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【超絶悲報】原油価格が大暴落でマイナス価格となり高配当石油株も大暴落で配当金激減か

原油価格が大暴落でマイナス価格となり高配当石油株も大暴落で配当金激減か

昨晩、あり得ないことが起こり、それが今朝方金融市場を揺るがすニュースとなって報じられていたのだが、何が起こったかというと史上初めてWTI原油価格がマイナスまで大暴落してしまったのだ。

原油価格は高配当で有名で、投資家たちに配当金を支払い続けてくれてきた石油企業の業績を左右する指標となるのだが、今回、WTI原油価格がマイナスまで大暴落してしまったことにより、高配当な石油株にも大きな影響が出る可能性が出てきた。

というのも、原油価格がすでに石油企業の損益分岐点を下回る状態で推移していたのだが、そこにさらに異次元の事態が起こってしまったからだ。

今回の原油先物市場でのマイナスまで突入する異次元の大暴落については、恐らくどの専門家も予測など一切していなかっただろう。

自分自身、まさかこのような光景を見る日が来るとは思いもしなかった。

普通に考えて、経済の潤滑油である原油がマイナス価格になるなどあり得ないのだが、これは需要と供給のバランスが完全にコロナウイルスによって狂ってしまったことに原因がある。

つまり、コロナウイルスによって原油の消費量が著しく落ち込んでいるため原油が消費されず、そのため貯蔵コストを嫌って誰も原油を買わない状態になってしまい、逆に売り手が原油を買ってもらうためにコストを支払っているような状態になっていたのだ。

石油企業は配当金を支払い続けることが出来るのか?

昨日のWTI原油先物価格のマイナス大暴落については、需給が元々少ない時期を狙った売りによって発生した、いわばフラッシュクラッシュのような現象だと思うのだが、実際に原油価格がマイナスまで突入という異次元の出来事が起こったのは事実だ。

そして、今段階でも原油価格は20ドルを割り込んでおり、その価格推移はすさまじいことになっている。

ここまでのレベルになると、もはや一体なにが起こっているのか分からないといった感じなのだが、実際にコロナで経済活動が完全にストップしつつある世界のことを考えると、むしろ一時マイナスにまで突入した原油価格の方が、不気味に上昇を続ける株式市場よりも正常だと言える。

ただ、今の価格水準だとエクソンモービルやシェブロンといった日本の高配当株投資家にお馴染みの高配当株も、もはや配当金が激減するどころか支払いを維持することが難しくなってくるだろう。

それは、世界最強の石油企業であるサウジアラコムにしても一緒で、どこの石油会社も総じて赤字になるレベルの価格で原油価格は推移している。

つまりは、配当金の激減どころではなく、企業が生きるか死ぬか、という段階にまで突入しつつあるということだ。

そして、ほぼ間違いなく米国のシェール企業の連鎖破綻が起こる可能性が高い。

米国のシェール企業が大量に破産する可能性がある

米国でシェール革命が起こったことにより、石油企業の価格決定能力がOPECに参加する国々やロシアなどから奪われてしまい、石油価格が暴落し始めたのは2016年頃のことだ。

米国のシェール革命は歴史に残るセンセーショナルな変化だったわけだが、今度はサウジアラビアやロシアなどの産油国がシェール企業潰しといわんばかりに原油を増産しまくり、そこにコロナショックが重なって需要が激減し、シェール企業の破綻が始まってしまった。

今後は米国のシェール企業が次々と破綻していく可能性が高く、そういったシェール企業が発行している債券も焦げ付いてく可能性が非常に高いだろう。

そのため、そういった債券を保有している機関投資家もダメージを食らっていく可能性が高いだろう。

恐らくは、世界中の誰もがまさかここまで原油価格が下がるなんて、誰も思っていなかったはずで、産油国のデフォルトについてもにわかに現実味を帯び始めてきている。

そのため、今後原油暴落がもたらす金融市場への影響については要注意だろう。

米国のシェール企業が大量破綻するだけならまだしも、それ以上の事態になってしまったら収拾がつかなくなって、元通りにはならなくなってしまうからね...。

・ビットコインへの投資について書いた記事

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