「あ~、配当金で生活してえ」
会社にいるとき、おいらはいつもこんな感じの表情で、いかに不労所得を得てセミリタイア生活を送るのかばかりを考えている。
仕事中に配当金のことばかりを考えるなんて、まさにダメ社員の代表みたいな感じだが、実はこういったことを考えているのはおいらだけではないようだ。
というのも、先日後輩社員と飯を食う機会があったのだが、彼もおいらと同じようなことを考えていることが判明したのだ。
「かぶまくらさん、僕、もう会社やめてセミリタイアしたいです」
どうやら彼はツイッターなどでセミリタイアについて語っているアカウントや、配当金生活を目指して頑張っているブログなんかを見て感化されたらしい。
しかし、おいらは彼には多分配当金生活の実現は無理なのではないかと思った。
もちろん、おいらの資産額も配当金生活をするには全然足りていないのだが、彼を見ているとそうした資産額の問題を抜きにしても「これは配当金生活は難しそうだな」と思ってしまった。
何故、彼には配当金生活の実現が難しいと思ったかというと、それはズバリ彼が無計画に浪費をするタイプの人間だからだ。
聞いてみると、貯金はしているようだが貯蓄する額は月によってバラバラで、若いころのおいらと同じく、浪費によって月の収支が赤字になったりすることもたびたびあるらしい。
おいらは、自分自身が過去そうだったからかもしれないが、浪費自体は別に悪いことだと思っていない。
たまには金をパーッと使ってストレスを発散することは大事だし、そもそも金というものは使うことによって人々に様々な体験を与えてくれるので、ひたすら金を貯め込み続けるというのもある意味問題だと思っている。
それでは経済が回らなくなってしまうからね笑。
ただ、それはあくまでも「計画的」に浪費する場合であって、「無計画」に浪費をするのはいただけない。
「計画的」に浪費するとは、その年の始めに海外旅行を計画してそこでお金をパーッと使うと事前に決めたり、月に1回は趣味のためにお金を使うなど、事前に出費額を把握した上でお金をいっぱい使うことを指す。
そうして計画的に浪費すると決めたなら、月々の給与からどの程度を浪費に費やすかを決定し、その余りでやりくりして毎月の貯蓄額を決めることが出来る。
貯蓄額が目標の金額を達成するために足りないのであれば、浪費の部分を少し削るなどの調整をするようにして、事前に年間の貯蓄額を計算しておく。
このようなスタイルであれば、ポイント毎に浪費をするにしても、自分で支出額を事前に把握することが出来る。
一方で、彼の場合は自分で毎月いくら使っているのか分からない、という感じの浪費の仕方をしていた。
どんぶり勘定で一週間に数万円を引き出し、なくなればまたATMで現金を引き出したり、クレジットカードを切ったりして毎月を過ごすという最悪な金の管理の仕方をしていたのだ。
そのせいで、一応は貯蓄をしようという気があるにも関わらず、月単位では赤字となってしまうことがあったのだ。
このような金の使い方では、たとえ宝くじが当たって配当金生活に突入出来たとしても、どこかで生活が破綻する可能性は高いだろう。
というのも、彼は若い欲望の赴くままに金を使いまくるので、入ってくる配当金が数百万円で十分生活が可能な額だったとしても、すぐに使い果たしてしまい元本にも手をつけてしまう可能性が高いからだ。
配当金生活をする場合に最も大切なことは、恐らくなんだが支出を極力押さえて元本目減りのリスクを最大限ヘッジしておくことだ。
出来れば、株から支払われる現金から生活費を差し引いた額を、さらに配当再投資するのが一番だろう。
しかし、そういった形で金の管理をするには、「計画性」が絶対に必要になってくる。
「そんな計画性は、大体の人は備わっているでしょ」
そう思われる方も多いかもしれないが、それは投資ブログを読んでいる読者層の話であって、お金の管理がずさんな人というのは意外なほど多いのだ。
配当金生活をするには、まずは配当金を支払ってくれる株を買うための種銭が必要不可欠だ。
そして、その種銭を貯めるには計画的な貯蓄が必要不可欠だ。
さらには、そうして計画的に貯蓄した種銭を有効に投資し、1億円くらいの資産を築いて配当利回り3%~5%くらいで300万~500万の配当金を得たとしよう。
その場合も、「計画的」に配当金を使っていかないとすぐに元本に手をつけてしまうことになってしまう。
そのため、お金に関する「計画性」というのは、配当金生活を実現してそれを実行するために必須のスキルだと思うのだ。
このスキルは、簡単な人には本当に簡単でごく当たり前のことかもしれないのだが、難しい人間にとっては本当に身に着けるのがしんどいスキルだ。
というのも、際限なく浪費をしまくっていると段々感覚がマヒしていき、最後には毎月の給料を全額使い切らないと気がすまなくなるほど重症化することがあるからだ。
そういった人の場合は、一気に浪費をやめてもリバウンドをするのは分かっているので、月の給与の5~10%でもいいから貯蓄をするといったところから始めることをお勧めする。
そうすることで、段々と脳を貯蓄型に切り替えていき、最後は30~50%は最低貯蓄に回したいところだ。
そうすれば、夢のように思える配当金生活も案外身近に近づいてくるかもしれない。
おいらも、現在進行形で浪費をセーブして頑張っているところだ。
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