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銀行窓販がLINEの金融業進出でオワコン化の危機に直面か

おいっす~!!

突然だが、皆さんは現ナマの100万円札の束というのを見たことがあるだろうか?

ネット銀行の口座に預けている現金や、証券口座に表示されている時価総額などのデジタル表示ではなく、1万円札がリアルに束になっているアレだ。

テレビや映画なんかではよく出てくる100万円札束だが、実際に見たことがある方というのは意外に少ないのではないだろうか。

おいらは、実は一度だけ所要で100万円を下ろさなくてはいけない機会があって、銀行で実際に100万円を現金で下したことがある。

確か、その時の記憶では窓口に行き、カウンターで金額を伝えてしばらく待ってから茶封筒に入れられた100万円札束を手渡された記憶がある。

100万円札束は思っていたよりもドッシリと重く、自分が大量の現金を持っていると思うと何となく緊張したのを覚えている。

「途中で襲われたらどうしよう...」

そう考えると恐ろしかったので、小回りの利く小型の木刀を車に搭載して万全を期して下ろしに行っていた。ブラジルなんかだと、本当に襲われるらしいからね...。

※嘘です、木刀は持っていません。

ところで、その時もそうだったのだが、銀行の窓口というのはとにかく混んでいることで有名だ。

地方都市の銀行であれば空いているケースも多いが、都心にあるメガバンクの店舗はとにかく混んでいて、整理券を貰って呼ばれるまでにかなり時間がかかることもある。

「一体、みんな何をしに来ているのか?」

思わずそう思ってしまうほどの混み具合なのだ。

見ていると、結構ご年配の方たちも多い。たぶん、ネット銀行などは使わないので、みんな昔と同じように銀行の窓口まで来てお金を下ろしたり振り込んだりしているんだろう。

今の時代に銀行の窓口で振り込みを行う人なんているのか?と思う方もいるかもしれないが、実際に平日の昼間に銀行の窓口に行ってみると、そういう人は今でも多い。

そして、最近ではそういった窓口で頻繁に「お金の相談」なるものが開催されていて、中には土日に相談会をやっている銀行もあるらしい。

「お金の相談」とは、要するに資産運用に関する相談や保険の見直しなどを窓口で受け、様々な金融商品を顧客に紹介することを指す。

最近では、日本の異常ともいえる程のマイナス金利が影響して、銀行の本来業務である融資業務で昔のように利益を得るのが難しくなっている。

そのため、どの銀行でも積極的に「お金の相談」を行い、銀行に金を預け入れている預金者たちに様々な商品を売りつけようと必死だ。

「おじいちゃん、現金ばかりでお金を持っているとインフレリスクに対応できませんよ」

「おお...そうかい...インフルエンザね」

「だけど大丈夫、今からおじいちゃんにピッタリの商品を紹介するからね」

しかし、ブースで区切られた窓口で日々繰り広げられているこういった光景も、近い将来見ることが難しくなってしまうかもしれない。

なぜなら、金融業の新しい形態が発展するにつれ、徐々に銀行の窓口自体が必要なくなる可能性があるからだ。

最近、通信アプリで有名なLINEがみずほ銀行と組んで銀行業務に進出すると発表して話題となっていた。

LINEは、今や個人だけではなく多くの企業も利用している日本を代表する通信プラットフォームアプリを運営している。

ここ日本でスマホを持っていて、一度もラインを触ったことがないという方は、無理やり家族にスマホを持たされている高齢者を除くと、ほとんどいないのではないだろうか。

LINEはすでに保険販売や、証券会社とタッグを組んだLINEスマート投資などで金融事業に進出しているが、そのコアに据えようとしているのがモバイル決済サービスのLINEPayだ。

最近、PayPayが大盤振る舞いのキャッシュバックキャンペーンをやって話題となっていたが、スマートフォンのモバイル決済サービスの分野では、最初から圧倒的な顧客基盤を持っているLINEは相当有利なのではないかと思っている。

なんせ、LINEのアカウントがあれば簡単に登録出来るからね。

何となくなんだが、LINEPayはその内ビジネス分野で拡大していき、中小企業や個人事業主の間で広がっていきそうな気がする。LINEを利用している中小企業は本当に多いので、そういった企業間での決済に使うのには便利そうだからね。

そんな感じですでにバリバリ金融業に進出しているLINEが銀行業務にまで本格的に進出したら、今銀行の窓口で顧客となっている層である高齢者たちが消えていけば、最終的には銀行の窓口には人がほとんど来ないという事態に発展する可能性があるだろう。

おいらが保有しているKDDIも最近カブドット証券を買収すると報道されて話題となっていたが、金融業と通信業というのはかなりいい感じでマッチングするように思う。

なぜなら、今やスマホは生活には欠かすことの出来ない一番重要なデバイスなので、スマホを使ったサービスに優位性を持っている通信業は、初めから顧客を有利に囲い込んでいるも同然だからだ。

そのため、今後は様々な金融サービスがスマホを通じて行われるようになり、銀行の窓口業務はどんどん縮小されていくことは確実だろう。

さらに、LINEはAIの開発にも熱心なので、そのうち他の企業と提携して人間では不可能なくらい制度の高い融資査定システムを構築する可能性もあるかもしれない。

融資の際に最も重要なのは、「その企業が貸し出した元本と利息をきっちりと返せるか」、という点にあるのだが、人間が査定するといくら精密にやったとしても、必ず見込み違いが発生する。

そのため貸し倒れ等が起こるのだが、AIの能力が今とは比較にならないくらい高まれば、そういった貸し倒れリスクを人間よりも高い精度で回避することも可能なのではないだろうか。

ほかにも、資産運用、保険、住宅ローンなど、将来的にはすべてAI主導でサービスが提供される可能性はあるのだろう。

もしかしたら、早い段階でマイクロソフトが開発したMRデバイスで採用している技術(空間にスクリーンが浮かびあがる)がスマホ自体に導入されて、スマホを持っていればLINEの提携している金融機関の担当者とバーチャルで相談出来るようなシステムも開発されるかもしれない。

そして、その担当者が各顧客用に最適化されたAIだったとすると、もはや人間も銀行窓口も完全に不要となってしまうのではないだろうか。

仮にそうなった場合、銀行窓販というのは完全にオワコン化するだろうが、人件費を激的に削減することが可能になるので、一時的に銀行業に属する企業の収益力は強化されるかもしれない。

支店を構えている一等地の不動産を大量に売却することが出来れば、それだけでも結構な利益になると思うからね。一時的ではあるけども。

なので、窓販業務がなくなるという事態も、通信会社と提携して顧客を確保し続けることが出来れば銀行にとってそんなに悪い事態ではないのかもしれない。

そう考えると、通信とAIが合体すると人間の職業が他にもバンバン奪われていく可能性は高いかもしれないね。

もしかしたら会社がAI上司なるものを採用して、パソコンの画面に上司が表示されて勤務時間中ずっと監視下に置かれるという時代がやってくるのかもしれない。

そうなった場合、恐らくおいらは高速で首になる自信がある。

「はん、機械なんかに部下の何が分かるんや!!」

そうほざいた瞬間、解雇通告がPC画面に表示される可能性が高いからね。

そんな想像をしていると、セクハラとパワハラをこよなく愛する歴代のハゲ上司たちが急に愛しくなってきた...。

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