ヤフオクで有名なYahooが、長年提携してきたTポイントから、子会社であるペイペイが提供するサービスにポイント制度を移行するという。
Tポイントといえば、ひと昔前まではポイント制度の代表的なサービスで、Tポイント以外のポイントサービスが敵にならないほど繁栄を極めていた。
レンタルDVD店といえばTSUTAYAと相場が決まっていたので、ほとんどの日本人がTカードを持っており、誰もがTポイントに愛着を持っていた。
そのため、様々な企業がTポイントとの提携を望んでいた。
しかし、最近Tポイントからの離脱が始まっているというニュースを見たが、モバイル決済の広がりや、レンタルDVDの衰退によりTSUTAYA自体が衰退していることから、Tポイント離れが進んでいる。
それは、長年提携してきたYahooも一緒で、ついにTポイントからの離脱を開始し始めている。
また、楽天スーパーポイントという超強力なライバルが、Tポイントの牙城を崩し続けている。
楽天スーパーポイントはインターネット上では現金にかなり近い存在となっており、今のところTポイントは楽天スーパーポイントの攻勢を食い止められそうにない。
これは、古いものが新しいものに変わっていくという光景で、ガラケーがスマホにとり変わられたときと同じように、もしかしたらTポイントはいつの間にか完全に他のポイントサービスに浸食されているのかもしれない。
ところで、ヤフーが提供しているオークションサービスであるヤフオクも、メルカリという新たなオークションサービスの登場により、衰退し始めていると言われている。
メルカリの強みは、スマホアプリが非常に使いやすいというところにあり、PCがインターネット接続デバイスの中心だったころの名残を残しているヤフオクとは一線を画している。
どんなサービスでもそうだが、「使いやすい」という言葉はサービスが繁栄するうえで最も大切なキーワードの一つだ。
楽天スーパーポイントにしてもそうで、ありとあらゆる商品を買うことが出来る楽天市場で使用できるので、インターネット上においては最強クラスに「使いやすい」ポイントだ。
「使いやすい」というキーワードは、物理的な意味合いだけではなく、ポイントサービスの場合は相互交換性の広さ、アプリにおいては操作性の良さなど、かなり広範囲に及ぶ概念だ。
そのため、何をもって「使いやすい」と判断するのかは難しいが、企業が新しいサービスを繁栄させる上では、顧客にとっての「使いやすい」をどのように具現化するかを考えることが最重要事項なのは間違いないだろう。
Tポイントとヤフオクの場合は、ひと昔前までは「使いやすい」の代名詞のようなサービスだったが、現在ではインターネットの完全普及と、スマホの広がりにより、楽天スーパーポイントやメルカリの後塵を拝してしまっている。
Tポイントやヤフオクは、今のところはまだ根強いニーズがあり、必要としている顧客もそれなりに多い。
しかし、今後5Gが導入され、通信速度が超高速化されたときに、何らかの手を打っていかないと今後はかなり苦しいように思う。
おいらは、Tポイントもヤフオクも昔から知っているサービスなので嫌いではないが、インターネット上で利用する何か圧倒的なメリットがないと、楽天スーパーポイントやメルカリなどに押され続けてしまうだろう。
ヤフオクなんかは、PC画面とスマホ画面の差にいまだに苦しんでいるように思うんだよね．．．。
現在の社会では、インターネット上での利便性や操作性=「使いやすい」と顧客が感じる要素なので、そこに対応しないと、どんなサービスでも衰退していくのは確実だろう。
スマホをあまり使いこなしていなかったおいらでさえ、今やスマホで普通に買い物をしているくらいだからね。
さらに、これからは高齢者もスマホを使いこなさないと生活が成り立たなくなる可能性があり、お金を持っているそういった層の人たちがスマホメインで買い物をするようになったとき、「使いやすい」という点を意識していないサービスは淘汰されてしまうだろうね。
それにしても、おいらが若いころは週末のTSUTAYAは人で溢れていて、ネットオークションといえばヤフオクだったのだが、「最新のサービス」というのは常に他者にアップデートされていくものだと思った。
最近、TSUTAYAの前を通ったらマジでガラガラだったのだが、一瞬、昔自転車が大量に止められていて、人気のDVDはすべて借りられて無くなっていた光景を思い出して寂しい気分になってしまった。
しかし、企業競争は苛烈なので、いつも行く店舗で「楽天スーパーポイント使えます」と書いてあると、まあ、それも仕方がないことなのかもしれないと思う。
ヤフオクにしてもそうで、インターネットオークションというものを初めて知った時、マジですごいと思ったのだが、今ではヤフオクの黄色も少し色褪せて見えてしまうからね。
今は楽天スーパーポイントやメルカリが全盛を極めているが、今後ネット環境やデバイスの変化が進むと仮定すると、それらのサービスも永続的な安定を確保しているとは言えないだろう。
そんな未来は中々想像出来ないかもしれないが、10年以上前はまさかDVDが衰退するなんて誰も思っていなかったことを考えると、それも起こりうる変化の内に入るのではないだろうか。
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