定年退職後に向けて資産運用をしておくべき理由
退職後の生活というのは、若いうちは全くその生活がどのようなものなのか想像がつかないが、段々と年を重ねて三十代や四十代を過ぎる頃になってくると、何となく老後というものを意識して貯金をし始める人も多い。
定年退職という概念自体が、最近は少子高齢化で人手不足となっているため老人になっても働かなくてはならないようになってきている影響で徐々になくなりつつある。
ただ、やはり人はある程度の年齢になると体力も気力も落ちてしまうので、どこかで仕事を引退するときはくる。
おおむね、70歳くらいになれば誰でも働くのはきつくなってくるので、それぐらいの時期までに老後の人生を安定的に過ごすための資金を用意しておきたいものだ。
しかし、「老後資金2000万円足らない問題」が話題となっているように、多くの人が老後の生活に対して大きな不安を抱いている。
人間というのは、イメージできないことに対して大きな恐怖を感じる生き物だが、老後というのはなかなか具体的にイメージがしにくいので、多くの人が経済的な不安を抱いている。
そして、そういった不安が現実化して老後破産という事態に陥るケースも増加しており、老後に備えた計画的な資金計画の必要性はますます増している。
老後の資金を退職金だけに頼るべきか
老後生活の資金をどうするかについて考えるときに、真っ先に頭に思い浮かべるのが「退職金」の存在だ。
以前までは、退職金をもらってそれを取り崩しながら年金と合わせて細々と暮らしていくことは可能だった。
しかし、現在では対処金制度すらない企業も増加している。
そのため、労働者たちは以前のように退職金だけを当てにして老後の資金生活を立てることが難しくなっている。
こういった現状から考えると、老後資金については自己責任で何とかするしかない。
出来るだけ早くから貯金に励み、そうしてためたお金を投資に回してお金を貯めていく必要がある。
インデックス投資や投資信託、それから高配当株や債券など、早いうちからそういった資産に投資を実施し、老後を乗り切るための資金を準備しておく必要がある。
最も避けたいのは、虎の子の退職金を投資に回して大失敗し、老後になって一文無し状態になることだ。
そうなってしまうと、もはや頼れるのは年金だけとなってしまい、インフレで物価が上昇することに怯えながら最低限の支出で細々と暮らすハメになってしまう。
だが、それならまだいい。
老後を乗り切る資金を十分に用意していない場合、最悪は老後破産という悲惨な結末を迎えてしまう可能性すらあるのだ。
老後破産だけは避けるためにやっておくべきこと
お金の問題については、一気に何かをやって改善するというケースは少なく、コツコツとした積み重ねによってそれらの問題を解決出来るケースが多い。
そのため、老後に経済状況を破綻させて下記の記事に書いたような老後破産という悲劇的な結末を迎えないためには、早くから「お金」について興味関心を持ち、老後への準備を進めておく必要がある。
そのためには、事前に老後の生活に必要な生活費をシュミレーションしておき、その額を賄えるくらいの資金を準備しておく必要がある。
そして、現実的な老後の生活レベルを考えておき、老後が近づく年齢になるにつれてその生活レベルの中で暮らしていけるように自分を慣らしておく必要がある。
というのも、人間というのはイキナリ違う環境に放り込まれても、すぐにその環境に適した生活レベルに自分自身を慣らすことは難しいからだ。
そのため、老後になっても現役時代と同じようにお金を使いまくり、気が付いたら貯金が底をついていた、という事態に見舞われるケースがあるのだ。
老後に経済的に破綻してしまうと、もはやリカバリーが利かなくなってしまうので、可能な限りこれらのことに留意して老後の準備をしておきたいものだ。
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