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副業だけを頑張りすぎて本業に集中しなかった極めつけのバカの末路

上の画像をよく見てほしい。

外国人がみんな笑顔で笑っていて、なんだかとても自由な感じがする。みんな幸せそうで、本当に楽しそうな笑顔だ。

この画像は、おいら個人の感性的に、なんとなくボランティアやフリーランス、それから地球一周の旅、それから副業で幸せになる的なイメージを抱かせる。

ボランティア、フリーランス、地球一周、そして副業。

それらの言葉には、「ほわん」とした曖昧で甘美な響きが内包されている。

「副業すれば...この社畜地獄から抜け出せるのかな」

「仕事嫌だからボランティア頑張ろうかな」

「地球を一周すれば僕も変わることが出来るかも」

「フリーランスになればもっと自由に働けるのかな」

こういった生半可な連想を抱いて、人々はサラリーマン生活等で味わう日常的な苦痛から自己を解放しようとする。

そして、実際に行動に移す人もいて、大体の場合はそこに生きる意味を見出し始める。

「普段サラリーマンの私は本当の私ではない。仕事が終わってから副業に励んでいるときこそが本当の私なんだ」

「週末にボランティアを頑張っている時間こそ至福。普段の地獄から私を解放してくれるのはこの瞬間だけなの」

そんな感じで、徐々に本業よりも副業やボランティアといった活動の方に力を入れ始める人も結構多い。

もちろん、副業やボランティアといった活動は、人生の可能性を広げてくれる素晴らしい活動であることは間違いない。

ただし、そこには2つ重要な注意点がある。

その2つの注意点を守らないと、大概の場合はロクなことにならない。

おいらが観察している範囲に限定されるかもしれないが、恐らくそれは間違いないだろう。

これから、その2つの注意点を守らなかった極めつけのバカが歩んだ末路を紹介しよう。

昔、おいらの同僚にA君という男性社員がいた。

彼は、サラリーマンの本業以外に、副業でネットワークビジネスのようなことをやっていた。

「かぶまくら、これは内緒なんだけどな...」

そう言って熱くその副業について語ってくれたのだが、聞いているとどう考えてもネズミ講の仕組みそのものだった。

巷でよく見かける、有名なあれ系のネットワークビジネスなのだが、例えばA君がB君をネットワークビジネスに勧誘して成功すると、B君がC君に販売した商品の利益から数%がA君に入ってくるという仕組みだ。

だから、A君は色々な人間をそのネットワークビジネスに勧誘して、そして自身でも商品を売りまくれば、凄まじい収益構造を作り上げることが出来るのだ。

ちなみにA君はさすがに会社ではそのことを伏せていたが、酒を飲んだときに親密だったおいらにはそのことを打ち明け、そして一緒にやらないかと誘ってくれた。

「断る」

おいらはその申し出をありがたく断った。はっきり言って、その頃は本業が忙しすぎたので、とても副業どころではなかったからだ。それに、何といっても内容が怪しすぎたというのもある。

その後も、A君はその副業をずっと続けていたようだが、あまり成果は芳しくないように見えた。それに、その副業がかなり日常生活に負の影響をもたらしているようにも見えた。

