コロナショックにより配当利回りが崩壊した高配当株について
ついにというか、コロナショックにより、悪夢のような株価の下落に見舞われている最近の株式市場だが、昨日なんとNY株式市場で株価が下落しすぎてサーキットブレーカーが発動するというあり得ない事態が起こった。
サーキットブレーカーとは、過度に株価が下落することを防ぐ最終手段のようなものだが、これがなんと、世界の株式市場の中心的存在である米国の株式市場で発動してしまったのだ。
そして、朝起きてみると何とNYダウの株価が2000ドル超下落していたのだ。
「2000ドル!?」
一瞬、200ドル下落かと思い目をこすったのだが、確かに株価が2000ドル超も下落していたのだ。
これは、米国株に投資をしている投資家なら分かると思うのだが、普通に考えてあり得ない事態なのだ。
中国の株式市場でサーキットブレーカーが発動することはあるが、こともあろうに世界の中心的存在の米国株式市場でここまで凄まじい下落が起こるとは、誰も想像していなかっただろう。
その中にあって圧倒的な株価の下落を見せていたのが、超高配当株化していた石油株たちで、運悪く石油市場がロシアの協調減産拒否やサウジアラビアの増産報道などにより、凄まじいくらい株価が下落してしまったのだ。
そして、代表的な石油株であるエクソンモービルの配当利回りは何と8%を超えてしまったのだ。
石油株の配当利回り一覧から暴落を考える
現在、コロナショックと原油価格の下落により石油株の配当利回りが凄まじいことになっているのだが、主要な石油株の配当利回りは下記の通りとなっている。
・エクソンモービル:8.3%
・BP:9.9%
・シェブロン:6.3%
・フィリップス66:5.7%
この通り、石油株の配当利回りはかつてないほど高くなっており、BPなんかは配当利回りが10%に迫るくらいまで上昇している異常事態だ。
ロシアとサウジアラビアの動きが市場の予測買いだったことにより、現在原油価格は大きく下落しているが、そうはいっても石油はまだまだ人類にとってメインのエネルギーなので、これはいくらなんでも行き過ぎな気がするのは私だけだろうか。
原油価格は景気の行方に左右される部分も大きいので、中国や米国などの経済が停滞すれば、当然のことながら需要も減ると予測され、コロナショックにより現在世界景気が減速することが避けられないような状況なので、今後も原油価格は低迷しそうな感じがする。
その場合、当然のことながら石油企業の業績も悪化するに決まっているので、今現在非常に高くなっている配当利回りについては、あくまでも参考程度に考えておいた方がいいんだろうね。
コロナショックが株式市場を破壊する
現在、米国や日本など、各国がコロナショックによる経済の減速を何とかしようとして金融緩和をやっているが、はっきり言ってコロナショックの場合はそれが功を奏するのかは疑問が残るところだ。
というのも、コロナショックによって何が経済に悪影響を与えているのかというと、それは「人」と「物」の移動に制限がかかるという点で、その点が解消されないとコロナウイルスによる新型肺炎の拡散を発端とする景気の減退は止めようがない。
というのも、経済というのは「お金」が循環することによって動くもので、そのお金を動かすのは「人」や「物」の移動だからだ。
なので、今後も各国で入国制限やイベントの自粛、移動の制限などが続けば、当然のことながらコロナショックによる経済減速は続くことなる。
そして、それが長期化するとクラッシュする企業も増えていき、そういった企業が雪だるま式に増えていくと、最終的には経済自体が崩壊してしまう可能性がある。
それだけは防ぐ必要があるのだが、現在のところコロナウイルスに対する有効な対策は打ち出されていないので、今後も状況をよく観察していくしかないんだろうね。
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