これからのお金の話をしよう
自分の金銭的計画について、他人と話す機会というのは、ここ日本では驚くほど少ない。
なぜかというと、ここに日本では「お金の話」はタブー視されている側面があり、唾を飛ばしながら「お金の話」をしていると強欲な人間だと思われてしまうからだ。
しかし、人々は本当は「お金」が大好きで、頭の中ではお金に関することばかり考えている。
だけど、それは考えるだけであって、具体的なお金の計画をノートに書いてみたりエクセルに落としてみたりして可視化する人というのは驚くほど少ない。
これは恐らく、義務教育過程において「お金」に関することを全く教えていないことが関係している可能性が高い。
だけど、誰もが知っているように、「お金」は生きていく上で最も重要なツールのひとつで、「お金」がなければこの資本主義社会で生きていくことは出来ない。
なので、今日は少しだけ、これからのお金のはなしをしてみよう。
貧困に陥らないために
「貧困」という言葉を聞くと、どこか遠い国で蔓延している病のように思う方も多いかもしれないが、我が国日本でも年々貧困は深刻な問題となってきている。
貧困には、そこに陥るまでに様々なパターンが存在するが、いつかテレビで見たとある若者が貧困に陥ったケースは、今でも印象に残っている。
その若者は、普通に地方から大学に行くために東京に出てきて、そのまま都内で就職をしたのだが、すぐに新入社員で入った就職先が肌に合わず転職をした。
しかし、その転職先も合わなかったため退職し、アルバイトで食いつなぐ日々が続いていたところ体調を崩し、最後には家賃が支払えなくなってしまってネットカフェ難民になってしまった。
そして、毎日日雇いの派遣のアルバイトで収入を得て、当てのない毎日を過ごしているという感じだった。
彼は普通に大学を出て就職したにも関わらず、気が付いたら「貧困」に陥ってしまっていたというわけだ。
彼は、一体なぜ貧困に陥ってしまったのだろうか?
彼は、一体どうやったら貧困から脱出出来たのだろうか?
答えは、彼にお金に関する知識とそれを実践する行動力があれば貧困に陥ることはなかったし、貧困から抜け出すにはお金に関する知識と行動力を養うしかない。
自分の収支を計算しよう
マネーリテラシーというと、なんだかとても高度な知識のように思えるかもしれないが、全然そんなことはなく、基礎の基礎は自分の収支の管理だ。
銀行から融資をしてもらって事業や不動産を行うための知識や、所得に関する税金の知識等だけがマネーリテラシーではない。
個人的には、基礎の基礎の「自分の収支を把握できているか」が最も大切なマネーリテラシーだと考えている。
小難しいことを考える必要はない、「自分はこれから、どういう生活を送るために、いくらが必要なのか」、「現在の自分の収支はプラスか、マイナスか」、それを正確に把握できるのであれば、その人のマネーリテラシーの基礎は完成されていると言っていい。
前述した若者の例だと、退職したいと思った時に、「次の転職までいくら生活費が必要なのか、失業期間はどれくらいまで維持可能かのか」を具体的な必要金額という形で把握しておく必要があったのだ。
こういった計算やシュミレーションをせず、無駄にカードローンを使って借金をしたりする人もいるが、はっきり言ってそれは自滅行為としか言いようがない。
というのも、「お金」というのは感情のように抽象的なものではなく、完全に数字で表されるものなので、ごまかしが利かないからだ。
なので、自分の収支を把握せず、またはしようともせず、無計画に借金を利用しまくっていると、あっという間に貧困に陥ってしまう可能性がある。
実際に借金の相談をされたはなし
以前、実際に今カードローンを利用していて、自分の給料で生活を支えきれないという人に相談をされたことがある。
その人は、都心に住んでいて、別に給与も普通の企業で働いていたのだが、家賃が高すぎるために収支が圧迫され、おまけに周りとの付き合いもあるので収支が赤字になっているとのことだった。
話を聞いていて思ったのだが、ハッキリ言って家賃が高すぎた。確か13~14万円くらいだったのだが、その人の手取りと比較すると家賃の金額が大きすぎたのだ。
なので、通勤できる範囲で住むエリアを変えて家賃を抑えては?と、ごく単純なアドバイスしてみたのだが、答えは不便になるからノーだった。
そして、交際費についても無駄なものが多かったのだが、そもそもその人自身が「何に・いくら」使っているのか全く把握しておらず、月々数万単位で赤字になるので、ボーナスで補てんし、それでも無理な部分はカードローンに頼っているとのことだった。
その人はその状態が続いても大丈夫だと思っていたようなので、そんな自転車操業を続けているといつかは破綻する、と警告はしておいた。
未来のお金を数字で把握する
一体なぜその人が、どう考えても破綻するしかない自転車操業をしていながらも、あまり危機感がなかったかというと、未来のお金を数字で把握していなかったからだ。
例えば、自分が1年間生活するのに必要なお金を正確に把握し、それを準備している人というのは結構な少数派だ。
サラリーマンをやっていても、いつ会社が倒産するか分からない、というリスクがあるにも関わらず、1年分の生活費すら貯蓄していない人も多い。
お金がない状態で失職してしまうと、最悪の場合は本当に家賃すら払えず、あっという間に貧困に陥ってしまう可能性があるというのにだ。
しかし、多くの人は「将来必要なお金を数字として把握する」ということをせず、日常的な享楽にお金を使い続ける。
それだと、いざという時に何の対処策も取れなくなってしまう。
本当は、誰もが「これからのお金の話」について真剣に自分自身と対話する必要があるはずだ。
なので、たまには目を背けず、自分の収支を把握し、「これからのお金の話」について考えてみるのも悪くはないだろう。
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