というのも、仕事中は副業で疲れているからなのか、常に覇気がなく、ミスを連発して上司を激怒させたりしていたからだ。

A君は仕事が終わってからサイドビジネスのセミナーに行ったり、友人たちと会合を開いたり、その他にも様々な活動をしていたらしい。

だからかは分からないが、いつも朝は就業時間ぎりぎりに出社し、誰よりも早く定時ピッタリに高速退社していた。

その頃の彼の上司と酒を飲む機会があったが、その時に上司が怒りまくっていたのを今でも覚えている。

「あいつは権利主張ばかりするカスだ!!」

それはもう激怒りだった。歓迎会や送迎会もオールパスで、社内の付き合い事はほとんどせず、おまけに仕事も全く出来ないくせに権利主張だけはしっかりする。

A君は、上司を怒らす条件をすべて兼ね備えたスーパースターだったのだ。

「お前、もうちょっと上司に気を使ったほうがいいんじゃない?」

あるとき、A君にそう言ったのだが、A君は全然意に介していないようだった。

「俺は将来的には副業の方で飯を食っていくから全然問題ないよ、お前も目を覚ましたほうがいいぜ、こんな会社でずっと働いてたらロクなことにならないと思うよ」

逆に説教されてしまったので、「こいつ、そんなに稼いでいるのか」、と少し興味が湧いてA君に質問してみた。

「ところで、お前その副業でいくらくらい稼いでいるんだ?」

「今はまだほとんど利益は出ていないよ、ただ、将来的には結構稼げるとおもうよ」

驚くべきことに、A君がその副業で得ている収入はほぼ0円だったのだ。

それも、1年以上その副業を続けていたにも関わらずにだ。

その後、A君がどうなったかというと、副業を頑張り本業をおろそかにし過ぎた結果、昇進や昇給が他の同期に比べて遅れ、社内では「仕事をやらないバカ」というイメージが定着してしまった。

そして、ついに来るべき時が来てしまった。

「かぶまくら、俺、会社やめるわ」

そう、ついにA君は会社を辞める決意をしてしまったのだ。もちろん、上司も誰も一切A君を引き留めなかったので、退社の手続きはスムーズに進んだ。

「お前、大丈夫なのか?貯金とかちゃんとしてるのか?」

A君がホームレスデビューしないか心配になったおいらは、飯に誘った時にそう聞いてみた。

「大丈夫、貯金は10万くらいしかないけど、親に少しの間の生活費を借りるし、副業からの収入もあるしね」

「まだやってたんだな。いくら位稼げるようになったんだ、その副業で?」

「月に1万円くらいは稼げるようになってきたよ」

こいつ、マジで言っているのか。

さすがのおいらも、A君の計画性のなさに心底驚いてしまった。

月1万円の収入で一体どうやって生活していくというのか、A君は実家に戻るとのことだったが、いい大人が親に金を借りていつまでも過ごせるわけがあるまいに。

「この副業で、俺は将来的に月収100万円は固いと思っている。実際にそれくらい稼いでいる先輩もいるしね。それに、サラリーマン生活は俺には窮屈すぎるよ。この副業なら、自分のペースでやりたいときに出来るからね」

A君は自信満々そう言ったが、なぜ数年やって月1万円くらいしか稼げていない人が100万円稼げるようになるのか、おいらはその考え方が全く理解できなかった。

そして、A君はめでたく退社をした。

ーA君が退社して数か月後ー

「もしもし、かぶまくら、ちょっと頼みがあるんだ」

久しぶりにA君から電話がかかってきたので、何事かとおもったら、

「ちょっと金を貸して欲しいんだ。5万でいいから」

「金?お前、仕事ちゃんとやってるのか?」

「まあまあ頑張ってるよ、それはいいから、頼むよ、5万だけ至急必要なんだ」

あまりにもA君の声が切羽詰まっていたので、「昔のよしみで5万くらいは貸してやるか」と、ついつい5万円を貸してしまった。

もちろん、返ってくるとは思っていなかった。

しかし、意外にもその後金はきちんと返ってきた。そして、またその数か月後A君から連絡があった。

「すまない、かぶまくら、またちょっと貸してくれないか」

また金を貸してくれという連絡だったので、さすがにそれは断った。

「おいらだって無限に金があるわけじゃない。それよりも、お前きちんと就職はしてるのか?」

「そうか、じゃあいいわ」

おいらの質問には答えず、A君は電話を切ってしまい、それ以降は一切連絡がない。

...。

どうだったろうか?

