配当利回り5%超のあおぞら銀行は珍しい四半期配当
6月は多くの日本株から配当金が入金される月だったので、日本株に投資をしている人は配当金を多く受け取ってホクホク状態になっていたのではないだろうか。
配当金は、株式を保有しているだけで勝手に振り込まれてくる不労所得なので、株主は本当に何もしなくてもお金が懐に転がりこんでくるという不思議体験をすることが出来る。
実際のところは、株主は株価が下落するかもしれないリスクや減配などのリスクを背負っているのだが、労働的意味合いで考えると本当に何もせずにお金を手にすることが出来るのが配当金というシステムだ。
しかし、日本株の場合は年2回の配当金支払いであるケースが多く、日本株だけで毎月配当金を受け取るのは難しい。
そのため、配当金を年金代わりのインカムゲインに育てようとしている投資家の中には、四半期配当の米国株に投資をする人もいる。
米国株の場合は年に4回配当金が振り込まれる銘柄が多いので、そういった銘柄を多く保有することで、月々の安定したキャッシュフローを確保することが出来るからだ。
しかし、日本株の中にも数は少ないながら四半期配当を実施している銘柄は存在している。
そんな中の一つが、あおぞら銀行だ。
あおぞら銀行の本店は上智大学の敷地内にある
あおぞら銀行は、経営破たんした旧日債銀がソフトバンクやオリックスが作った投資ファンドに買収されて、あおぞら銀行に行名を変更した。
あおぞら銀行の本店は東京の上智大学の敷地内にあるソフィアタワーに移転したことが話題となっていたが、現在では大学との共同研究を実施するなど金融機関としてはかなりユニークな取り組みをしている。
そんなあおぞら銀行だが、前身の旧日債銀の経営破綻後の様々な出来事から、かなりダークなイメージを持っている人もいるかもしれないが、現在は経営も比較的安定してきており、株式市場でも高配当株として存在感を発揮している。
あおぞら銀行の配当利回りは現在5%を超えており、日本株の中では珍しい四半半期配当ということもあって、高配当株を選好している投資家たちの間ではそれなりに名を知られている。
四半期配当の場合、分散して配当金を受け取ることが出来るので、年2回の配当で多めの配当金をもらうのもいいが定期的に配当金を受け取りたいという投資家のニーズを満たすことが出来る。
前項でも書いた通り、今はまだ日本企業の中で四半期配当を実施している企業はわずかなので、そういった配当政策の面でも、あおぞら銀行はユニークな企業だと言ってもいいだろう。
あおぞら銀行の事業リスク
あおぞら銀行の事業は比較的レバレッジを利かせた投資事業や不動産事業にウェイトを置いており、金利環境や市場環境の影響を受けやすい構造となっている。
また、インターネットサービスで有名なGMOグループと共同でネット銀行を設立する等、次世代サービスの開発にも余念がなく、通常の地銀等と比べると先進的なサービスを顧客に提供している。
ただ、あおぞら銀行の事業はかなり投資リスクを取っている上に成り立っているので、金融危機や市場の著しい変動などが起こった際には利益がかなり減少するリスクがある。
利益が減少すると、それは配当金の支払いに直結してしまうので、配当金を目的として同行の株を買う場合はその点は留意しておくべきだろう。
今期の配当金についても、当初は184円と予測していたが業績が予測を下回っていたため154に決定している。
配当金の魅力はあくまでも安定的な収入として計算である程度計算が出来るところにあるので、減配のリスクがあるかもしれない株を買う際には、そのリスクがどの程度現実化しそうなのかは考慮したうえで投資を実施するべきだろう。
よく調べずに株を買い、結果的に減配された場合には株価の暴落とダブルパンチでショックを受けることになるので、その点は同行の株を買う場合だけに限らず、どんな株を買う際にも注意を払うべき点だと言ってもいいだろう。
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