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副業収入の平均は7万円だというニュースを見て投資は副業ではないのでは?と思った

「投資は副業ではないだろ...」

土曜日の朝、PCの電源をONにしていつものようにニュースを検索していると、日本人の副業での平均収入は7万円だという記事を見かけた。

そして、その中には投資による収入も含まれていると知り、それはなんとなく違うような気がした。

投資はあくまで投資であって、仕事というカテゴリーには分類されない。

それが、おいらの投資に対する認識だ。

副業とは、あくまでその人個人の人的資本を活用して生み出す所得のことで、投資はお金を使ってよりお金を増やす行為のことだとおいらは認識している。

ただ、世間一般的にはそんなことはどうでもよく、本業以外でお金を稼げるのであればそれは副業に該当するらしい。

ここ数年、長時間労働の制限や早帰り等、日本の悪しき習慣である長時間労働にメスを入れるための取り組みが急ピッチで進んでいる。

企業側としては、長年従業員をタダ働きさせることで維持していた業績が悪化してしまうのでたまったものではないが、政府主導の政策なので逆らうことも出来ず、かなりの企業が「労働時間の削減」に疲弊している。

そして、その疲弊は労働者にも波及していて、残業代を得ることで生活を維持していた労働者たちの中には、早帰りが弊害となってしまい、以前のような所得を得ることが難しくなっている者もいる。

そのため、政府が人手不足問題の解決策にもなるとして勧めている「副業」に取り組む人の数が増加し続けている。

コンビニでのアルバイトから始まり、資格を生かした仕事や、パソコンとネット接続環境さえあれば可能なアフィリエイトまで、様々なジャンルの副業が広まり、コンビニで見かける雑誌にも「副業」の二文字が踊っていることが多い。

そんな副業の平均収入を調べた結果、平均値が7万円程度だという調査結果が出たらしい。

7万円といえば、まあまあな金額で、高校生が1月の間一生懸命アルバイトに励んで貰えるくらいの賃金である。

「結構貰ってるんだな...」

そう思ったのだが、その統計の中には「投資で収入を得た人」も混じっているらしい。

「おれ、投資で稼いでいます」

そんな感じのことを言う人もいるが、投資を現役でやっている人の中には、そんな感じの発言を聞くとクエスチョンを感じてしまう人も多いのではないだろうか。

というのも、投資というのは不確実な可能性に賭ける行為であり、投資対象を分散することでリスクを下げることは出来るが、決して「確実に入ってくる収入」を確保出来るわけではないからだ。

相当な凄腕投資家や、経験の長いエキスパートでも、市場環境が悪化すれば普通に損を食らってしまうのが投資の世界だ。

昨日まで億の資産を築いていた人が、信用二階建て取引により一瞬で資産を失ってしまうこともある。

比較的安定的だと言われている米国株投資にしても、今年の年初は株価が暴落し、昨年つけた史上最高値から20%も株価が下がってしまった。

しかし、今はもう下落前の史上最高値を目指して株価が上昇基調にある。

そのことからも分かるように、株価等に代表される投資対象の価値というのは、毎日のように動き続けていて極めて不安定なのだ。

そのため、そのような市場で利益を得るための行為を「副業」と呼ぶのには何となく違和感がある。

おいらの感覚では、「副業」とは本業の収入にプラスして「確実」に入ってくるお金を稼ぐ行為のことであり、決して「副業」によって収支のマイナスが発生したりしてはならない。

なので、人的資本を使ったアルバイトや、アフィリエイト、せどり等の肉体と時間を拘束する仕事がまず頭に思い浮かんでしまう。

本当に頭のキレるトレーダーであれば、毎日のように価値を重ね続けることが出来る可能性もあるが、それはごく一部の限られた人たちだ。

ほとんどの人は、株のデイトレードや、FXのスキャルピングに取り組んだ瞬間に損失を計上してしまうからね...。

株のデイトレードやFXの売買について書かれた本は無限にあるが、それは困っている人も無限にいるということであり、困っている人が多いということは、稼げていない人が多いということだ。

なので、「副業」といえば今のところは人的資本を使った労働を指す方が正しいと考えている。

そんな副業なのだが、いったい何をやるのが一番効率的なのだろうかとよく考えることがある。

おそらくなんだが、「自分が得意なこと」を副業にするのが一番効率がよく、なおかつ自分自身の幅を広げてくれるような気がする。

例えば、会社で事務作業しかしていないが、本当は人とコミュニケーションをとることが得意な方であれば飲食店のホール等のアルバイトをするのもいい。

また、昼間はバリバリに営業の仕事をやっているが、本当は人とのコミュニケーションをとるのが嫌いな人は、おいらと同じようにPCを使って一人黙々とアフィリエイトに取り組むのもいい。

得意なことで収入を得るという経験を通じて、自分に自信が持てるようになってくるし、作業に苦痛を感じないので効率性が上がるという利点があるからね。

そして、好きな副業で得られる知識というのは、特定の作業を突き詰めて得ている場合が多いと思うので、本業でその知識が必要となった場合に生かされることもある。

そのため、副業をやるのであれば「得意なこと」や「好きなこと」をやった方がいいというのがおいらの意見だ。

なので、もしも今から副業をやってみようかな思っていらっしゃる方がいれば、「まずは自分の得意なことで収入を得ることが出来そうな仕事をリストアップしてみたら?」とアドバイスするだろう。

残念ながら、今のところ身の回りに本業以外に副業までやって働こうというアグレッシブな人間はいないので、そういったアドバイスをすることはないのだが笑。

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