65歳で定年退職したあとの生活資金について計画を立てる重要性
安倍首相を中心とするメンバーで議論を重ねる未来投資会議で、定年退職の年齢を70歳以上とする努力義務を企業に要請するという話が活発に議論されたというニュースを以前にみた。
日本人の平均寿命は下記の通り平成29年の段階で80歳を超えており、ここ日本に生きる誰もが、「長い老後」と向き合って生きていかなければならないのが、今の日本の現実だ。
そのため、定年退職後の生活資金などについての問題が活発に議論されているのだ。
■日本人の平均寿命(H29年度)
・男性:81.09歳
・女性:87.26歳
自分なんかは、正直70歳まで生きれるかどうか、という程度にしか自分自身の寿命を考えていないのだが、医療技術が今後進歩することを考えれば、もしかしたら自分も80歳くらいまでは生きれるかもしれないと思ったりもする。
ただ、長く生きると問題になってくるのが、「長く生きるための資金」で、たまに仕事なんかで高齢者の人とも接する機会があるのだが、正直言ってお金がある人もいれば、お金がない人もいる。
お金がない老後の生活というのはかなりしんどい。というのも、若いころであれば収入を上げたりして人生逆転を狙うことができるが、年を取ってかられはそれもかなり難しいからだ。
そのため、早い段階から「長く生きるための資金」の準備を開始する必要があるだろう。
少なくとも、現在の定年である65歳の時点で定年退職した場合の生活資金などについて計画を立てることが重要だろう。
老後資金は最低3000万円は必要だという衝撃
一説によると、定年退職後の老後に必要な生活資金は、最低3000万円は必要だという。
年金額と併せて取り崩していくお金が3000万円程度あれば、何とかある程度の水準の生活を維持していけるというシュミレーションが成り立つからだ。
ただ、3000万円というお金は結構な金額のような気もするが、実際に計算してみると下記の通り、やはり老後にこれくらいは必要な金額だ。
・3000万円÷10年=300万円
70歳+10年=80歳なので、この前提だと80歳まで何とか持ちこたえることが出来るし、年金額が年間で150万円~200万年程度あれば、年数回旅行に行ったり趣味を楽しんだりとそこそこの生活を維持することが出来るだろう。
ただし、考えておかなければならないのは、これはあくまで「老後資金」なので、住宅ローンの返済金や教育資金などは分けて考えないといけない。
3000万円を貯蓄しようと思うと、年間100万円貯めても30年はかかってしまう。
そして、年間100万円を貯めようと思うと、下記の通り月々8.3万円以上貯めなければならいないので、やはり長いスパンで考えて計画的に行動することが重要だと言える。
・100万円÷12ヶ月=8.333..
こうして数字に換算して貯蓄計画を考えることは非常に重要だ。
なぜなら、数字に換算して考えないと、目標達成のための具体的な道筋が立たず、結果として行動がブレてしまう可能性が高いからだ。
年金が減額されるリスクを想定しておく
政府が定年を70歳まで引き上げようとしていることからも分かる通り、我々が今後、今定年を迎えている世代よりも長く働かなかなければなるのは確実だ。
なぜ政府がそんなことを推進しているかというと、人手不足問題もあるのだろうが、年金制度が限界にきているということも影響しているだろう。
日本の年金制度はこのブログでも何度か取り上げた通り、すでに崩壊をしていて、今後は支給時期の引き上げが確実に行われると考えている。
また、最悪の場合は支給額も大幅に減額される可能性は十分にあり、自分自身はほとんど年金を当てにしていないにもかかわらず、十数年も年金保険料を納め続けるという悲劇に見舞われている。
年金制度というのは、人口構成がピラミッド型の状態にある場合に初めてその機能を発揮するため、現在人口が逆ピラミッド型を形成しつつあるここ日本では維持できなくなるのが当たり前だからね。
なので、真剣な話、リアルに年金額が例えば貰えても10万円程度とか、ベーシックインカムが導入されて国民一律で3~5万円程度が支給されるとか、今だとあり得ないことに思えるケースを想定して行動する必要はあると思う。
資金計画を年単位で考えておく
先ほど書いた通り、無計画に老後資金を貯めようとしても途中で頓挫してしまうし、現在の進捗具合がいいのか悪いのか分からなくなってしまうケースが多い。
なので、具体的には年間の貯蓄額を考えておき、さらには投資などの資産運用を絡めておく必要がある。
例えば、下記の例の通りだ。
■年間貯蓄目標100万円
・月々5万円×12ヶ月=60万円
・ボーナス10万×2=40万円
こんな感じで、月々及びボーナス月の貯蓄額を明確にしておくことにより、自分が取るべき行動がはっきりとしてくる。
例えば、月々3万円が貯蓄の限界なのであれば、2万円は副業でカバーする等だ。
そうやって徐々に資金を貯めていき、ある程度まとまった資金が積みあがったら次は資産運用も絡めてリターンを求めていく。
例えば、500万円が積みあがったなら、年利5%程度を目標にして運用していくなどだ。
・元金:500万円
・年利:5%
・運用期間:20年
・最終金額:13266475円
このような感じで、資産運用も絡めていくと、目標額に到達できる可能性がぐっと高まってくる。
ただ、資産運用は失敗したり成果が出ない時期もあるので、出来るだけ長めに時間をとって経験を積みながらやった方が、最終的に勝てる可能性は高い。
なので、下記の通り結論としてはできるだけ早くから貯蓄を始め、長期間で資産を運用するという方法が確実かつ安全だと思う。
■結論
・貯蓄を早く始める
・長期間で資産を形成する
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