たぶん、その後A君がホームレスデビューを飾っているのでは?、と想像した読者の方もいらっしゃるのではないだろうか。

まあ、そこまではいかないかもしれないが、あんまり今も良い状況にあるとは思えないというのがおいらの本音だ。

なぜかというと、A君は社会人として圧倒的に不足している致命的な点が2つもあったからだ。

それは、「計画性の欠如」と「本業をおろそかにする」の2点だ。

ちなみに言っておくが、おいらは決して副業や自己啓発活動否定派ではない。むしろ推進派だ。

副業も自己啓発活動も、やらないよりかは絶対にやったほうがいいと思っている。自分の人生を豊かにするためには、どっちもかなりプラスに作用する活動だと思うからね。

ただ、それで「今時点の本業」の方をおろそかにするのは決定的に間違っていると思う。

「今時点の本業」とは、自分がメインで収入を得ている生業のことだ。

サラリーマン、自営業、ネット業者、様々な職業があるが、今の時点の本業が一番稼げているのであれば、最優先すべきはその仕事だ考えている。

例えば、月収30万円を本業で稼いでいて、副業で3万ほどを稼いでいるのであれば圧倒的に本業を頑張るべきだと思う。

なぜなら、本業の方を頑張って給与水準を維持するか昇給を目指すほうが、この時点では収入や貯蓄を増やすためには一番効率がいいからだ。

何よりも、本業に費やす時間というのは圧倒的に長い。つまり、人生の多くの時間を本業に充てていることになるわけだが、その時間をずっと不快な気分で過ごすということは、金では決して買うことの出来ないたった一度の人生を無駄にしているということになる。

だから、多くの時間を費やす本業に割く時間を楽しくする必要がある。

それには、ありきたりな話だが、全力で本業に向かい合って頑張る必要がある。

こんなことを言うと、「社畜を肯定するな」とか、「やりがい搾取」とか勘違いする人もいると思うがそうではない。

全力で本業に向かい合うこと=長時間労働では決してなくて、「自分の頭で考えて業務を進めること」こそが「全力で頑張る」ということを意味する。

どんな些細な作業でも、自分の頭で順序を考えたり、仕組みを考えたりして実行すると、驚くほどの充実感と成果を得ることが出来る場合が多いからだ。

これは、人間の脳が小さな結果を確認するだけでも快感を感じるように出来ていることがその理由だ。そして、大体の人が何も考えずに業務を進めているので、そこに思考するというプロセスを加えると、当たり前の話だが結果が出やすくなる。

だが、驚くほどこの「自分の頭で考えて業務を進める」ということに抵抗感を示す人間が多い。

そういう人は、大体の場合において愚痴を言ったり、仕事をサボったりすることばかりを考えている。そして、何故かいつも悲劇のヒロインのような顔をして1日を過ごしている場合が多い。

自分の頭で考えて業務を進めるためには、ある程度真剣に業務に向き合って、自分なりの分析を行う必要があるが、基本的にそういった人達はそのプロセスを拒否する。

なぜなら、会社の業務というのは大体の場合においてダルくて、しかも決して楽しくはないことがほとんどかだからだ。

だから、惰性でやっているとおいら自身もそうだが、かなり気が滅入ってくる。

すると、気が滅入った状態で人生の多くを費やす本業の時間を過ごすこととなり、結果としてその人の人生の大部分が「気の滅入る時間」を多く過ごした残念なものとなる。

それってどうだい?

おいらは結構な悲劇だと思うのだが、意外にもこの悲劇を好む人の数が異常に多いように感じるのだが気のせいだろうか。

少し嫌なことを書いたかもしれないが、社内・社外を問わず、前述したような悲劇を好んで選択する人が異様に多いと思うのは事実だ。

「本業をやっているときの自分は自分じゃないんですよ」

そんな感じのことを言う人が多いのだが、客観的に見ると多くの時間を費やす本業を過ごしている時間こそが本当のその人そのものだと思う。

おいらも以前は、「本業をやっているときの自分は自分ではない」、と思っていたが、ある地点でそれは完全に間違っていると気が付いた。

そして、逆に本業を頑張ってみようと思ったあたりから、以前よりかは人生の充実感が増してきたように思う。

仕事がダルいのは間違いないが、その中でも自分で充実感を感じる時間を創出するということは非常に重要だと思う。

本業を転職して変えるにしろ、副業を本業にするにしろ、その目的は人生を楽しく過ごすということに間違いはないと思うので、自分の力で仕事の時間を楽しく過ごすというスキルは必須だと思うのだ。

「これは僕ではない」

と考えながら、自己否定感満載の時間を過ごし続けるよりも、

「これが僕だ」

と自己肯定しながら、全力で物事に立ち向かった方が楽しい時間を多く過ごせるに決まっているからね。

それには、今時点の本業と真面目に向き合うことが必要だろう。最終的に辞めてしまうのだとしても、「今時点の本業と真面目に向き合う」ということさえ1度も出来ないのであれば、職や環境を変えても同じような結果を堂々巡りする可能性が高いだろう。

