配当金は純然たる不労所得で、高配当株を保有している投資家は、自分自身は何もしていなくても配当金という果実を得ることで大きな利益を得ることが出来ることが大きな魅力だと言っていい。
そのため、配当金が欲しい投資家たちの中には、より配当利回りが高い株式を求めて日夜銘柄検索を行ったり、スクリーニングを行ったりしている。
配当金を定期的に得るということは、社畜たちが必死で支えているこの資本主義社会の恩恵をたっぷりと受けられるということを意味しており、そういった意味では高配当株への投資は資本主義の原理原則をうまく利用する方法の一つだと言っていい。
一方で、高配当株とは言っても株式市場に上場されている株式なので、市場の状況や個別事情によって大きく下落したり、上昇したりする可能性があるのも事実だ。
そのため、不労所得を得るという目的だけで単純に配当利回りが高い株式を選ぶのは危険な行為だと言える。
個別株の場合はきちんと調べて買わないと、本当に株価暴落に巻き込まれて資産が激減してしまう可能性があるからね。
配当金が欲しくて高配当株を買ったにも関わらず、大きく株価が暴落してしまったうえに減配や無配などの悲劇に見舞われてしまうと、精神的なダメージが大きすぎて株式投資から撤退してしまう可能性がある。
投資家としては、そういった事態は可能な限り避けたい。
昨年、日本の高配当株である日産自動車が大幅な利益減少により、大きく株価を下げていた。
カルロス・ゴーン元会長をめぐるゴタゴタからの大幅減益が続いており、配当金の維持が難しくなってしまったのがその原因だ。
そういった影響もあって、日産の株価は急落しているのだ。
また、米国株であるクラフトハインツについても、以前は高配当株として人気の株だったが、大幅な減益からの減配というコンボにより凄まじい株価下落に見舞われていた。
ただ、日産やクラフトハインツなどの大型株の場合は、株価が下落しているときでも買いが入っているので売却が可能なのは救いだ。
本当にヤバいのは、日本の時価総額が小さな小型株が減配などで株価が下落するときだ。
以前、とある小型株の株価が利益超絶減少と無配転落により信じられないくらい下がっているのを見て、「株式分割したのか?」と勘違いしてしまったことがある。
その株は現在、なんと本当に絶頂期の1/10にまで株価が下落してしまっている。
逆10バガーというやつなのだが、確か株雑誌で「配当利回りが高い」という感じで紹介されていたが、やはり世間に垂れ流されている情報だけで判断して株を買うと悲惨なことになる可能性があるということだ。
高配当株を買ってみて、株価が超絶下落してしまった際にダメージを負うのは、結局は株を買った投資家なので、必ずしっかりと業績等様々な面を調べたうえで株を購入するべきだと思う。
自分自身できちんと調べたうえで買ったのなら、暴落してもまだ納得が出来るし、反省点も見つかるだろうからね。
このように、高配当株にもそれなりのリスクが付き物なのだが、しかしリスクを恐れてばかりいては配当金を受け取ることは出来ない。
投資というのはリスクをとる代わりにリターンを得る行為なので、投資家としては自分のリスク許容度を理解したうえで、より高いリターンを求めて投資を行うべきだと思う。
というのも、我々が保有している現金の価値というのもインフレや消費税増税等によって実質的には下がっているので、ただ現金を保有しているだけだと最終的に目には見えなくても大きなダメージを負ってしまう可能性があるからだ。
そのため、自分の資金の20%でも30%でもいいから株式に投入しておき、「配当金を得る」という行動によって資本主義社会の恩恵にあずかるという経験を深めていく方が、経済的に考えるとより合理的な選択だと言ってもいいだろう。
その際に注意したいのは、前項で買った通り「自分でその銘柄をしっかりと調べてから買う」という点を徹底することだ。
それが面倒くさい場合は、割り切ってVOOやSPYとった市場連動型のETFを買うのがベストだと思うね。
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