「老後の生活資金」というワードを聞くと、大体のケースでは「年金」という社会保障制度をイメージする人が多いが、最近では老後を公的年金だけで暮らすことはかなり困難な状況となっている。
以前、老後資金2000万円問題が勃発し、政府が慌てて火消に走るも、もはや問答無用で国民全体に老後資金の不安が広がってしまい、多くの人々が老後の生活資金に対して不安を抱くようになってしまった。
老後の生活資金について、多くの人々が不安に思う理由は、老後になると現役時代のように自分自身の労働力を使ってお金を稼ぐことが非常に難しくなるからだ。
というのも、通常、老後と呼ばれる年代に差し掛かってくると体力や判断能力など、肉体の基礎能力が落ちてしまうので、現役時代と同じように働くことが難しくなってしまうからだ。
そのため、年金だけで生活ができなくなるという事実が世間に広まった結果、多くの人々が老後の生活資金に対して大きな不安を抱くようになってしまったのだ。
そういった不安をただ抱えて生きていくのか、それとも、自分自身の意志でそういった不安を解決していくのかは、人それぞれなのだが、その不安が現実のものとなった時は非常に苦しい思いをすることになることを考えると、やはり何らかの対処はしておくべきだろう。
最近、若者たちの中でも早い段階から投資をして「自分年金」を作ろうとする人が徐々に増えてきている。
「自分年金」とは、株の配当金や債券の利子、それから不動産からの家賃収入など、自分自身が働かなくても入ってくる、いわゆる不労所得を年金がわりにする考え方のことだ。
自分年金をきちんと作っておけば、たとえ年金で生活が成り立たなかったとしても、足りない分を補うことが可能なので、生活に困ることがなくなる可能性がある。
そのため、先見の明に長けた若者たちは、早期段階から自分年金を作ることに取り組んだりしているのだ。
そして、自分年金作りの中でもスタンダードなのは、債券の利子や株式の配当金など、いわゆるペーパーアセットと呼ばれる資産から得られるインカムゲインだろう。
こういったインカムゲインは、その権利証である債券や株式の証券を保有していれば、自動的に振り込まれるので、自分年金作りの原資とする不労所得としては極めて相性がいいのだ。
そして、これらの自分年金作りは、実はきちんと節約して種銭を作れば誰でもチャレンジできるのだ。
前述した通り、自分年金作りは誰にでもチャレンジ出来る取り組みなのだが、「節約」をして「種銭」を貯めることが出来ない人にとっては少し厳しい取り組みかもしれない。
というのも、自分年金を作り上げるには債券や株式といった、配当金や利子といった不労所得を生み出す資産を買う必要があり、それには種銭が必要だからだ。
資産を買う種銭がないと、配当金や利子といった不労所得を得ることは出来ないし、不労所得を得ることが出来なければ自分年金作りなど夢のまた夢となってしまうからだ。
そのため、自分年金作りをするためには、「収入>支出」の黄金律をきちんと守り、そのうえで自身の目標貯蓄金額を貯めるために支出を削っていく必要がある。
そういった努力が出来ないようであれば、自分年金作りは厳しくなってしまうだろう。
ただ、老後の生活資金問題で苦しむことを考えると、今のうちからきちんと節約をして種銭を作り、きちんと自分年金作りに取り組むことは、それほどコスパの悪い行為ではないだろう。
というのも、老後の生活資金が枯渇してしまった場合、もはや取返しがつかないからだ。
なので、もしも自分年金作りに興味があるのであれば、きちんと今のうちにチャレンジしてみることをお勧めする。
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