夢のマイホームが住宅ローン返済で地獄のマイホームになる可能性と悲劇
夢のマイホームというのは、多くのサラリーマンにとって非常に刺激的で夢をみせてくれるワードで、夢のマイホームという言葉に突き動かされて多額の住宅ローンを組んでマイホームを買う人も多い。
「夢のマイホーム」という言葉は、昭和時代に誕生した。
高度成長期の経済の伸びに比例して給与がガンガン伸びていたサラリーマンたちが、それまでは賃貸住宅に住んでいた自分たちの一般庶民でもマイホームを手に入れることが出来るのだ、という気持ちを鼓舞する言葉として、夢のマイホームというキラーワードが流行ったのだ。
そして、夢のマイホームに付き物なのが住宅ローンで、金融機関はガンガン住宅ローンを組んでもらうことで金利収入を得て、その結果ガンガン家が建ち、昭和の高度成長期は日本中にお金がいきわたっていた。
政府が金融緩和をやりまくるのは、不動産市場が活況になるとその周辺事業にもお金がいきわたり、消費が波紋のように広がるからなのだ。
しかし、それは昭和時代の夢であって、令和時代のサラリーマンが夢のマイホームに手を出すときには、その住宅の残価を考える必要がある。
要するに、夢のマイホームがただのボロ屋に将来的になりはしないか、といった観点を持つ必要があるのだ。
35年ローンの返済は本当に可能ですか?
ところで、住宅ローンを組む際には35年の長期ローンを組むケースが圧倒的に多いのだが、その際に「本当にこのローンを返済しきれるのか?」ということを真剣に考える人は意外と少ない。
投資用の収益物件の場合はローンを組んでも、物件がよければその不動産自体が生み出す収入でローンを返済していくことも可能なのだが、自宅用に購入しているのであれば、シンプルにサラリーマンの給与などから返済する必要がある。
サラリーマンの給与については、今現在の新型コロナで企業倒産の増加が懸念されていることからも分かる通り、普通に安定など一切してはいない。
そのため、給与を当てにしてローンを返済している場合、不測の事態によって返済が不可能になるケースもあるのだ。
そうなってしまうと、最終的には家を手放さざるを得ず、最終的には住宅ローンとその利息だけが残って借金まみれになってしまう可能性がある。
そういったリスクもあるということは、一応認識はしておいた方がいいだろう。
住宅ローンのリスクについては下記の記事でも書いている。
普通に考えて、今の時代35年間もの長期ローンを組むというとは、単なる消費行動としてはちょっとリスクが高すぎると言わざるを得ない面もあるからね。
むろんのこと、複数の収入源を持っていて、サラリーマンの給与が途絶えても大丈夫、というのであればOKだが、そんな人はかなりの少数派ではないだろうか。
住宅の資産価値について
さて、最初の項に書いた住宅の資産価値についてだが、住宅ローンの本場であるアメリカでは、非常に多くの人々が収入と見合わない額のお金を借りまくって住宅を買っているわけだが、それは日本とは異なるバックボーンが存在しているから可能なのだ。
というのも、アメリカの中古住宅市場は非常に巨大で、家が資産になる可能性が日本より高く、自宅を担保にしてお金を借りたりすることが普通に可能だからだ。
アメリカの人口は先進国の中では珍しく緩やかに増えており、そのため消費意欲が活発な若年層が増えていくため、中古住宅市場が活性化しやすいのだ。
そのため、お化け屋敷のようになって自宅が売れなくなってしまうリスクもあるのだが、市場が巨大なため、日本よりかは自宅が資産になりやすいのだ。
自宅を将来的に資産にすることは、下記の記事で書いている通り非常に重要だ。
一方で、ここ日本においては少子高齢化が進み、最近では人が住まない空き家が問題になるなど、すでに不動産市場の住宅需要は飽和状態にある。
なので、自宅を買ったはいいものの、35年間ローンを支払った結果、資産価値が全くない中古住宅だけが手元に残る、というケースもある。
それではあまりにも勿体ないので、住宅ローンを組んで夢のマイホームを買う際には、可能な限り住宅ローンを返済し終わった後の資産価値がどの程度か、という点について調べてみた方がいいかもしれないね。
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