「あれ...不労所得とか、配当金とか、株主優待とか関係なしで株価が下がっている」
最近、おいらが保有する高配当株であり人気優待株であるオリックスの株価下落が止まらない。
1月の株価下落後から株価は全く回復していなかったが、最近、ついに1600円台を再び割り込んで1500円台の領域に突入してしまっており、いずれは1400円台に突入していくと思われる。
そのため、1700円台でオリックスを買った哀れなおいらは、冒頭の画像のライオンのような表情で崩れゆくオリックスの株価を眺めている次第だ。
オリックスは特殊な構造の金融事業を世界中で展開しており、レバレッジをかけまくったリース事業がメインとなっているので、金融危機のリーマンショック時には株価が1/10まで下落した衝撃的な銘柄の一つだ。
そのため、配当利回り4%を超えて現在は5%に迫っている高配当株なのだが、全くディフェンシブな銘柄ではない。
むしろ、金融危機や株価崩壊時には真っ先に下げてしまうタイプの株で、世界景気の減速により業績が低迷すれば、1400円台どころではない下落劇を演じる可能性がある。
オリックスは配当利回りが高く、以前に投稿した記事でも書いたように、株主優待制度もかなり魅力的なものとなっている。
そのため、株雑誌や証券会社の優待株コーナーなどで紹介されていることも多いのだが、その事業リスクについてはあまり語られることはない。
おいらは、オリックスの事業基盤はかなり盤石で、例え世界経済が減速して株価が暴落したとしても、長期的には業績は少しづつ伸びていくのではないかと考えている。
むしろ、国内事業だけに頼っている大手企業よりも事業リスクの分散化が進んでいるため、日本企業の中では案外将来的にも有望な企業だと思う。
ただ、機関投資家が株式を保有している率が非常に高いので、売りの対象等になると株価の下落に歯止めがかからなくなるのではないかと思う。
直近では米国のボーイング社の飛行機が墜落した事故が、オリックスが展開している航空機リース事業に影響を与えるのではないかという恐れが出てきており、そのせいでオリックス株が売り込まれているようだ。
もう、やめてよ...オリックスの株価下げんといてよ...。
おいらのような一個人投資家がそのように思っても、機関投資家たちは問答無用でオリックス株を売りまくっている様子で、現状オリックスの株価が下げ止まる気配はない。
おいらはすでにオリックス株を買ってしまっているので仕方なく3月も保有し、配当金と株主優待カタログという不労所得を受け取るつもりだ。
しかし、もしも現時点でオリックス株を保有していなかったとして、自分自身の買いの候補になるかというと、恐らく買わないだろう。
なぜなら、オリックス株はまだまだ株価が下落していく可能性があるからだ。
他の銘柄にも共通していると思うんだが、日本の金融機関の株価は低PERとか低PBRとかお構いなしに下げまくる傾向が強いように思う。
株式市場に何か悪材料があると、真っ先に下げるのが金融株だという印象だからね。
なので、オリックス株を100株とか200株くらい少量だけ買って、純粋に配当金や株主優待品を目的として保有するくらいならいいかもしれないが、大量に買う場合はそれなりのリスクがあるということを理解しておくべきだろう。
恐らく、オリックス株の株主構成が変わらない限りは、世界経済の動向に株価が振り回されるんだろうね。
もしもオリックスの株価が世界経済の動向に関係なく安定するとしたら、それは株主構成における個人投資家の割合がメチャクチャ増えたときだろう。
個人株主の数が圧倒的に増えて、すかいらーくHDのように多少業績が悪化しても優待品目的で余裕のホールドを続ける個人投資家の割合が増えれば、その問題は解決されるかもしれない。
ただ、オリックスとすかいらーくHDでは事業規模が違いすぎるし、元々の株主構成も違っているため、そうなる日は多分こないだろうというのが個人的な見解だ。
そのため、おいらは歯ぎしりをさせながら、ひたすらオリックスの株価下落に耐え、不労所得である配当金を受け取るしかない。
売って損切りしてしまうのも手なんだが、なぜかそんな気にもなれないんだよな...。
ブルームバーグがオリックスが2013年に当時の為替レートで2440億円程度で買収したオランダの資産運用会社であるロベコを、4500億ー5000億円程度の額で売却する予定だと報じていたが、オリックスはレバレッジを利かせたM&Aを世界中で実施している。※オリックスは報道の内容を否定している様子。
なので、世界経済減速の影響で業績が振るわないときはダメなのだが、世界経済がよくなるタイミングで保有資産額が劇的に増加する可能性があると思うんだよな。
オリックスのPBRは0.7倍と非常に低いが、それは恐らくレバレッジを掛けた事業を展開しているが故に、資産増加のスピードが早いからではないのだろうか。
なので、数年後にオリックスのPBRが0.7のままだったとすると、資産自体(BPS)が増えていれば株価は上昇しているはずだと思うんだが...というか、そうなってよ。
まあ、こんな風に適当なことを考えながら、いまだにオリックスを保有している自分を慰めている次第だ...。
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