配当金を生み出さない高配当株を持った場合の対処法
「あっふ...」
自分が保有している高配当株を発行している企業のHPを見て、僕の頭の中が一瞬真っ白になった。
―配当金に関するお知らせー
昨今の経済状況、および当社の売上及び純利益の減少により今期の配当金を支給しないことを決定いたしました。
「配当金を支払わない...?」
なぜだ。高配当株を買って配当金をたんまりともらうつもりで、思い切って全財産の1000万円をぶち込んだのに、配当金が貰えないなどということがあってもよいのだろうか。
証券口座を覗いてみると、夜間取引ですでに自分が保有している高配当株の株価が半端ないくらい下落している。
「1000万円が...なんで500万円になっているの?」
すでにストップ安状態で売られている自分の株を見ながら、ぼんやりと僕はそうつぶやいた。
そして数分後、心臓がドックン、ドックン、と大きな音を立て始めた。
ー明日、僕のお金が半分吹っ飛ぶ?ー
明日起こる事象を言語化して頭の中で呟いてみると、超巨大なジェットエンジンが爆発するシーンがイメージとして脳裏に浮かんだ。
「あかん、これ...あかんやつやああああああああああああああああ!!」
次の日、その高配当株は99%という超絶大暴落劇を演じたのだった。
配当利回りを見て株を買いましょう
さてと、保有する高配当株が配当金を支払わなかった時の対処法だが、ハッキリ言ってそんなものは存在しない。
というのも、減配や無配の発表をした時点で、その株は暴落するケースが多いからだ。
なので、重要なのはその前の段階だ。
つまりは、配当金を支払ってくれそうな高配当株を買う際には、きちんとその配当金システムの中身を点検しておく必要があるということだ。
例えば、きちんとその事業内容が将来的に利益を生み出すのか、そして売上高は下がってきてはいないのか、純利益は確保できているのか、配当性向はどれくらいの水準にあるのか、などだ。
そういった点検を怠ってしまうと、最悪の場合は99%株価が下がって心臓が止まってしまうケースは少なくても、資産がかなり大きなダメージを受けることになる。
例えば50%も株価が下がってしまった場合、もはや売る気力すら失せてしまい、結局はその株を塩漬け状態にするしかない、という人も多い。
その後、その人は配当金を支払ってくれるはずだった元・高配当株の保有残高を毎晩見つめながらアルコール漬けになってしまう可能性すらある。
そんなリスクを背負いこむくらいであれば、買う前にしっかりとその高配当株のことを自分自身で調べることは非常に重要だと言っていいだろう。
おいしい話は疑ってかかるのが正解
今回は高配当株に投資する際に注意すべき点について述べたわけだが、最後に投資などにおける心理的な話をして締めよう。
われわれ人間は非常に欲深い生き物なので、「高配当」や「急騰」など、株式投資でよく登場する脳を刺激するワードに非常に弱い。
例えば、「これ怪しいだろ」という投資系のクソゴミウンコ情報商材を一生懸命売る人がいるのは、それが実際に売れて儲かるからなのだが、ということはだ、その情報商材を買う人が存在しているということだ。
そういった投資系情報商材を買う人たちは、それを売る立場の人間が発信する情報を何も考えずに鵜呑みにし、「まあ買えるくらいの値段だから...」と言ってついつい買ってしまう。
しかし、その一方でそういった投資系のクソゴミウンコ情報商材を活用して大金持ちになった、という話はほとんど聞かない。
そう考えると、まともな判断能力を持つ大人であれば「これは怪しい」と判断できそうなものなのだが、欲望を掻き立てられた状態だと正常な判断をすることが非常に難しくなってしまうのだ。
こういった感じで、投資の世界というのはお金が絡むことが多いので、常に自分の脳をニュートラルな状態に保っておかないと資産を本当に大きく毀損してしまう可能性があるということは覚えておいた方がいいだろうね。
株で夢をかなえよう
※Twitter始めたので、よろぴくおねがいします♡
高配当株が好きですか?
もし、配当金目的で高配当株を買うのであれば、配当性向と利益の推移、過去の配当金支払い実績は確認しましょう。
調べてみると、実は記念配当などで一瞬だけ超高配当株になっているケースもあります。
その後、配当利回りが下がると、その株はザ.ゴミ株となる。
— かぶまくら (@konkatsuniidom) September 27, 2021