貯金出来ない人が目標額を貯金するコツ
以前、30代、40代で貯金の額が0の層が23.1%にも達しているということが、ネット上でかなり話題となっていた。
30代、40代というと、いわゆる「働き盛り」に差し掛かっている年齢で、収入額も伸びてくる年齢だ。
それにも関わらず、貯金額が0の層が20%以上も存在しているのだ。
これには、低年収など、賃金の問題も影響している可能性は高いが、それに加えて個別の消費行動もかなり影響を及ぼしているはずだ。
例えば、年収1000万円超の高額所得者であっても貯蓄額が0という場合もあり、一概に年収の多寡だけで貯金額が決まるわけではない。
このブログでも何度か述べているが、貯金が出来ないというのは、消費行動の癖が重なった結果の状態であることが多い。
年収1000万円でも貯金がゼロというのは少し異常に思えるかもしれないが、ローン等を組みまくったり、生活にかかる固定費が多いと普通にそうなる可能性はあるだろう。
ただし、貯金にはコツがあって、その「コツ」をきちんと理解出来れば大体の人は現実的な目標額を貯めることが出来る。
なぜ年収1000万なのに貯金がゼロになるのか
年収1000万円クラスの世帯で貯金額が0の場合、大体のケースでは住宅ローンや自動車ローンなどの支払いが大きくなっている可能性が高い。
住宅ローンの場合、月20万円程度の支払額に設定していると、家計にとってはそれなりの負担となってしまう。
また、自動車ローンにしても、1家で数台車を保有していていたりすると、保険代、自動車税、ガソリン代などでかなりの出費となってしまう可能性がある。
年収が多くなってくると、ついつい外車等の高級車を買ったりしたくなるので、500万円以上の車をローンを組んで買い、月々の返済額を5万円以上に設定すると、保険代等と併せると月に8~10万円程度の負担となってしまうケースもあるだろう。
さらに、ここに教育費やゴルフ等の趣味に費やす費用が加算されると、相当な金額を月々負担することになってしまう。
収入が増えると生活レベルを上げる場合が多いので、その分出費が増えてしまい、結果としてお金が全く残らないという状態になってしまうのだ。
1000万円の給与を貰っている場合、年収が高い分所得税も上がってしまうので、実際の手取りは760万円程度だ。
そのため、月々のローンの返済や教育費等の合計が30万円以上になってしまうと、手元に残る分は思っているよりも少なくなる。
そして、さらに趣味や付き合いなどにお金をかけていると、手元には全く金が残らないだろう。
目標額を明確にする
まず、貯金をする時には目標金額を明確にしておくことが大事だ。
なぜかというと、目標を明確にしておくことで、その数値に到達するまでの自分の行動を細分化しておくことが出来るからだ。
例えば、100万円を1年間で貯めると決めた場合、月々の貯蓄金額は約8.3万円となる。
8.3万円も毎月貯めることは困難であっても、ボーナスで40万円くらいをカバーするとすると、月々5万円を貯めればいいことになる。
月々5万円を貯めるためには、スマホを格安スマホに変えたり、無駄な保険を見直したり、それから交際費等を削ったりして何とか作ることが出来るかもしれない。
といった感じで、自分が取るべき行動が明確化されるので、目標の貯蓄額まで貯金を続けられる可能性が高くなるのだ。
逆に、自分が取るべき行動が明確でない場合、「まあ、なんとなく数万円貯金すればいいか」といった感じで無造作にお金を使ってしまい、結果として手元にお金が残らない、といった感じになってしまう。
「目標」がないと、コンパスが無い状態で砂漠をさ迷っているも同然だ。
そのため、いつまで経っても目的地にたどり着かず、いつまでもグルグルと同じ場所を回っていることに気づかない、という悲劇的な状況となる可能性がある。
目標に沿って決めた貯蓄行動を続ける
貯蓄額の目標を設定さえすれば、あとはその目標にたどり着くまでの行動を淡々と続けることが必要だ。
そのためには、その行動を「癖」にすることが必要だ。
「癖」は目標を決めて行動し始めると脳にインプットされやすく、逆に「目標」から外れた行動をすると気持ち悪く感じるので、「癖」を利用して貯金を続けるためにも「目標」を明確に設定することは大切だと言える。
例えば、先ほどの年間100万円を貯めるためのスケジュールを立てたとして、その後に月々の貯蓄額を積み上げていく過程では、「今月はいいか」と行動がブレにくい。
なぜかというと、行動がブレてしまうと気持ち悪さを覚えてしまうからだ。
そして、もう一歩踏み込むなら、貯蓄するお金の使用目的も明確にしておいた方がいいだろう。
投資の種銭にする、将来の結婚式にする、老後資金として残しておく、といった感じでね。
使用目的が決まっているお金は、貯蓄している人が意味のある「お金」と認識するので、さらに貯蓄に関するモチベーションも上がるからね。
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