなのだが、この株のおかげで米国株ポートフォリオをプラス圏で維持させている。
おまけに、配当金も支払ってくれて今まで保有したことがなかったドルが少しづつでも証券口座に積みあがっているので、やはり配当金というのはありがたいものだと思った。
ただ、買った株の中で唯一上昇しているのがペプシコだけというのは少し寂しい。
素直にVOOとかアマゾンとか買っておくべきだったか．．．と思うのだが、まあ、為替が円高に振れてきているので、今後いくらでも買うチャンスはあるだろうと思っている。
内部再投資と配当金どちらが効率的なのか？
株に少し興味のある方は分かると思うが、株式投資における株主還元については「するべき」という意見と「そんなことせずに内部再投資せよ」という二つの意見がある。
内部再投資とは、企業が自身が稼ぎ出した利益を再び別の事業に再投資することで、そうすることで事業規模が拡大していき、市場の評価額が上がって株価が上昇するということが期待出来る。
内部再投資を優先する企業に多いのは成長段階にある企業で、有名どころでいくとアマゾンやグーグルなんかが無配を貫き通し、ガンガン利益を事業へ再投資することで事業規模を拡大させ続けている。
一方で、ペプシコやコカ・コーラ、それからタバコ銘柄に代表される成熟企業の場合、利益を事業へ再投資してもさらに事業規模を広げられるかは微妙なので、儲けた利益を配当金の支払いや自社株買いに充てて株主還元を実施する。
そのため、キャピタルゲイン狙いで株を買うのであれば、内部再投資を実施して事業規模を拡大させていく企業の株を買ったほうが効率的に資産を増やすことが出来る可能性が高い。
成熟企業でキャピタルゲインを狙う場合は、「価値の剥離」を狙い、バリュー投資的な感覚で、異常に安い時に株を買って適正値に戻ったら売るという方法が有効だと思う。
配当金はもらった時点で税金が源泉徴収され、さらには再投資する時にも売買手数料がかかってしまうので、内部再投資をしてもらった方が投資家としては効率的に資産を増やせる可能性が高いのだ。
しかし、内部再投資にも弱点はあって、利益を再投資した事業が失敗した場合は株価が下がっただけで何も残らないという可能性もある。
その後株価が復活する可能性もあるが、無配の株を含み損を抱えて長期間保有することが出来るのは少数派ではないだろうか。
なので、資産を増やす効率性という点では内部再投資をする企業の方が有利だが、著しく価値が剥離している成熟企業の株を見つけた場合はそっちを選んだ方がよいケースもあるので、どちらに投資する方が効率的かという点については、ケースバイケースだと思う。
キャッシュは好きですか？
高配当株へ投資する人は「安定的な収入」が好きで、キャッシュが好きなケースが多いと思うし、自分自身も現金は大好きだ。
株式市場が盛り上がっているときは、「やっぱ株でしょ！！」となっていても円高になってきたり株式市場に暗雲が立ち込めてくると、「現金比率を増やそう」という意見が増えてくるのは毎度のことだ。
かくいう自分自身もそんな感じで、状況が危うくなってくるとキャッシュを増やしたくなる。
キャッシュは日常生活で使えるもので、我々にとって最も馴染みのある金融資産だと言ってもいい。
そのため、一般的な人々は脳の中に「キャッシュ=価値があるもの」とインプットされている。
しかし、実際はキャッシュも為替の値動きによって価値が上がったり下がったりする。
さらに、一応日本の銀行では1000万円の預金まではペイオフによって金融機関が破綻しても保障されるとしているが、大量に金融機関が破綻してペイオフが発動しまくったことはないので、金融危機の際にどうなるのかは分からない。
なので、安全性を高めるという意味では、株式や不動産等の資産にも投資をしておいた方が実はいいのだ。
しかし、自分をはじめとして多くの人は「キャッシュが一番」という価値観が根強く脳にインプットされているので、配当金を多めに支払ってくれる高配当株への投資は人気があるのだ。
ただ、実際には前項で述べた通り内部再投資を優先する企業の方が利益は増えやすいので、そういった株を探してポートフォリオに加えておいた方がバランスがよくなるので、検討してみる価値はあるのではないだろうか。
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