やってみた結果無理であれば全然いいのだが、全くやろうともしない人が結構多いように感じる。

さて、つらつらと書いてみたが、最後は「計画性の欠如」という問題点について考えていこうか。

例えば、月収30万円で副業3万円であれば、絶対に本業に割く努力の割合を多くするべきだが、これが月収30万円で副業25万円まで収入額が均等になってきたら、本業60:副業40くらいの割合でリソースを配分していいと思う。

ただ、その副業が1つの収入源、おいらで言えばブログの広告収入だけに頼っているのであれば、本業を辞めて副業で食っていくという決意をするのはおすすめ出来ない。

なぜなら、広告主の気分1つで収入が0円になる可能性だってあるからね。

なので、広告型、成果報酬型、さらには中古品の転売であるせどり等の別収入と、副業ポートフォリオを分散化しておくことが必要だろう。

突き抜けている人はキャラクターで食っていけると思うので、1つの収入源でも大丈夫かもしれないが、例えばおいらのような凡人が本気で副業を本業にするのであれば、収入源を分散化しておくことは非常に重要だろう。

そして、きちんと2年くらいは食っていけるくらいの現金をいつでも確保しておくこと。

投資をやっていると麻痺してくるが、現金は本当に大切だ。保有しておくだけで安心感があるし、いざという時に最強に頼りになるのは結局は現金だ。

転職をしたり、副業を本業にする場合、必ず失敗する可能性もついて回るので、最低限2年間分くらいのリスクヘッジはしておいた方が安心だろう。

A君の貯金10万というのは、あれは冗談ではなくマジだ。昔のおいらもそうだったが、社会人でもほとんど貯金がないという人は結構いる。

その人が置かれている環境や収入額など、様々な事業はあるだろうが、きちんと貯金をしておかないと結局はいざという時に困るのは自分だ。だから、少額でもいいから貯金は継続して行っておいた方がいいだろう。

どうしても出来ないのであれば、会社に財形等の制度があればそれを利用するのも手だ。

とにかく、「無一文の自分にどれほどの価値があるのか」、ということをよく考えた上で貯金はきちんとしておいた方がいいだろう。

本業に割く時間の割合と副業に割く時間の割合、副業ポートフォリオの分散化、そして副業を本業にするのであればまとまった額の現金の確保、これらを実現するためにはアバウトでもいいから必ず計画の策定と実行が必要になってくる。

アフィリエイトでもネットワークビジネスでも、ある程度の計画を組み立てて実行に移し、改善点や問題点がないのか確認していくという努力をしないと、なかなかいい結果は出ないだろう。

例えば、おいらのこのブログも収入面では少し行き詰まっている。厳密に言うと、ある程度の収入を得る方法は分かったが、それを続けると著しく退屈だということが判明した。

そのため、やり方を少し変えないといけないのだが、本業に割く時間を現状多めに取る必要があるし、つまらなくなるのも嫌なので、何も変えていない。

本当はツイッターをガンガンやりまくってフォロワーを増やしまくり、拡散能力を強化するのが正解なんだろうが、そこまでの時間は確保できない。

これがいい悪例だ。そのおかげで収入面でここ3か月ほど大きな変化はない。

...。

さてと、どんな感じだったろうか?

「偉そうなこと言うな!!」

と、激おこの人もいるかもしれないが、最近、本業や副業をやっている中で思った事を何かの参考になればと思って書いてみた。

このブログで何度も書いているが、おいらは副業推進派だ。全く副業を否定してはいない。

だが、副業に関する記事なんかを見ていると、かなりの甘言が書かれていたり、「私は本業の犠牲になっている」という趣旨の内容のものが散見されるので、少しリアルを伝えようと思ってこんな記事を書いてみた。

まあ、それはあくまでおいらにとってのリアルで、他の人にとったら違うかもしれないが。

ただ、今現在本業や副業で行き詰っている感があるのであれば、一度思考と行動を変えてみるというのも1つの方法だと思う。

おいらは、思考は行動を変え、そして変わった行動は今現在現れている結果とは全く違う結果を現実化すると思っているので、行き詰ったときは思考と行動を意識的に変えるようにしている。

それで上手くいく確率と上手くいかない確率は半々くらいだと思うが、何もしないよりかはずっとマシなんじゃないだろうか。

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