高配当株投資家にとって、オリックスほど魅力的な株はなく、高い配当利回りと充実した株主優待制度は投資家たちを満足させるのに必要十分なものだと言っていい。
というのも、オリックスの配当利回りはここ最近は4%以上で推移しており、さらには株主優待制度は優待カタログの中から好きな商品を選べるタイプの、きわめて株主優待好きな投資家たちに好まれそうな内容だったからだ。
そのため、ここ数年は株主構成における個人投資家たちの割合も非常に増えてきており、オリックスの努力が報われてきていた感があった。
オリックスはいわゆるコングロマリットディスカウントが利いている銘柄で、そのために常に割安状態で評価されて市場に放置されていたため、オリックス株で大きなキャピタルゲインを得ることは資金力がないと少々困難なのだが、配当金や株主優待品をコツコツと貰い続けることで満足している投資家たちも多かった。
しかし、そんなオリックスの株価が最近明らかに変調をきたしていて、先日は1日でなんと11%近くも株価が大暴落をしてしまった。
その原因は、もちろんのことながらコロナショックによる市場の変動と経済環境の変化だ。
オリックスの事業は主に金融業や不動産業、それから航空機のリース業など、景気の影響を受けやすい事業を展開している。
現在、コロナショックによって「人」と「物」の移動が制限されてしまっているため、オリックスにとっては強い逆風が吹いている状況だと言っていい。
そのため、オリックスの事業にも今後深刻な影響を及ぼす可能性もあり、それが株価に先行して反映しているので現在オリックス株の株価は暴落しているというわけだ。
オリックスほどの巨大企業の株価が1日で10%以上も暴落するという事態は、通常時であれば考え難いのだが、それだけオリックス株を保有している機関投資家たちが資産の現金化を急いでいるということだろう。
ところで、オリックス株は以前に勃発した金融危機であるリーマンショックの際に大暴落し、株価が約1/10にまで下落してしまったという恐ろしい過去を持っているのだが、そこまで下落はしないにしても、今後コロナショックによってさらに市場に動揺が広がれば、そういった事態も一応は頭の片隅に置いておかねばならないだろう。
ただ、オリックスはリーマンショック直後にもきちんと黒字を計上している企業なので、金融危機が深刻化しても倒産する確立はかなり低いように思うけどね。
最近、いよいよNYダウが本格的に崩れ始めて暴落を繰り返しており、世界各国の株式市場が崩壊するなど、金融市場がメチャクチャになってきた感がある。
今後、個人的な予測では経済活動がストップしていることによって財政状態が悪化している国の国債に対しての信用不安などが広がり、金融市場がさらに混乱する可能性などもあると考えている。
要するに、リーマンショック後に起こったことの再生といった感じなのだが、今回の金融ショックはもはや金融ショックというよりも世界的パニックといってもいい状態となっている。
金融市場でショックが起こって株価が暴落するくらいであれば別に問題はないと思うのだが、それが実体経済やさらには実生活にもモロに影響が出てくると、今度株式投資どころではなくなってくる。
コロナウイルスによる新型肺炎の感染拡大については、最初は多くの人が甘く見ていたのだが、もはや本当に洒落にならない事態にまで発展してきてしまっている。
このままでは、世界経済が一時的に本当に崩壊しかねない状態になってしまっているので、何とか早めにコロナウイルスを撲滅する方法が開発されることを願うしかないね...。
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