いつだったけか?
ウォーレンバフェットが、NYダウは100年後くらいに100万ドルを突破すると予言していたが、最近の米国株式市場の上昇を眺めていると、案外マジでそうなる可能性があるんじゃないかと思ってしまう。
それはもう毎日毎日、NYダウはひたすら値を上げ続け、ついに先日史上最高値を更新してしまった。
今年の2月に米国の長期金利が上昇した影響で、一時は大きく下落したNYダウだったが、その後どんどんと値を戻していった。
しかし、その一方で、おいらのペプシコやエクソンモービルを筆頭とした、成長性の低い高配当株はずっと瀕死の状態だった。
だが、ようやく始めて買った米国株であるエクソンモービル君の株価が上昇し始めた。
ようやくや...ようやくエクソンモービルが復活してきよった。
おまけにペプシコの株価も噴射しかけや、やっぱりワイは天才や!!見たか!!
そう思って2月に値を落とした高配当株たちを見てみると、何のことはない。J&Jも、コカ・コーラもP&Gも株価が上昇していた。
つまり、いったん資金が逃げてしまった株式に再び資金が戻ってきただけだったらしい。
なんやねんそれ...。
それにしても、米国株市場の上昇具合は問答無用すぎる。
中国と貿易摩擦を繰り広げようが、トルコリラが崩壊しようが、イーロンマスクが投資家にボロカスに言われようが、全くお構いなしに上昇を続けている。
そのため、円安とのダブルコンボも効いて、今年から開始したおいらの米国株ポートフォリオの含み益が、ついに10%を突破した。
この勢いが一体いつまで続くのかは、経済評論家にも有名投資家にも正確には分からないと思うが、もしかしたら永久に続くのではないかと錯覚してしまうほどの勢いだ。
おそらく、5年以上前からS&P500連動型のETFに投資している投資家たちは、皆笑いが止まらないのではないだろうか。
雇用統計の結果等の各種経済指標からは、米国株式市場への不安は一切見当たらず、もしかしたらこのまま一気にNYダウが3万円台に達するのではないかという雰囲気さえある。
すごい、すごいよ米国株!!
だからみんなやろうよ!!みんなで一緒に金持ちになろうよ!!ねえ、労働者たち!!
会社でつい、そう叫びそうになってしまう。
米国株に投資しているという事実だけで胸が高揚し、自分の優位性を周りに示したくなってしまうのだ。
しかし、そう叫んだ瞬間、間違いなく社内でスーパースターになってしまうので、今のところは我慢をしている。
この半年くらい米国株式市場の値動きを見ていて凄いなと思ったのは、それまで市場を牽引していたAmazonやグーグルといったハイテク株が下落しても、今度はエネルギーセクターやヘルスケアセクターなど、別のセクターに属する企業の株価が上昇して、市場全体を押し上げるところだ。
それは、よく考えれば当たり前の現象なのだが、日本株ではそういったセクターごとの動きがはっきりしていない場合が多いように思う。
どちらかといえば、個別株ごとの材料により大きく値が上がったり下がったりし、その影響で市場全体が動いていくような印象がある。
また、日本の市場は為替相場の影響を非常に受けやすく、基本的に為替が円高に振れると市場全体は落ち込んでしまう傾向が強い。
なぜなら、収益を輸出産業に頼っている企業が多いからだ。
しかし、米国株式市場は、ドル高だろうがドル安だろうが、ほとんど関係なしにこの10年間の間上昇し続けてきた。
最近では、中国との貿易摩擦についても、米国国内の景気にはほとんど影響を及ぼさないだろうと楽観視されているが、それは収益基盤が非常に強い企業が多く、さらには内需が旺盛だからではないだろうか。
もうそろそろ息切れするのではないかと言われているアメリカ経済だが、指標面では全くそんな様子はなく、その勢いはますます増していくばかりだ。
今日、書店で株雑誌をパラパラとめくっていたら、「初心者にこそ米国株はおすすめ」と書いてあったが、確かにその通りだろう。
米国株は基本的には企業の業績に連動して、素直に株価が上昇していく傾向があるので、日本株のような博打的な要素が少ないように思う。
なぜそのような値動きになるのかというと、時価総額が大きな企業が多いので、個人や一つのファンドが株価操作のようなことをしようとしても、全体の額がでかすぎて不可能だからだと思う。
だから、Amazonやコカ・コーラ、それからマイクロ・ソフトやアップルなど、時価総額が大きくてこれからも利益成長が見込める企業に投資をしておけば、だれでも勝てる可能性がある非常に魅力的な市場なのだ。
ところで、最近はいくらか値を戻しているエクソンモービルは、つい数か月くらい前まではもうフルボッコ状態で売り込まれていた。
米国株投資家が崇拝するシーゲル流の投資では、株価が低迷しているときこそチャンスで、そこで資金を投入して株数を増やして置き、やがてくる上昇を配当金でさらに株数を増やしながら待つことがセオリーとされている。
なるほど、確かに株数が増えれば配当金も増えるし、増えた配当金で買った株が上昇すれば、複利マジックが作用して資産は一気に膨れ上がっていく。
こう聞くと、シーゲル流の投資方法は、かなり確実に資産を増やせる方法のように思える。
しかし、実際には株価が下落している高配当株をナンピンしていくという作業は、そんなに楽な投資方法とは言えないと思う。
おいらは、エクソンモービルを今年3回に分けて買い増し続けているが、全く上昇していない状態が続いていたので、「これ大丈夫なのか?」と思っていた。
確かに配当金は払ってくれるのだが、株価自体が上昇してくれなくては、一気に資産が増えることはない。
そのため、最近はもう慣れたが、保有していてあんまり安心感は無かった。
逆に、アップルの場合は、買ってからわりとすぐ上昇しはじめたので、保有していて非常に安心感があった。
...。
やはり人間の心理は欲望に正直で、買った株が直後から上昇してくれれば嬉しく、下落すればそれがどんな企業の株式であれ悲しくなってしまう。
そのため、シーゲル流の投資を本格的に実践できている人というのは、非常に強い精神力を持っているか、めちゃくちゃ鈍感か、株価ではなく配当利回りを投資基準の主軸としているかのどれかだと思う。
おいら的には、株価にあまり振り回されたくないので、いつかはPERや配当利回り、利益成長だけを考えて投資を行えるようになりたいと思うのだが、いかんせん欲望が強いためか、よく株価に振り回されてしまう。
米国株の場合は、頻繁に口座を見ないので大丈夫なのだが、日本株の場合は様々な情報が次々と入ってくるため、2日に1度くらいは口座を確認してしまうこともある。
だけど、はっきり言ってそれでいいことなど何もない。
口座を見ても株価が上がるわけでもないし、配当や優待目的で買った株でも株価が下がっていれば何となく売りたくなってしまう。
そして、大体そういう株は売却したあとに大きく上昇する。
さすがに仕事中に株価を見たりはしないが、帰りの電車で保有株の株価が下がっているのをみると、普通に凹んでしまう。
うーん、早くこの初心者のような領域を抜け出したいのだが、まだ時間がかかりそうだというのが実際のところだ。
どうしたらいいのだろうか?
株価を全く見ないWeekでも作ろうかな...。
株で夢をかなえよう
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