配当利回りが高く配当金を多く支払う銀行の従業員が初の減少
先日、大手メガバンクの行員数が初の減少に転じたという記事を読んだ。
メガバンク株といえば、三菱UFJや三井住友FG、それからみずほFGなど、高配当株投資家の間では名の通った株ばかりで、これらの企業は4%を超える配当利回りを誇っており、投資家たちに多額の配当金を支払ってくれる。
配当金は何もしなくても株式を保有しているだけで手に入る純然たる不労所得なので、配当金を受け取ることで、投資家は自分の体を労働に従事させる時間を節約させることが出来るとも考えられる。
一方で、配当金を受け取るためにはそれなりのリスクも許容する必要があり、高配当株を保有していると、市場環境の悪化等により株価が暴落して資産価格が毀損してしまうというリスクを抱える必要がある。
その両方を天秤にかけ、リスクを取ってでも配当金を得ようという決心をした者のみが配当金という果実を株式から受け取ることが出来るのだ。
メガバンク株の場合、PERもPBRも低いが、それはつまり将来性に対して投資家たちから疑問を投げ掛けられている状態だとも言えるので、配当利回りが非常に高い状態であっても投資をするのかは判断が難しいところだ。
金融機関の従業員数はどんどん減っていくのか?
メガバンクの行員数が初の減少に転じているらしいが、それはよく考えれば当然のことで、最近は高齢者が中心となって利用してきた店舗業務が不要になりつつあり、店舗数が減っていることで従業員数が減ってきている。
さらには、人間にしか不可能だった融資判断についても、最近では人工知能のAIによって可能になってきたりしており、金融業における「人間がやるべき業務」はどんどん減ってきている。
昔は、地方の第一地銀やメガバンクなどの金融機関に就職すれば生涯安泰で、将来は約束されたも同然だと考えられていたが、現在では驚くべきことに銀行業は傾斜産業の一つに数えられるようになってしまった。
メガバンクの配当利回りは非常に高く、現在は4%を大きく上回る水準まで配当利回りは上昇している。
配当性向にしても以前よりかは高めに設定するようになっており、自社株買いや配当金の支払いについても積極的だ。
しかし、そういった株主還元の一方で、従業員が置かれている環境は徐々に厳しくなっている。
そして、これから先もどんどん銀行業の大部分はデジタル化されていく可能性が高いので、それに比例して従業員数は減っていくことになるだろう。
さりげない変化としては、メガバンク等のHPでチャットボットで簡単な検索や質問に対応するようになっているが、将来的にはネット上で人間並のコミュニケーションが取れるAIが開発される可能性も十分にあるからね。
今の時代の変化の激しさは過去最高だと思う
正直、メガバンクだけではなく、様々な産業において人間が果たす役割というのが極端に少なくなっている。
工場の自動化、それから高速道路のETC、さらには自動運転などなど、人々が開発し続ける技術進歩は過去の時代に必要とされていた労働力を不要のものとし、様々な仕事がなくなってきているのだ。
様々な科学者がAIについて議論をしているが、もしかしたらAIが人類を滅ぼすことになるかもしれない、ということまで本気で問題提起している科学者もいる。
確かに、自分が働き始めたここ十数年だけでも、時代の変化というのは徐々にスピードアップしていて、その変化のスピードについてこれない者はどんどん淘汰されている印象だ。
今後もこの変化のスピードは緩まることはなく、様々な「今までの常識」が破壊されていくのだと思うが、出来る限りは変化のスピードについていける側であろうとする努力をしていく必要があるんだろうね。
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