消費者金融のATMはどんな街にも置いてあって、それを利用することは極めて簡単なのだがっこ日本という国の現状だ。
そのため、多くの人々が消費者金融を利用しまくっており、そのために最終的には経済的な破綻を迎えてしまうというケースも多い。
これは、消費者金融というシステムが悪いのではなく、「お金を借りる」という行為は酒や薬物と一緒で、それには一種の依存性があるからだ。
消費者金融や銀行カードローン、それからクレジットカードなどのキャッシングは、借りるときのハードルは非常に低く、サラリーマンであれば誰でも利用できるといっても過言ではない。
そのため、その気安さに惹かれて利用する人が後を絶たないのだが、その目的がギャンブルやレジャー、それからブランド品の購入など、自分自身の欲望に根ざしたものである場合は要注意だ。
そういった目的で消費者金融などを利用しまくっていると、最終的には経済的破綻を迎えてしまう可能性が高い。
そして、その場合の末路についてはもはや超絶悲報としか言いようがないのだが、そのことについて認識している人というのは意外なほど少ないのが事実だ。
今回は、その超絶悲報を短いお話にして皆さんに伝えていこうと思う。
「あ~、ストレスが貯まるな~、競馬でも行くか」
A君は、30代のサラリーマンで毎日朝早くから夜遅くまで働く生活を続けているせいでストレスを貯めまくっており、たまの休日に競馬やパチンコなどのギャンブルをすることだけが息抜きだ。
そのせいで、貯金はもちろんゼロ円だ。
「...でも、お金ないし、消費者金融でも利用するかな」
そんな軽い気持ちで、消費者金融を利用してギャンブルのお金を確保することもしばしばだ。
しかし...。
「それにしても、毎月3万円の返済はしんどいなあ...」
A君の生活費は給与の30万円から各種税金に家賃や光熱費などが差し引かれると12万円程度であり、ギャンブルに使いすぎたせいで月3万円の返済に追われている状態なのだ。
「まあ、いいか」
しかし、A君はそれでも消費者金融からお金を借りてギャンブルを続けていた。
そして、それから6か月後、A君の月々の返済額は4万円にまで膨れ上がっていた。というのも、A君が返済の遅延を繰り返し、利息が元本に含まれて雪だるま式に膨れ上がっていたからだ。
「まだ、大丈夫さ」
それでもA君は消費者金融でお金を借りることをやめなかった。
そして1年後...。
月末になると街で消費者金融のATMをはしごするA君の姿がそこにはあった。もはや自分でも総額で幾ら借りているのか分からず、とにかく月の利息分だけでも返済するために必死で走り回っているのだ。
すでに部屋もランクを下げたところに住まざるを得ないところまで追い込まれており、月3万円にまで下げた家賃を支払うのも苦しくなってきている。
このままではホームレスデビューしてしまう、という恐怖がA常に君の身を包み込んでいる。
しかし、誰にも相談できないし、会社にももちろん言えない。
すでに、A君は借金によって利息を返済するために回転車輪の中を爆走するネズミになってしまっていたのだ。
「こわいいいい、こわいよおおおおおおお」
そう泣き叫ぶのだが、すべては後の祭りだった。
いかがだったろうか?
ここで例として書いたA君の状態にまでいってしまうと、もう最終的には自己破産するのか永久に利息を支払うために走り回るのか、の2択になってしまう。
ようするに、ここまで来るとリカバリーが利かない状態になってしまうのだ。
なので、可能な限りここまでの状態になることを避けなければならない。
その場合、「自分の欲望に根ざした借金」だけは避けるようにしなければならない。もしも一度そういった借金で味を占めてしまうと、その時は気持ちいいかもしれないが、最終的にはA君のように自己破産状態陥ってしまう可能性が非常に高い。
一瞬の快楽と引き換えに人生を破綻させたくなければ、借金をする際には出来る限り本当に必要なのかどうか、という点を考えることをお勧めする。
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