配当利回り6%を超えているJTなどのタバコ銘柄たち
配当利回りが6%を超えている株というのは、高配当株の中でも相当に希少な存在だ。
現在配当利回りが上昇している日本株の中でも、配当利回り6%レベルの株というのはさすがに限られてくる。
配当金は企業から現金で投資家に利益を還元する、という株主還元の方法なのだが、やはり高配当株から受け取る配当金というのは非常に魅力的だ。
一方で、配当利回りが高すぎる株というのは、最終的に利益を上回る額を配当金に回さざるをえずタコ足配当になってしまう可能性がある。
タコ足配当になってしまうと何が悪いかというと、配当金の額が減額されてしまったり、最終的に無配になってしまうという最悪のケースも考えられる。
また、異常に高配当な銘柄というのは、その分事業に大きなリスクを抱えていたりする。
日本人投資家に人気のタバコ株についても、最近は逆風が吹きまくっており、株価が全体的に大きく下落した結果、配当利回りが上昇している。
例えば、代表的なタバコ銘柄であるJTや米国のアルトリアグループの配当利回りは現在6%を超えており、BTIに限っては9%超という異次元の領域まで配当利回りが上昇している。
なぜタバコ株はここまで配当利回りが高いのか?
タバコ株の配当利回りがここまで高いのは、開発研究費がほとんど必要なく、既存の施設で製造する製品を出荷しまくっているだけで莫大な利益を得ることが出来る構造となっているからだ。
そのため、利益の多くを株主に還元することが出来るので、配当金の額を年々増やしたり自社株買いをしたりすることが多い。
また、最近はタバコ産業には本当に逆風が吹き荒れていて、特に先進国では国をあげてタバコ産業をボコボコにしているケースもある。
例えば、アメリカのサンフランシスコ市では、電子タバコの販売自体の禁止が議会で可決された。
ここ日本においても、東京オリンピックが開催されることもあり、店舗の禁煙化が物凄い勢いで進んでいる。
そのため、喫煙可の店舗が東京では希少種になりつつあるくらいだ。
株式投資の場合、「その企業が将来生み出す利益」に期待して投資家は株を買うため、こういった現状から将来的に利益が細りそうなタバコ産業に属する株は売られ安くなっている。
その結果、もともと配当利回りが高かったタバコ株の配当利回りがさらに上昇しているのだ。
タバコ銘柄はポートフォリオの一部にとどめるべき
株式投資を始めた段階では、配当利回りが高い株を積極的に買い、少しでも受け取り配当金の額を増やしたくなるものだ。
しかし、配当金を重視した投資家のポートフォリオを観察していると、きちんと産業や銘柄を分散していることからも分かるとおり、一つの種類の銘柄に資金を集中させるのは危険だ。
タバコ銘柄は非常に配当利回りが高いのでかなり魅力的で、事業自体は寡占産業なので逆風が吹いていようが利益を安定的に出すことが出来る産業だ。
しかし、現状から考えるに、これから先事業が細っていくというリスクも考えておいた方がいい。
世界全体では新興国の経済発展により、実際はタバコ自体の潜在ニーズは増加していく可能性もあるが、きちんとリスクも把握しておいた方が、より冷静に投資判断を下すことが出来る。
人々が高配当株に投資をして配当金を受け取るスタイルの投資を好むのは、「安定的にお金を受け取る」ことを好むからだ。
そのため、出来るだけリスクを分散することは非常に重要だと言えるだろう。
まあ、自分も配当利回りが高いと、ついつい資金を集中させたいと思ってしまうが、そうすることによるリスクを考えるときちんと分散投資を実践した方が安定的に資産を増やすことが出来るんだろうね。
それにしても...G20は無事終わるのかな?
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