今の仕事が嫌いなので転職しますというご相談についての回答
転職というワードを聞くと、体をブルブルと震わせ、「だめだ、ちゃんと今の職場で耐えなきゃ」といった感じで、まるで禁断の言葉を聞いたような恐怖に身を包まれるのが、日本社会の社畜である我々サラリーマンの特性だ。
というのも、アメリカの平均的な転職回数は10回を超えるらしいが、ここ日本では1回あるかないか程度の割合らしく、日本人にとってこれまで転職という選択肢は極めて縁薄いものだったからだ。
日本のサラリーマンの特徴としては、年老いていくほど生産性は下がっていき、時にはリストラのターゲットになったりして屈辱的な思いをしたりするのだが、それでも必死で会社という樹木にしがみつき、ひたすら樹液を吸い続ける夏のセミのような儚さがある。
かくいう自分も、セミのように必死で会社に足をロックさせ、もうなくなりそうな樹液をチュウチュウと吸っているのだが、果たしてこれを定年まで続けるのか?という疑問がある。
今回は、そんな自分と同じく、この崩壊寸前の日本社会の片隅で、必死で会社に足をロックさせ、樹液を吸い続けるサラリーマンから相談をいただいた。
中国製バフェットさんからのお手紙
まいど!!
いつも楽しくブログ読ませていただいております!!かぶまくらさんの影響で、楽天カードを100枚も作ってしまった中国製バフェットと申します!!
ところで、相談なのですが、自分は今30代前半のサラリーマンで、かなり会社に不満を持っており、転職を考えております。
というのも、会社の上司と馬が合わないので全く評価されず、おまけに業務内容も全く自分に合っていないので、昇進も遅れており、毎日がつらいです。
なので、最近は転職サイトに登録をし、新たな就職先を探す毎日です。
自分はまだ転職をしたことがなく、今の会社で10年以上働いているのですが、きっと別の職場だと自分の特性が評価され、今よりも充実した毎日を過ごせると考えております。
ただ、正直不安な気持ちがあるのも事実なので、かぶまくらさんのご意見をお伺いさせていただきたく、お手紙を書かせていただきました。
率直なご意見をお願い申し上げます。
ちなみに自分は今、貯金はほとんどありません。
中国製バフェットより
かぶまくらからのアドバイス
中国製バフェットさん、お手紙ありがとうございます。
職場でさぞかし辛い思いをされ、苦しんだおられたんですね。お気持ちお察しいたします。
でも、安心してくださいね、このかぶまくらが、中国製バフェットさんの悩みがスッキリと晴れるようなアドバイスをさせていただきます。
まずはですね...。
ーお前さ、マジでホームレスデビューすることになるぞ?ー
...失礼いたしました。
しかし、これが、中国製バフェットさんのお話をお聞きした私の素直な感想なのです。
というのも、転職したいとかほざきながら貯金を全くしていないという時点で、明らかに計画性の無さが露見してしまっています。
転職活動は失敗してまた転職をする可能性もゼロではないですし、給与水準が下がる可能性もあるわけですから、万一に備えてある程度の貯金(最低半年分くらいの生活費)はしておくべきです。
また、今の職場に相当不満があるそうですが、恐らくその状態で10年も仕事を続けているのは、何かしらその職場に居心地の良さがあるからではないでしょうか?
「業務内容が合わない」「昇進していない」「上司と馬が合わない」と、不満タラタラなようですが、それでも退職せずに足を会社にロックさせ、私と同様に会社という樹木から染み出る樹液を吸い続けているのにはそれなりの理由があると思います。
なので、悪い点だけに目を向けるのではなく、よい点にも目を向けてみてはいかがでしょうか?
転職して状況がよくなる可能性もあるとは思うのですが、別の職場に言っても中国製バフェットさんの被害者根性が爆発してしまい、結局は同じように不満を述べまくる可能性があると思います。
まずは頭を冷やしてみて、自分の会社のよい所を考えてみることをお勧めします。
そうすることにより、意外と今の会社のよい所を発見したり、不満タラタラなのは自分が真面目に真正面から仕事に取り組んでいないのが原因であると気が付くかもしれません。
なんにせよ、30代になってからの転職はそれなりのリスクもありますので、「今の会社に残る」という選択肢も視野に入れながら行動することをお勧めします。
転職に失敗しまくってホームレスデビューしてからでは遅いので、何が自分にとって最適解かは慎重かつ大胆に考え、且つ行動をし、判断していきましょう。
人材が足りないという状態は危機的水準なのか?
転職サイトやエージェントに登録している方ならわかると思うが、現在はどこの会社も人材不足で、半端ないくらい求人が溢れている状態だ。
しかも、日本人はまだまだ転職する人が少ないので、需要に対して供給が全く追いついていない状態だ。
そのため、「本当にチャレンジしてみたい仕事」や「状況や環境を変えたい」という人にとっては非常に恵まれた状態になっている。
この状況を利用するのか、それとも傍観しているのかはその人次第だが、色々な人を見ていて思うのが、「今の職場のよさ」にもキチンとフォーカスすることの大切さだ。
というのも、30代~40代で転職をするともう後戻りが出来ないケースも多く、転職した結果仕事は忙しくなるわ、貧乏になるわ、で最悪な状況に追い込まれるというケースもあるからだ。
なので、人材が足りないという今の危機的状況を利用して転職をする場合も、十分に「今の職場のよさ」、「転職するメリット」を考えてから行動することを、個人的にはおすすめしたい。
一度、紙に書き出してみて客観視してみるのもいいんだろうね。
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