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【新紙幣】新紙幣効果で株価が上昇しまくる銘柄とキャッシュレス化社会について

元号が平成から令和になるのに合わせて、政府が日本銀行券、つまりは紙幣を刷新することから、紙幣関連銘柄の株価が上昇しまくっている。

代表的な銘柄である日本金銭機械は本日も大幅に上昇し、年初来高値を記録した。

新紙幣の1万円札には、渋沢栄一が採用されるため、渋沢つながりで渋沢倉庫という銘柄も買われている。

新紙幣のデザインを少し見てみたが、これまで長年福沢諭吉先生の1万円札に親しんできたので、やはり少し違和感を感じてしまった。

ただ、恐らくは新紙幣も使い始めれば慣れていき、やがては「福沢諭吉の1万円」ではなく、「渋沢栄一の1万円」の方に親しみを覚えるようになるのだろう。

一方で、日本はすでにキャッシュレス化推進に舵を切っているのにも関わらず、なぜ新紙幣を刷りまくるのか?という素朴な疑問も頭に浮かんだ。

2019年秋に予されている消費税増税では、キャッシュレス決済の際にポイント還元を行うという案が導入されるほど、政府はキャッシュレス化の推進に本腰を入れて取り組んでいる。

それなのに、なぜ紙幣をまた大量に刷るのだろうか?

そんな素朴な疑問が頭から離れないので、今回はそのあたりについて考えてみよう。

新紙幣も我々が現在進行形で使っている紙幣も、現金大好きな人間が多いここ日本では、やはりそれなりの需要があることは確かだ。

以前、インドで高額紙幣が廃止され大混乱を招いていたのは記憶に新しいが、合理性に欠ける民族である日本人が住むここ日本でいきなり紙幣の廃止なんかを行ったら、それこそ大混乱ではすまず、恐らく局地的にではあっても経済がマヒしてしまうだろう。

しかし、これが日本人とは違い合理性を好む人々が多い国だったら、もしかしたら「元号変わるので紙幣も廃止にします」という発表を本当にしていたかもしれないな、と思う。

それは何もスウェーデンなど西欧の国々に限ったことではなく、同じアジアの国である中国や韓国なんかでも、現状でキャッシュレス化が著しく遅れていたら、いきなりではなくても段階的に「紙幣を廃止にする」という選択肢を選ぶ可能性はあっただろう。

というのも、キャッシュレス化というのは政府がお金の流れを把握しやすくなるので、脱税などの税金逃れを防止出来る効果があるからだ。

日本は現金手渡し決済がいまだに結構行われているので、例えば自営業等の場合、税金の申告は基本的には事業主の申告ベースとなり、税金を徴取する側はそれを信頼するしかない(明らかに怪しければ調べるが)。

また、現物である現金はタンスなどにしまわれることで、「お金の流れ」を止めてしまうという負の側面も持っている。

最近、休眠預金の活用が話題となっていたが、銀行に預けているお金はまだデータとして管理出来るので、例え休眠状態になったとしても社会福祉などのために活用することが出来る。

しかし、ここ日本ではタンス預金が約43兆円と天文学的な額となっているため、そういったお金の流れを政府が正確に把握することは非常に困難だ。

そのため、日本ではいつまでたっても投資が根付かず、「貯蓄から投資へ」どころではなく、「タンス預金全開」みたいな異常事態に陥っているのだ。

今回元号が変わるタイミングに合わせて新紙幣を大量に発行すると、またタンス預金という日本の悪しき資産を増やしてしまうことになりかねない。

そして、タンス預金が可能な状況を助長すると、さらに「貯蓄から投資へ」という流れを遮断してしまう可能性すらある。

そのため、「新元号に変わるので紙幣の発行量を著しく減らす」というニュースが流れて紙幣関連銘柄の株価が下落するのであれば分かるのだが、今現在はそれとは真逆のことが起こっている状況だ。

ということは、今後東京五輪に向けて日本全体をキャッシュレス化する、という取り組みはかなり困難を伴うのではないかと思ってしまった。

新紙幣を巡る話題は、恐らく今後もしばらくは絶えないだろうが、そういった話題が絶えないということは、日本にはまだまだ紙幣を重要視する人々が住んでいて、そういった人々をキャッシュレス化の波に取り組んでいくのは非常に難しいということだ。

たぶん、日本が韓国や中国のように猛スピードでキャッシュレス化を進めるのは不可能なのではないだろうか?

新元号の令和に合わせて発行される紙幣の手触りや感触に興味はあるが、今後新紙幣が大量に流通し始めるということは、そういうことを意味するのではないだろうか。

まあ、そんなことをおいらが考えても、何の意味もないかもしれないけどね笑。

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