サラリーマンがFXで簡単に消費者金融に行って自己破産する理由
窓の外から明るい朝の光が部屋に差し込んでいる。
チュン、チュン、という鳥の鳴き声が聞こえる。
辞書でも定義されているような、いわゆる爽やかな朝だ。
なのに、僕の耳の奥では「シャキーン、シャキーン」という電子音が鳴り響いている。
一体何の音だと思ったら、ロングのポジションが決済された音だった。
そう、僕は金曜日の晩に家に帰ってきてから一晩中FXをやっていた。
いや、正確に言うと昨日の夜から今もずっとFXをやり続けている。
スーツも着替えずにパソコンの前に座り、スマホも駆使してFXをやり続けているんだ。
億トレを目指してボリンジャーバンドやゴールデンクロス、移動平均線など様々なことを勉強したおかげでかなり成長することが出来た。
そう、僕は投資家として成長し続けているんだ。
それなのに、昨日の晩からの損失が合計で30万円に達してしまっている。
30万円、大したお金じゃない。また、働いて稼げばいい。
だけど、昨日も30万円損をしてしまっている。
合計で60万円、働けば何とか稼げる額のお金だ。また、働けばいいさ。
ちょっと待てよ、その前の日は40万円損をしてしまっている。
合計で100万円、働けば返せるけど今すぐには無理な額だ。
それよりも、明日からの生活費、というか今日の晩メシ代はどうしようか?
そうだ!
ー消費者金融へ行こうー
24時間続くギャンブルの誘惑に勝てますか?
さて、前項を見て「誰じゃああああ、これ誰じゃああああああああというt」と興奮したあなたは多分FXをやったことがあるな?
そう、これは他でもない十数年以上前の私めなのだが、一時期本当にFXにハマっていて、家に帰ってきてからずっとチャートを見てトレードをやり続けていたことがある。
そうすると、ぶっちゃけ大勝出来る時もあるのだが、大負けする時もある。
厄介なのは、FXは世界中で24時間市場が開いているので、ギャンブルを本当に24時間やり続けられる環境が整っているというところだ。
なので、ハマってしまうと24時間為替取引をやり続けることに本当になってしまう。
その結果どうなるかというと、最悪の場合は生活費を溶かして消費者金融で借金をする羽目になりかねない。
ここで、「いや、僕は勝てるから大丈夫」という人が現れると思うのだが、FXの場合はそれが超少数派の意見だと思う。
多くの人がレバレッジを掛けられるFXで散りまくっているからこそ、大量のFX本が売れるのだという矛盾構造を理解した方がよい。
誰でも勝てるのであれば、攻略本がたくさん生まれることはないからね。
そして、本当に生活費がなくなって親とか友人もお金を貸してくれなかったら消費者金融を頼るしかないだろう。
一度消費者金融でお金を借りるとどうなるかというと、利息の返済に困って別の消費者金融でお金を借りることになる。
この場合、平行してFXをやり続けると最悪だ。
その後どうなるかというと、本当に最後は消費者金融でもお金を借りることが出来なくなってゲームオーバー。
つまりは自己破産することになるのだ。
サラリーマンは長期投資が無難です
それでもやはり、資産を運用したい。
サラリーマンでもお金を増やしたいよ。
そう思う人はやはり手間がかからない積立投資を実践するのがおススメだ。
本屋に行って投資本コーナーに行くと、FXや株の短期トレードについては大量の投資本が陳列されているが、積立投資に関している本はそんなにバリュエーションが多くはない。
そして、書いてある内容も大体同じだ。
ということは、成功する方法論がある程度定義されていて、その方法論に沿ってやれば資産を効率的に運用できる可能性が高いということだ。
その方法論とは、要するにドルコスト平均法を活用して米国株や世界株式に連動するインデックスファンドを長期的に積み立てていきましょう、という内容だ。
逆にFXや株の短期トレードに関する本の種類がアホみたいに多いのは、それだけ様々な手法でお金を増やすことが出来ない人が多く、そういった人々をターゲットに次々と勝てる手法を提供して夢を見させるためだ。
そして結局お金が増えないので別の本や情報商材を買う、というサイクルにハメることで出版社や情報提供者が儲かるという仕組みだ。
少し考えたら分かる構造だ。
もちろん、短期トレードやスイングトレードでお金を増やすことも努力すれば可能ではあると思うが、ここまで読んで「わし...カモなん?」と少しでも思ったYOUはほぼ確実に「ど・ストライク」のカモなので、大人しく積立投資を長期でやることをお勧めする。
手間もかからないので、サラリーマンとは本当に相性がいい投資方法だと思うよ!
株で夢をかなえよう
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ETFや投資信託での積立投資を実施する場合、可能な限り長く続けられるポートフォリオにする必要がある。
・全世界株式:10%
・S&P500:30%
・NASDAQ:20%
・現金:40%この比率だと、暴落が来ても現金があるので狼狽売りは防げるから地道に資産も増やせるかも。
— かぶまくら (@konkatsuniidom) November 23, 2021